
その筆頭が子供です。

羽毛ふとんは、水鳥の体毛(羽毛・ダウン)を側生地に詰めた寝具になりますが、この側生地は超高密度な仕様になる場合が大半です。
羽毛は布団の側生地に本当に小さい隙間(穴)があればそこから吹き出してしまうんです。なので基本的に密度の荒い側生地は使えないですし、他の布団に使う様な一般的な側生地でもダメなんです。
その為、羽毛ふとんは側生地を補修する時も縫うのは厳禁ですし、側生地が傷まない様にカバーを付けて使うのが鉄則なのです。
もっとも羽毛ふとんの本場であるヨーロッパでは吹き出すのが普通なので、超高密度な側生地を使うのは日本の羽毛ふとんならではの特徴になります。ただ、特別な羽毛を入れて密度の荒い側生地を使った羽毛ふとんをあえて販売する専門店もありますよ。

つまり、日本の市場に出回るほとんどの羽毛ふとんは超高密度な側生地を使う事で中の羽毛は吹き出さない、またダニやノミも侵入しないメリットを持っているんですが、デメリットとして寝具としての吸湿性が落ちる事になります。これが子供との相性を悪くする原因です。
体温が高く、代謝の良い子供が羽毛ふとんの様な超高密度な側生地の寝具を使うと、布団の中でとてつもなく蒸れます。
布団の中が蒸れると、人はまず掛けている寝具を蹴飛ばして、蒸れを発散させます。例え、冬で寝室の温度が低くても、布団の中が蒸れたら蹴飛ばしてしまうんですね。

当然、そんな状態を放置すれば寒くてまともには眠れません。睡眠の質が下がるのは当然ですし、寒くて眠っていられないので夜中に目を覚ます事にも繋がります。
大人でも羽毛ふとんが苦手、羽毛ふとんがズレるって方はいらっしゃいますが、子供の様に代謝の良い方が多いですね。

では、子供を筆頭に羽毛ふとんが不向きな方はどうすれば良いのか…。
簡単です。羽毛ふとん以外の掛ふとんを使えば良いんです。
ただし掛ふとんなら何でも良いって事はありません。蒸れさせない事が求められるので化学繊維の掛ふとんはNGです。
なので、オススメなのが汗吸いが良く蒸れにくい掛ふとんを作れる素材
「綿(コットン)」
「麻(リネン・ラミー)」
「絹(シルク・真綿)」
「羊毛(ウール)」を
『中わた』に使って
『側生地』には
「綿(コットン)」
「麻(リネン・ラミー)」を使った
掛ふとんですね。
子供は植物由来の綿と麻、蚕の繭から作る絹が特にオススメです。

それから、掛ふとんは側生地の素材まで気を付ける事がポイントですよ。中に使う素材に吸湿性があっても、その素材に水分が到達しなければ意味がありませんからね。
特に布団や敷パッド等の「わた」を使う寝具を購入する時は、『品質表示』で素材をしっかり確認しましょう!

当店では羽毛ふとんに関する知識を詰め込んだ「羽毛ふとんの手引書」を作成し配布していますが、この中には【羽毛ふとんが苦手・不向きな方向けの掛ふとん】も紹介してます。参考にして下さい。

そうそう、いくら汗吸いの良い掛ふとんでも、それを覆う「ふとんカバー」選びだったり、一緒に使う「毛布」や「敷パッド」選び、後は体に一番近い寝具の「パジャマ」選びを間違うと意味が無くなるんで、一緒に使う寝具も注意しましょう。

ちなみに子供でも中高生ぐらいの年代になれば、人によって羽毛ふとんが使える様になってきます。その場合の羽毛ふとん選びは側生地が綿100%である事はもちろんですが、冬用として使う場合でも春秋用のダウン量の羽毛ふとん(羽毛合掛ふとん)を選んだ方が良いですね。
冬用の羽毛ふとんだと保温力が高過ぎてしまって、蒸れている場合と同じ様に蹴飛ばす事があります。

子供用の寝具を選ぶ時は大人と同じ感覚で選ばない事が基本中の基本です。
大人の感じている季節とはワンシーズンずれていると思いましょう。季節が冬でも、子供は秋ぐらいの感覚ですから。
それから子供の寝具は保温性よりも『吸湿性(汗吸い)』が最優先ポイントです。
見た目だけじゃなく素材にもしっかり注目してあげて下さい。
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