ちょっと前からホームセンターや電気屋さんでも羽毛ふとんが売られる時代でもありますね。
さて、その様な寝具専門店ではない媒体の多くが羽毛ふとんを売る時に強調するポイントが「ラベル」。下の画像の日本羽毛協会が発行するゴールドラベルです。

これは羽毛のダウンパワー(dp)を元に羽毛の性能示す指標の1つで、羽毛ふとんを選ぶ際に注目すべきポイントであることに間違いはありません。ちなみにdpは数値が高ければ高いほど保温力のある羽毛となります。
当店はエクセルゴールドラベル(dp350以上)を推奨していますが、羽毛ふとんを選ぶ際、このラベルだけで判断してはいけません。
「羽毛ふとん」と言える条件は中身の「ダウン率が50%以上」であること。
昔はこの条件に関して知らない方が多く、羽毛ふとんを安く見せる為にダウン50%やダウン70%の中身のものを安くてお得な「羽毛ふとん」として見せていました。しかし、近年はこのダウン率の仕組みが浸透した為、ダウン率の良い90%以上の羽毛ふとんじゃないと売れなくなったようです。
ダウン率90%ならば恐らくエクセルゴールドラベルは取得できます。しかし当然ながら値段が高くなります。
そこで、羽毛ふとんを安く見せる方法として取られているのが「中身の量を減らすこと」と「側生地をポリエステルにすること」なのです。
羽毛ふとんと呼ぶのに中身の量や側生地は条件にありません。極端な話、中身が1.3㎏でも0.3㎏でもダウン率さえクリアしていたら羽毛ふとんと言えるのです。
冬用の羽毛ふとんに使われる量は通常1.1~1.5㎏で、ダウンパワーが強いものほど量が減ります。それは少なくても保温力が出るからです。1.1㎏で良いものは相当ダウンパワーの強い羽毛です。滅多にありません。冬用羽毛ふとんの中身の量は1.3㎏が標準値と考えて下さい。
それからポリエステルを使った側生地では吸湿性が著しく低下します。ただでさえ羽毛ふとんはムレやすい布団なのに、もっとムレやすくなるのです。
この様なムレやすい布団を使うと、知らないうちに布団を蹴とばして布団が掛かっていない状態となります。もちろん羽毛ふとんだけに限ったことではありません。化学繊維のワタを入れた布団でもそうです。冬で寒いはずなのに気がつくと布団が掛かっていないのは寝床内の「ムレ」だと思って下さい。特に発汗量の多い子供や男性に多いパターンですね。
つまり、羽毛ふとんを選ぶ際はラベル(ダウンパワー)だけでなく「中身の量」と「側生地」にも注目する必要があるのです。
中身の量の目安は「1.3㎏」、側生地は「綿100%のサテン織り」と覚えて下さい。
同じ綿100%の側生地でも糸の細さや織り方で質感がまるで違います。布団は肌に沿わないと温かくありません。ツイル織りは避け、柔らかい生地に仕上がる60番手以上のサテン織りがオススメです。
物の安さには必ず理由があるものなんですよね。

それと余談ですが、夕方以降のショッピングは衝動買いをしやすいです。脳が疲れてくるので冷静な判断力を伴わないからです。大きな買い物、大事な商談は午前中に行うのが良いです。大切な会議もそう。頭を使う仕事は午前中に行った方がヒトの理に適っています。
もっとも睡眠がしっかりとれていることが前提ですけど…。
夕方のタイムセールや夜の通販は衝動買いしやすいと覚えておくだけでも違いますよ。
by sleepdesigner:圭
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