25、Bodydoctor 『100%天然ラテックスフォームの正反発マットレス 』 | ウメナ寝具の快眠BLOG

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静岡県三島市の「睡眠と寝具のお悩み相談室ウメナ寝具本店」の【店長(睡眠健康指導士・sleepdesigner)】が書くブログです。睡眠の話、睡眠に絡めた寝具(布団)の話、お店の情報などを載せています。

この「Bodydoctor(ボディドクター)」は商品たちの物語のカテゴリーで一番最初に書いた商品ではあるのですが、7年経った今、もう一度改めて記事にしたいと思います。







このマットレスの芯材にはマレーシア産の「ヘビアブラジリエンス」という最高品質の天然ゴムの樹液(ラテックス)を使います。このラテックスから不純物を取り除いた「100%天然ゴムのラテックスフォーム」を芯材として使ったマットレスがBodydoctorです。




マットレスは厚さが4種類あって、

ベッド用マットレスタイプで「13.5cm厚のアドヴァンス」「11cm厚のレギュラー」があり、

硬いベッドマットレスに乗せて使うオーバーレイタイプで「8.5cm厚のフートン5」

今の敷寝具にあと少しだけ弾力が欲しい場合のマットレスパッドとして「2.5cm厚のドクターパッド」があります。


全種類取り扱いは出来ますが、店頭で試し寝が出来るのはレギュラーとフートン5の2種類です。


このマットレスも当店が考えている敷寝具に必要な下記の【3つの条件】をクリアしています。

【①体にフィットすること】

【②寝姿勢を長時間キープできること】

【③寝返りがうちやすいこと】



■この条件に関しては当店Webサイトで詳しく解説しています。
当店Webサイト(こだわり寝具)
『敷寝具に必要な能力』





そして、これは最近知った事なのですが、Bodydoctorは人体の表面硬度(皮膚硬度)に近くなる様に発泡しているそうです。これは個人的に非常に良い点だと思っていて、マットレスの寝返りの打ちやすさを追求すると、この考えに辿り着くからです。


どういう事かと言いますと、物体同士の力の伝わりに関する「インピーダンスマッチング理論」という考えがあります。これは簡単に言うと「同じ硬さのモノ同士がぶつかった時に最も力を無駄なく伝える事が出来る」という理論で、野球が好きな方なら金属バットと木製バットの違いで考えると良く分かります。


プロ野球などの硬式野球で使われる硬いボールを遠くに飛ばす(力をスムーズに伝える)にはボールと同じ様に硬い金属バットの方が飛びます。金属バットは高校生までで、プロ野球や大学生以上では木製バットが使われますが、それはボールが飛びすぎたり、打球が早くなり過ぎて危険だからです。


この理論を寝具のマットレスに置き換えて考えると、マットレスの硬さが人間の体の硬さに近いと動く時に力がスムーズに伝わり動きやすい(寝返りがうちやすい)ことになるのです。




確かに、この理論で製品化しているBodydoctorは寝返りが本当にしやすいと思いますね。ただ、人体の表面硬度は人によって恐らく異なるのと、別の要素も関係していると思いますが、合わない方もいます。


経験上、体重のある方や筋肉質の方がBodydoctorを気に入る(合う)場合が多いですね。後は金属コイルのベッドや高反発マットレスを快適に使ってきた方も大丈夫だと思います。


合う人と合わない人が出てくる原因は、Bodydoctorに限らず高反発系の寝具全般に言える事なのでしょうけど、下から押し上げる性質の寝具に対して体が適応出来るかどうか(押し上げに対して必要な筋肉があるかどうか)だと思います。


その為、痩身の方や年配の方で押し上げるタイプの寝具ではない包むタイプ(わたの敷ふとん)を使ってきた方は合わない事が多いです。必要な筋肉が足りないって感じです。


ちなみに、このBodydoctorは高反発ではなく「正反発マットレス」と謳っています。


最近、高反発という言葉は定義がハッキリしない状態で独り歩きしてしまって、カタチの変化しないただ硬いだけのマットレスまでも高反発と呼ばれてしまっている実情があります。


昔から売れている評判の高反発マットレスはそれとは違う性質を意味している事を知ってもらう為には、新たに正反発という呼び名を使っていくのは面白いかもしれませんね。


当店が扱っている高反発マットレスの「magniflex(マニフレックス)」も製品の特性を考えれば、正反発と呼んでも大差は無いと思っています。もっとも正反発は商標登録されているのでBodydoctor以外の製品には使えませんし、マニフレックスは高反発マットレスがブームになるよりずっと前(創業は1962年です。)から高反発を謳っているので、高反発を変える事はないでしょうけどね。


それとBodydoctorもかなり前から市場には出回っていますよ。公式Webサイトには25年前に出来たと記されています。当店も扱って10年以上は経ちますね。


後、インピーダンスマッチング理論で考えても低反発素材が寝具には向かない事は明らかです。皆さんの体を触ってみて下さい。低反発素材みたいにカタチが変化して、その変わった状態・カタチが残っていますか?スグに元の状態・カタチに戻りますよね?低反発素材は人体の表面硬度と異なり過ぎて寝返りがしづらいんです。




それからBodydoctorはラテックスを発砲する時に空気のみで行うことで、空気層を持つ多孔質構造となり湿気が抜けやすい点もメリットです。


日頃のお手入れは除湿シートをマットレスの下に敷いて、定期的にベッドの上で半分に折り曲げて下さい。天日干しも必要ありません。必要無いというか紫外線を浴び続けるとボロボロになるので、むしろ天日干しはしない方が良いです。ふとん乾燥機は使えますよ。


ベッド用マットレスタイプは10年の形状変化に対するメーカー保証も付きます。


数年前に側生地の仕様が変更となった時から芯材に対する紫外線対策として黒色の保護カバーも付くようになりました。




また、100%天然ゴムのラテックスフォームだからこその特徴でもありますが「抗菌性」「抗カビ活性」がありダニなどが付きにくい事も嬉しいメリットです。


(財)日本紡績検査協会でのテストでも、一般性細菌の大腸菌、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌や雑菌などを24時間以内に天然殺菌することが実証されています。






最後、芯材は100%天然素材なので燃やしても有害物質は発生しませんし、土に埋めても問題ありません。側生地やカバーは別です。


最終処分が困難な金属コイルのベッドや化学合成されるウレタン素材よりも地球に優しいマットレスなのです。


これからは地球環境への影響も考えて買い物をする時代ですからね。




ここまでがメリットです。


次は【デメリット】も紹介します。


【①重たい】




何より重たいんです。ボディドクターは一般的なベッドマットレス(16~20㎝厚)より薄いので、厚さだけ見たら軽いんじゃないかと思えますが、本当に重たいんです。三つ折りには出来るのですが、これを敷ふとん感覚で使う事は出来ないと言って良いでしょう。


押し入れに仕舞おうと思って、持とうすると本当に大変です。ヘタするとギックリ腰になるかもしれません。30代のジムでそれなりに鍛えている人間(私)でも、これを毎日上げ下ろしするのは億劫だと感じますからね。


13.5cm厚のアドヴァンスや11cm厚のレギュラーはもちろん、8.5cm厚のフートン5でも重たいです。このフートン5ですが、メーカーは敷ふとんとして使えると謳って、名前も布団を連想させるモノですが、当店では重さを理由に敷ふとんとしてはオススメしていません。


Bodydoctorは基本的にベッドスタイル用のマットレスだと思った方が良いです。敷ふとんとして使いたい場合は必ず持って重さを確認して下さいね。


【②ラテックスアレルギー】




ラテックスアレルギーって聞いたことありますか?


天然ゴム製品に接触することによって生じる接触部位や全身のじんましん、咳や喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)などの呼吸器症状、アナフィラキシーショックなどの即時型アレルギー反応をラテックスアレルギーといいます。


ゴム手袋、ゴム風船、コンドームなどの日用品にもラテックスは使われているので、この様な製品を使った際にアレルギー症状が出た事のある方はBodydoctorを使えません。


こちらのWebサイトを参考にしました。興味のある方は是非ご覧ください。

[アレルギーポータル アレルギー対策 ラテックスアレルギー]
https://allergyportal.jp/provision/latex-allergy/


【③合わない方がいる】




アレルギー反応とは別にBodydoctorを使って寝ると、起きた時に逆に疲れているとか体が痛くなる方がいます


メリットの話のインピーダンスマッチング理論の部分でも触れましたが、押し上げる系の寝具は体型や習慣によっては合わない方がいるので、それもデメリットと呼べると思います。


不安な方や実際に買って合わなかった場合は綿や羊毛の「少し厚いベッドパッド」を重ねて使ってあげると、その様な症状が出なくなる可能性が高いですよ。緩衝材を入れて、体が受ける押し上げの力を少し弱めてあげる感じです。


当店の場合でしたら「お試しレンタル」も出来ますので、それで試してみるのも良いでしょう。

■お試しレンタルに関して詳しくはこちらで。
当店Webサイト(こだわり寝具)
『自宅で実際に“お試し”出来る「敷寝具のレンタルサービス」』


デメリットを挙げるならこの3点ですかね。


ラテックスアレルギーの無い方でベッドマットレスをお探しの方は、是非Bodydoctorも候補に入れてみて下さい。


当店ではマニフレックスの方が知名度が高いので、そちらを目当てに訪れる方も多いのですが、そういう先入観を一度捨てて試し寝をしてみて欲しいですね。




ちなみに私は今夏からベッドスタイルに変わったので、マニフレックスの三つ折りマットレスにBodydoctorの「フートン5」を重ねて使っていますよ。




《Bodydoctorの製品価格》

●ベッド用マットレス(11cm厚)「レギュラー」
Sサイズ 74,800円(税込)※展示見本あり ※お試しレンタル可能
SDサイズ 93,500円(税込)
Dサイズ 115,500円(税込)

●ベッド用マットレス(13.5cm厚)「アドヴァンス」
Sサイズ 96,800円(税込)
SDサイズ 115,500円(税込)
Dサイズ 135,300円(税込)

●オーバーレイマットレス(8.5cm厚)「フートン5」
Sサイズ 52,800円(税込)※展示見本あり ※お試しレンタル可能
SDサイズ 74,800円(税込)

●マットレスパッド(2.5cm厚)「ドクターパッド」
SSサイズ 26,180円
Sサイズ 30,580円(税込)
SDサイズ 42,900円(税込)
Dサイズ 49,500円(税込)

■Bodydoctorの公式Webサイト(Bodydoctorとは)
https://www.bodydoctor.co.jp/about/


●その他の「商品たちの物語」を読みたい方はこちら
当BLOG(商品たちの物語)
https://ameblo.jp/sleepdesigner/entry-11524384575.html


Bodydoctorなどのベッドマットレスの他、寝具や睡眠の相談は電話やメールでも受け付けていますので、お気軽にどうぞ。

【電話番号】055-977-2200(営業時間内にお願いします。)

【E-Mail】info@umena.biz(48時間以内の返信を心掛けています。)

■当店Webサイト(私たちの想い)
『ウメナ寝具本店が届けたいのは寝具ではなく「良い眠り」』

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『あなたの眠りにまつわるお悩みはどれですか?』

■当店Webサイト(こだわり寝具)
『もっとも大切な「敷寝具(敷ふとん・ベッドマットレス)」』


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★ウメナ寝具本店の『アプリ』がスタートしました!
【初回ダウンロード特典「500円クーポン」】


●アプリに関して詳しくはこちら
当BLOG ⇒ お知らせ(2019年9月22日)
『ウメナ寝具本店の『アプリ』がスタートしました!』


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正反発マットレス『BodydoctorR』も「敷寝具のレンタルサービス」の対象に!

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22、低反発と高反発 『熟睡出来ると謳うマットレスを寝比べる』

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マニフレックスを使って、起きたら体が痛い時の対策

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『高反発素材が合わない人たち』

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『今こそ快眠(十分な睡眠)が必要な理由』

当BLOG ⇒ お店の日常(2020年4月12日)
『コロナ疲れは「眠り」で癒しませんか?』


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●当BLOG ⇒ 新型コロナウイルスへの感染リスクを減らしたい方へ(2020年3月2日)
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FAX:055-977-7756
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