まずは第一印象
ToneX Pedal恐るべし。
サクッとそのまま使えるプリセットが多めです。
公式と一般の方が投稿しているトーンパッチでは
キャプチャー環境の差で音質にも違いがあります。これはKemperでも一緒でしたね。
実際に演奏した音はこちら
Dumble ODSとBogner GoldFinger45のプリセットで弾いてみました。
※下記はMarshall SV20HでBon Joviも少し弾いてます。
AIの可能性がしっかり感じられる音
ピッキングのアタック音が良く再現されており、弦の分離も良く、マイク録りに近付いてるなと感心。ライン入力でこれはありがたく、自宅でも張り切ってレコーディングに使いたい。
レイテンシはほんの僅かにありますが、この程度でしたら個人的には問題ありません。
※指でのタッチや反応に関してはアンプには及ばない気がします。
これももしかしたらキャプチャー修正で細かく捉えてくれるのでは、と期待してます。
※ベースでも弾いてみましたがかなり使い勝手が良いのでは?
定番通りマイクプリとラインで混ぜても良さそうです。
操作性は今後改善?
Tone Xのソフトウェア上でパッチの入れ替えは可能ですが、パラメータ等は本機で直接操作。
今後アップデートでソフトウェアからでも操作出来るようになれば助かるな、と。
Cabのモデリング、新しく実装されたVIRやエフェクトのon/offでも音作りにバリエーションが増えそうです。
既存のキャプチャー機材と一緒で、アンプから出ている音、セッティングをスナップショットする形式ですのでEQ他エフェクトを弄ると実機とは異なる状態になります。補正に使うと考えるのが良さそうです。
次世代の手軽さ。需要はもちろん、今後普及は間違いなし。
AIモデリングとあってまた一段階シミュレーターとしてのクオリティが上がっていると感じます。
録音はもちろんライブでも以前より違和感無く演奏出来そうです。
およそ10年毎ですかね。
Line6 Podに始まり、eleven rack期、AxeやKemper、そして次の世代に入りましたね。
近々知り合いのQuad Cortexと持ち寄って比較出来そうなので、発見があれば追記します。
※7/15追記 Quad Cortexと比較
前述通り、アンプのリターン挿しで比較させて頂きました。アンプはTwo Rock、キャビは1x12。
ストラト、レスポールでの演奏。
音作りはクリーン、クランチ、ディストーション程度までになりました。
・音の密度、解像度?に関してはCortexに軍配
特に低音は如実に差がありました。リグデータのサイズや本体DSPの処理能力がここに出るのでしょうか?
強い歪みだと分かりやすい差でしたね。
・音の立体感、そしてアンプにどれだけ近いか
これは2人共ToneXの方がお気に入り。
側から聴いてる分にはどちらも良い音なのですが、弾いてみるとこれは「ToneX選んじゃうね」と。
特にクリーンからオーバードライブに関しては逸脱です。
感覚ですがCortexは比較して平面的な出音でした。
・現場での操作性は明らかにCortexが便利
タッチパネル、特にドラッグしてサクサク弄れるというのはとても大きい。
ストレスフリーな操作性がとても羨ましかったです。
・モデリングやシミュレーターの出音傾向
AxeやKemperにもありますが、メーカー毎の音色や傾向があり、これは好みが分かれます。
ToneXの方が良くも悪くもアンプ毎に差が現れてます。
Cortexの方はフェンダー系、マーシャル系とパッチを変えてハッキリ差は分かるのですが「うん、どちらもCortexの音だな」と整った音に聴こえるんです。
といっても作り込んでしまえばどちらも素晴らしい機材ですね。
ライブで曲によってアンプモデルを換える方から見ればCortexの方が整然とした、統一性のある音なので扱い易い。
個人的には1台だけのモデリングで行くならToneX。リターンに差して気持ち良く弾けるの一言。
・ToneXに求める点がさらに一つ
既存のパッチにプリアンプとパワーアンプ部のセパレート化を。
現状、パッチのパワーアンプとアンプ側のパワーアンプが被った状態なので本来狙える音はもっとあるはず。
それぞれの飽和でディストーション系は特に潰れ気味になります。
プリアンプのみキャプチャーすれば問題は無いのですが、それだけ公式のキャプチャーデータが優れていますので是非。
といったところでしょうか?
そもそも機材としての役割がそれぞれ異なる上、あくまでアンプモデリングの比較、そして個人の感想ですので参考になれば幸いです。
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