こんにちは。
今回はVJC名古屋大会のレースの中身について纏めます。
前日は湧島スグル君に三島駅から同乗させてもらい体力温存して名
ホテルまで送ってもらい荷物を置いて小休止…と思ったら
ホテル内にまさかの階段が!
しかも14階まであるではありませんか。
正に階段好き御用達の宿でした(笑)
そしてブリーフィングではコースの下見もさせて頂き、
これでイメージはバッチリ。
ホテルでチャリも借りて銭湯につかり、
そうしてようやくレース当日
(横森製作所の有明威社長も一緒に登壇していただきました!)
まずは開会セレモニーでご挨拶する為に会場9時集合。
でも走るのは10時間以上後なので、
15時30分頃昼寝から目覚めて本格的に準備開始!
いつものようにやや軽めのアップを済ませて17時30分にテント
昨日とは違いエリートカテゴリのみんなに漂う空気が緊張感に包ま
18時からのエリート紹介。
もう完全に頭はレースモードです。
ふと見ると・・・。
横森製作所さんが製作してくれた横断幕が!(上杉選手の娘さん二人もいますね)
本当に手厚いサポートと心温まる応援に感動しました!
これは燃える、燃えまくります!!
そしてとうとう、スタートラインに並びます。
加藤浩選手、上杉博一選手、
きっとこの日の為にキツイ練習に耐えて食いたいものも我慢して身
でもそれは自分も同じ
絶対に勝つぞ
と気合を入れ直してスタートしました。
・・・が!!
なんとスタート時に計測タッチに一度空振りしてしまい、10秒後
全く何やってんだか俺は…
と一瞬ネガティブになりかけましたが、
しかし慎重になるのはタッチだけ。
先ずは5階までのスクエア式グルグルゾーン。
去年はここで35秒以上経過してしまいましたが、今回の目標は3
序盤の身体が元気なうちにタイムを削っておかないと後で巻き返す
手摺は基本内側を使い大周りせずクイックに身体を旋回させます。
タイムは縮まりますが、その分腕の力は使います。
ただ、
そうして作戦通り、30秒で登り切り、中間計測点は32.7秒で
降り階段で少し足を踏み外しバランス崩すアクシデントがありまし
ここで転んだりしていたら終わっていましたね…。
そして勝負を決する中央階段ゾーンへ。
ここからもペースは緩めません。
踊り場が葛折ではなく、
特に前半、余力があるうちはスピードを殺さずに、
手摺も使いますが、
右、左、右…と一定のリズムで片手で交互に両側の手すりを引き寄
しかしこれが引き寄せすぎるとバランスを崩す…。
スキーのストックのような補助的な使い方に近いかも?
そして時折現れる60°近い激ヤバ区間は両手を同時に使い身体を
そんなこんなを意識して280段、ほぼ7合目地点まで到達。
ここまではほぼ想定通り。
足もまだ僅かに余力あり!イケる
再び現れる激ヤバ区間にも両手を目一杯使っての引き上げに成功し
ゴール手前3区間になったところで右側に照明器具があり、
しかし…。やはり疲れはピークを迎え明らかに動きが鈍りました⤵︎
残り2区間
一旦傾斜は緩くなるのでスパートをかけて走って登ります。
リズムはかなり崩れながらですが、なんとか「走り」
そしていよいよラストの直線
この真っ直ぐ先にゴールがある…
早く、早く辿り着きたい…。
そう焦る気持ちとは裏腹にほぼ足が硬直状態で、
もうここまで来たら、リズムも身体の使い方も関係ありません
歯を食いしばり、顔面歪ませて、獣のような呼吸で…。
必死に身体を引き上げる⤴︎
倒れ込みながら計測器にタッチ!!
0.3秒くらい?
そのまま、
内容としてはスタートと最後のタッチに微妙に手間取ったいえ、ほぼ想定通り。
前半しっかり突っ込んだ割に最後の直線までは身体が言うことを聞いてくれました。
スピード持久力が格段に去年より上がっています。
昨年はラスト3区間ですでに体が言うことを聞いてくれなかったですから
これまでの持久力強化を意識した30~60分ほどの練習の効果が2分にも満たないレースにも反映されるとは、新たな発見でした!
しかし、時計は付けて計測したものの、スタートに一度失敗したので、
時計の表示を見ると、1:45は間違いなく切れたものの、43秒くらいかもしれない…
勝ち負けが微妙なラインだととても不安な想いのまま表彰式に向か
女子は圧倒的に強さで立石ゆうこ選手が優勝!
一緒に練習して、
いよいよ、男子のトップ3発表。
3位、まさかの階段坊主、矢島昭輝
タイムも超大幅更新、1分46秒47
3位でこのタイム…。焦りました
2位、流石の加藤浩
タイムは1分43秒98
おぉ、44秒きったか…。去年の俺より6秒ほど早い…。
とすると、優勝は小山君か俺か…。
ん?ていうか、
などなど頭が混乱しているうちに…
「タイム、1分41秒34…、1番・渡辺良治!」
あぁぁーーーー、良かったぁ〜〜〜〜(*´ー`*)
とにかくホッとして、安堵感が全身を包み込み声が出てきませんでした
徐々にうれしさがこみあげてきて・・・。
「おっしゃぁ~!!」
「勝ったぞぉぉぁーーーー!!」
渾身の雄たけびでした(笑)
からの、むせび泣きでした
優しい浩君にナデナデされてますね
これだよ、これが欲しかったんだ・・・( ;∀;)
い、いや違いますよ、賞金じゃなくて記念すべきVJC初戦の優勝ですよ!!
しかも一緒に海外を転戦してきた立石ゆう子選手と一緒にこの場に立てて嬉しい限りです!!
恒例の階段王ポーズ
最後に一言を話をさせてもらう機会を与えてもらいましたが、
思い付いたのは一緒に競い合ったライバル達への感謝の言葉。
何度もかきますが、日本国内のバーティカルランニング、特にショートレースでのスピードは爆上がり
このままではダメで、さらなる進化をしなければ世界の階段王になどなれない
そう思い知らさせてくれた仲間たちには本当に感謝しています。
特に一番身近でその脅威を感じさせてくれたのは小山孝明選手。
しかも、選手会長、大会運営、と一人何役もこなす活躍…。
年下ながら本当に尊敬します
こいつが居たからこそ、強くなれた!!
これからも自他共栄、みんなで本気でぶつかり合いながら
更に上へ上へと駆け上がっていこうぜ!!
VJC,サイコー!
バーティカルランニング、サイコー!
そしてこの激戦を映像で見たい方はぜひこちらから!!
本当に素晴らしい編集で、何度も見て何度も涙してしまいました・・・
改めて振り返ると、この競技はまだまだ技術的面では研究が進んでいません。
だからこそ、年齢に左右されることなく、正しい方向で努力すれば記録更新ができる
ブルーオーシャンな競技であり、今後様々な分野のアスリートたちが参加してレベルが更に上がっていくでしょう。
いずれは自分の記録も塗り替えられていくのは必然ですが、まだまだそう簡単に負けるつもりはありませんし、むしろ自分の可能性を更に強く信じることができました!!
自分を脅かす仲間と一緒に更に、更に上を目指し
世界の階段王に、俺はなる!!
(photo by Takashi Sigematu)
それではまた。
渡辺良治