起床後に腰や肩を中心にコリや痛みがあり、睡眠に満足出来ていない方はまだまだ多い様です。
コリや痛みが発生する根本的な原因は血行不良です。何らかの理由で睡眠中の血行を悪くし、起床後に痛みとして自覚するのです。
この何らかの理由の多くは寝返りの打ちにくい敷寝具を使っているからで、そのほとんどのケースで敷寝具の素材や状態に原因があります。具体的には敷ふとんやベッドの素材や状態が硬すぎたり、低反発の様な動きにくい素材を使っているケースです。
そして、この他の原因として最近多いなと感じているのが「寝ている敷寝具のサイズ(幅)が小さい・狭い」というケースです。
例えばシングルサイズの敷ふとんに子供と一緒に寝ているお母さん、ダブルサイズのベッドに大人2人で寝ているカップルや夫婦です。
眠るスペースに余裕が無い為、相手のことを気にするあまり楽に寝返りが出来なくなるのです。
そもそも大人が熟睡できる敷寝具のサイズはどれぐらいなのか。パラマウントベッドの睡眠研究所の研究報告によれば『最低80cmのサイズ(幅)』が必要だそうです。つまりセミシングルと呼ばれるサイズですね。
ちなみに最も一般的なシングルサイズは100cm幅、セミダブルサイズは120cm幅、ダブルサイズは140cm幅、クイーンサイズは160cm幅となります。ダブルとクイーンの間にワイドダブルサイズという家具屋さん独特のサイズがあり、152~155cm幅でこれはメーカーによって異なります。
さてさて、それでは「大人が2人で眠る場合に適切なサイズは?」と、問われれば答えは分かりますよね。
「80cm×2人」で『160cm幅のクイーンサイズ』なのです。
実はダブルサイズって大人が2人でちゃんと眠るには幅が足りないのです。
ダブルサイズならまだしも、セミダブルサイズで2人一緒に寝ようというのは確かに仲睦まじいのは良い事ですが、なかなか無理があります。
とても2人では眠れないのにダブルという言葉は紛らわしいですよね。セミダブルは名称を変えて欲しいぐらいです。ワイドシングルとかにね。そしてついでに今のダブルをセミダブルにしてもらいたいですよ。
大人が2人で眠る場合、当店としてオススメする理想はシングルサイズを2台並べてもらう方法です。
結局は1人1台ですが、こうすれば安心して寝返りが打てますし、掛ふとんを取り合わないでも済みます。体調や体質、季節への対応も個々に行えるので簡単です。
また敷パッドやカバーなどの補助寝具の種類は圧倒的にシングルサイズが多いので買い替えの際に選択肢も増えます。特にワイドダブルの様な特殊サイズは補助寝具の種類が極端に少なくなりますのでご注意を。
もちろん日本の住宅事情やお財布事情も関係します。あくまでも睡眠第一に考えた理想ですのでね。
それでも知っておいて損は無いと思いますよ。
先日、奥様の枕をお探しにいらっしゃった40~50代のご夫婦は、過去に当店でマニフレックスの「マニオリンピア・ダブルサイズ」をご購入頂いてました。その後の状態をお聞きするとご主人様が思ったほど腰痛の改善がされていないとの事でした。
もしかすると「サイズが本当の原因かもしれません。」と、お話しすると非常に納得していらっしゃいました。普段ご主人様は奥様を気遣ってほとんど動かないみたいで、「確かに出張などでホテルに泊まると痛くならない」ともおっしゃっていました。
「シングルサイズのマニフレックスを検討してみます。」との事で、その時は奥様の枕をお買い上げ頂きました。
せっかく起床後の肩コリや腰痛の改善を期待してちょっとイイ敷寝具を購入したにも関わらず、思ったような効果を得られなかった方はサイズに再注目してもらうと本当の原因がみつかるかもしれません。
■関連ページ
当BLOG ⇒ 快眠アドバイス『寝具は快眠を支える要素のひとつ』2016年6月26日
当BLOG ⇒ 快眠アドバイス『敷ふとんは硬い方がイイという誤解』2014年10月28日
当BLOG ⇒ 快眠アドバイス『高齢者と低反発素材』2014年6月20日
by sleepdesigner:圭
◆その他の快眠アドバイス ⇒ 〔http://ameblo.jp/sleepdesigner/entry-11902557375.html〕
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