TONEX Pedal レビュー ※Quad Cortexとの比較追記しました | ギター関連ブログ

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まずは第一印象 

 

 

ToneX Pedal恐るべし。

サクッとそのまま使えるプリセットが多めです。

公式と一般の方が投稿しているトーンパッチでは

キャプチャー環境の差で音質にも違いがあります。これはKemperでも一緒でしたね。

 

​実際に演奏した音はこちら 

 

 

 

※下記はMarshall SV20HでBon Joviも少し弾いてます。

 

 

 

​AIの可能性がしっかり感じられる音 

 

ピッキングのアタック音が良く再現されており、弦の分離も良く、マイク録りに近付いてるなと感心。ライン入力でこれはありがたく、自宅でも張り切ってレコーディングに使いたい。

レイテンシはほんの僅かにありますが、この程度でしたら個人的には問題ありません。

 

※指でのタッチや反応に関してはアンプには及ばない気がします。

これももしかしたらキャプチャー修正で細かく捉えてくれるのでは、と期待してます。
※ベースでも弾いてみましたがかなり使い勝手が良いのでは?
定番通りマイクプリとラインで混ぜても良さそうです。
 

操作性は今後改善? 

 

Tone Xのソフトウェア上でパッチの入れ替えは可能ですが、パラメータ等は本機で直接操作。

今後アップデートでソフトウェアからでも操作出来るようになれば助かるな、と。

 

Cabのモデリング、新しく実装されたVIRやエフェクトのon/offでも音作りにバリエーションが増えそうです。

既存のキャプチャー機材と一緒で、アンプから出ている音、セッティングをスナップショットする形式ですのでEQ他エフェクトを弄ると実機とは異なる状態になります。補正に使うと考えるのが良さそうです。

 

​次世代の手軽さ。需要はもちろん、今後普及は間違いなし。 

 

AIモデリングとあってまた一段階シミュレーターとしてのクオリティが上がっていると感じます。

録音はもちろんライブでも以前より違和感無く演奏出来そうです。

およそ10年毎ですかね。

Line6 Podに始まり、eleven rack期、AxeやKemper、そして次の世代に入りましたね。

 

近々知り合いのQuad Cortexと持ち寄って比較出来そうなので、発見があれば追記します。

 

​※7/15追記 Quad Cortexと比較 

 

 

 

前述通り、アンプのリターン挿しで比較させて頂きました。アンプはTwo Rock、キャビは1x12。

ストラト、レスポールでの演奏。

音作りはクリーン、クランチ、ディストーション程度までになりました。

 

・音の密度、解像度?に関してはCortexに軍配

特に低音は如実に差がありました。リグデータのサイズや本体DSPの処理能力がここに出るのでしょうか?

強い歪みだと分かりやすい差でしたね。

 

・音の立体感、そしてアンプにどれだけ近いか

これは2人共ToneXの方がお気に入り。

側から聴いてる分にはどちらも良い音なのですが、弾いてみるとこれは「ToneX選んじゃうね」と。

特にクリーンからオーバードライブに関しては逸脱です。

感覚ですがCortexは比較して平面的な出音でした。

 

・現場での操作性は明らかにCortexが便利

タッチパネル、特にドラッグしてサクサク弄れるというのはとても大きい。

ストレスフリーな操作性がとても羨ましかったです。

 

・モデリングやシミュレーターの出音傾向

AxeやKemperにもありますが、メーカー毎の音色や傾向があり、これは好みが分かれます。

ToneXの方が良くも悪くもアンプ毎に差が現れてます。

Cortexの方はフェンダー系、マーシャル系とパッチを変えてハッキリ差は分かるのですが「うん、どちらもCortexの音だな」と整った音に聴こえるんです。

といっても作り込んでしまえばどちらも素晴らしい機材ですね。

ライブで曲によってアンプモデルを換える方から見ればCortexの方が整然とした、統一性のある音なので扱い易い。

個人的には1台だけのモデリングで行くならToneX。リターンに差して気持ち良く弾けるの一言。

 

・ToneXに求める点がさらに一つ

既存のパッチにプリアンプとパワーアンプ部のセパレート化を。

現状、パッチのパワーアンプとアンプ側のパワーアンプが被った状態なので本来狙える音はもっとあるはず。

それぞれの飽和でディストーション系は特に潰れ気味になります。

プリアンプのみキャプチャーすれば問題は無いのですが、それだけ公式のキャプチャーデータが優れていますので是非。

 

といったところでしょうか?

そもそも機材としての役割がそれぞれ異なる上、あくまでアンプモデリングの比較、そして個人の感想ですので参考になれば幸いです。

 

 

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