以前、蒸気機関車の装備品に関して気になって実物を調べに行った事がありました。
この時はKATOからD51の東北仕様が出た時で重油タンクの大きさが合っているのか?と極めて一部ですが疑問の声が出ていたので自分もどうなのだろう?と気になって(笑)実際に残っている車輌から寸法を測ったのでした。
東北地方の後期のD51は脇にシールドビームの二つ目とテンダーの重油タンクがデフォですが、この重油タンクは比較的一般的な1500Lのタンク以外に東北地区特有の3000Lの物が在りました。1500Lの方は既に寸法を調べていますが3000Lの物は単に1500Lの物の横幅を二倍にしただけなのか?或いは独自の寸法なのか?ネット等で調べた範囲では判らず、模型で再現したい事もあり気になっていました。
かつては自分の住む所の近くに3000L重油タンクを装備していたという保存機が有ったのですが、老朽化が激しく上に上がるのは禁止されていた模様だったのといつでも行って交渉出来るだろうとの安心感から放っておいたうちに解体されてしまいました(我ながらアホです)。
他に3000L重油タンクを装備したままのD51が保存されてないか?と調べると青森県の八戸市にD51 762と三沢市にD51 113が3000L重油タンクを装備していて、それが残ったまま保存されているとの事で、金を余りかけずに早く見に行くには無料の三陸道を使えば良いかな?という事で行って来ました。
ここで先ずは公園の関係者へ許可を貰うべく話をすると前例が無いので聞いて連絡しますとの事で、先にD51の所へ行って見ていると先程の話をした方が来て下さって「寸法を測定したいのはどれですか?」と訪ねられたので重油タンクを指差しながら「あれです」と答えると「ちょっと入る方法が無いのでは?」とおっしゃいます。実際、テンダー前部には金網が張られ、石炭掬い口は鍵が掛けられ入れない様になっています。テンダー後部の梯子も登れない様に一部切り取られ登れない様になっています。三沢にも有る事を先に話していたので三沢の方に行ってみては?との事。「もし三沢も駄目で、後日梯子を持って来て登れる様にした上で許可を貰えるでしょうか?」と尋ねると「検討しなくてはなりませんので事前に連絡をいただけますか?」との事でこちらの名前と電話番号を教えて下さいとの事でしたので紙に書いて渡したら「今後連絡が有った時の為に保管しておきます」との事。それで丁寧にお礼を言い公園を後にしました。
確かにこのまま帰るのでは何の為に来たのか分かりませんので
ところが測定したい物が分かると担当者さんは困った顔になってしまいました(笑)。こちらもテンダー内に入れない様に金網を掛けたりされていましたが、極めて危険ですが無理すれば隙間から入れそうなので許可をお願い出来ませんか?と言うと、ちょっと……となりましたが、何とかなりませんか?とお願いすると電話で上司と協議したのでしょうか。テンダー内に入れるならあくまで監視の上、何か有っても自己責任でとの事で無理矢理何とか許可をいただきましてテンダー内に入って測定する事となりました。
悪戦苦闘して(正直本当に危険な方法・行為でした。決して真似、特に勝手に入らない様にお願いします)テンダー内に入り、早速重油タンクの寸法を測ります。ところが
「これ、3000Lじゃなくて1500Lじゃないか?」
だからといって「じゃ、いーわ」としたら大変失礼な事です。ちゃんと測定しましたがやはり記憶の1500L重油タンクと寸法が同じ様な?後でかつて測定した重油タンクと比較しても寸法は誤差の範囲内に収まっていました、これは1500L重油タンクです。ネットでは3000L重油タンク設置との事だったのに何故?ネットや資料を鵜呑みには出来ない一例となりました(嬉しくないですけど・苦笑)。まぁ上面の写真も欲しかったのでざっとスマホで写し、テンダー内から出て担当者さんにお礼を申して後にしましたが、わざわざ来て怖い思いもしたのに(ウッカリ足を滑らせて転落したらただでは済みません)正直ちょっとガッカリではありました。
改めて適当に撮ったスマホ写真から判断して八戸のD51の重油タンクは3000Lの様な感じではあるので、次回梯子を何とかしてリベンジを果たしたいと思います。
最後に改めて八戸公園の関係者の方と三沢市の公園の担当者の方に対しましては突然のアポ無しでの無理なお願いに対し、実に誠実で丁寧な対応をしていただきましてありがとうございました。
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