J PRO TOUR 伊吹山 その4(レース後のレース8km) | Team Green Road ヤマトのブログ(乗鞍への道)

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パンク後、しばらく歩いていました。
ただただ“ぼ~”っと。
“ぼ~”っとしていたら、思考能力が戻り出しました。

「あのまま走っていたら、どれだけ戦えたのだろうか?」
「少し開いた先頭集団を、拾うことが出来たのだろうか?」
「私も垂れたのだろうか?」


……。


「米谷君は、そのまま着いていったのだろうか?」
「桐Pは、どこまで着いていったのだろうか?」
「龍太郎君は、上りでもこのままいったのだろうか?」


……。


すると、こんな気持ちが芽生えてきました。


「このままで俺はいいのか?」
「期待されて、自分自身で期待して、DNFか?」
「送り出してくれた仲間は、どう感じるのか?」
「無理やり調整して果敢にも挑んだこのレースは、終わったのか?」


……。


悔しさ、悲しさ、情けなさ、歯痒さ、そんな感情でしょうか?


……。


お会いしたことのない、小室さんの顔が浮かびました。

いつも応援して頂いている、SUNVOLTの橋本さんが浮かびました。

VC福岡の佐藤さんを初め、木津川練習会の仲間の顔が浮かびました。

プロツアーで走ることを喜び、背中を押してくれた、ハシケンさんや辻さんの顔が浮かびました。

いつも応援してくれている職場の仲間・TeamGreenRoadの仲間の顔が浮かびました。

機材・知識面での師匠、宮崎さんの顔が浮かびました。



少し涙が出ました。



努力してきた自分の行動が・・・
何の結果も生まない・・・
期待されていたのに・・・

そんなことは、許されない!
せめて、タイムアウトが来るまで走り続けよう!!

一生懸命やり抜いた!と言えるように、頑張ろう!!!

もしかしたら、完走ポイントがもらえるかもしれない。
少しでも、貢献できるかもしれない。


そう思った時には、走っていました。


そしたら、先程までの心の状態が嘘のように晴れやかでした。
残り7kmぐらいだったと思います。


最初は、ロードシューズで走っていました。
すると、靴底が硬すぎて、足底筋が痛み出し、踵のホールドが強く、靴擦れを起こし始めました。
シューズを脱いで、ブレーキとブランケットに無理やり差し込み、固定しました。


靴下のまま走りました。


走っていると、アスファルトと足底の摩擦が強すぎて、靴下が脱げてきます。
靴下を脱いで、背中のポケットに突っ込みました。


裸足で走りました。


何人の人に追い抜かれただろう。
何人の人に声をかけられただろう。
そして、何人の人に「頑張れ!!」って声をかけただろう。


コースのポイントで座っている大学生!?高校生!?のお兄ちゃん達にも、励まされます。
「ここで待っていたら、車が来ますよ!」と言われたこともありました。
でも「行ける所まで行きます!!」と答える。


ひたすら、走る。


座っているお兄ちゃんの中には、追っかけてきて「この靴使って下さい!!」って、青っぽい紫色のシューズを差し出してくれた、優しい優しい人もいました。
嬉しくて涙が出そうになりました。


座っているお兄ちゃんに聞きます。
「足切りまで、後何分?」
出会うお兄ちゃんに、毎回聞きました。

でも、誰も知りませんでした。


そして、ショートコースのゴール地点を過ぎます。
「そのまま走るの??」と聞かれ、“はい!!”と答えると・・・
間髪入れずに「頑張れ!!そのまま頑張れっ!!」って。
分かっていて聞いたぐらいの、即答での応援でした!!

嬉しいです。

このショートコースゴール地点で、足切りタイムアウトまで残り8分と知りました。
残り4km以上。
絶望的でした。

でも、止まりません。
走り続けました。
下り区間は、足の裏が異常に痛かったです。
そして、トンネルの下のアスファルトは、異常に冷たかったです。

アスファルトには、こんなに小石があるのかと驚きました。
視覚情報では、一見何もない路面でも、生の足では驚くほど小石を拾います。
パンクしてもおかしくないよね・・・って素直に思えました。
視覚で分かる石なんて踏んだ時には、グニャっ!って身体がよじれる痛みが走ります。


これだけ小石があるのなら、軽さに振り過ぎたタイヤは、諸刃の剣だと思えました。

ステムを持ち続けていましたが、ステムもこんなに冷たいのだと驚きました。


そして、踏み出す一歩一歩が、痛みを伴い始めました。
痛くて歩こうかと思いましたが、歩いたらもう終わりだ・・・という思いがあり、頑張って走ります。

辻さんのトライアスロンのキツそうな写真やブログ内容を思い出しました。

足が上がらなくなってきました。
ランがこんなにも大腿四頭筋にキツイとは思いもしなかったです。
長腰筋も悲鳴をあげています。
そして、何より足の裏が痛い・・・


すると、プロツアーの選手が下山してきました。
残り3km地点ぐらいでしょうか?
「うわっ!走ってる!!」っていう声が聞こえました。

なぜか、馬鹿にされているような、そんな気にさせられた声に聞こえちゃいました。
「くそぅ!!俺のレースは、まだ終わっちゃいね~よ!!!」って思いながら、ペースを上げます。


その中で「兼松さん!!!」って声をかけてくれた人がいました。


龍太郎君でした。

自転車から飛び降りて「兼松さん!写真撮っていいですか??」って。(笑)

「おう!撮ってFBにでも何でもアップしてくれっ!!」って笑いながら、歯を食いしばり走りました。
ちょっと並走して、写真を撮ってくれていました。
でも、笑顔でカメラ目線なんてする余裕はなかったです。
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photo by 中村龍太郎!!


「兼松さん!頑張って~!!!」って誰よりも大きな声で応援してくれました。


「日本チャンプに応援されたら、諦めて止まるわけにはいかんなぁ~!!」と心の中で嬉しく笑いました。

龍太郎君ありがとう。
本当に嬉しかったです。


そして、上って来た道を振り返ると、最後の自転車選手らしき人に抜かされました。
とうとうこの時が来た・・・

残り、2kmなのに・・・

殿を務める、回収車が見える。
少しずつ迫ってきている。

ペースを上げようとしても、これ以上は上げれなかった。
今にも止まりそうなぐらい、身体はバキバキで、ボロボロでした。
太ももが千切れそうでした。
足の裏は、痛くて、熱くて、どうかしてしまいそうでした。


バイクのお兄さんが「このまま行くのか?」と聞いてくれました。
残り1~2kmという、この地点まで走っている私を見て、そう言うってことは「その声かけをしないといけないぐらい、ボロボロに見えるのか?」と思いました。
それか「もう足切りだぞ!」と暗に諭したのかもしれません。

「なんとか行かせて下さい。」とお願いしました。

「リザルトには残らないかもしれないけど、そのペースで行ければ、走りきれるよ!」と素敵な笑顔で言ってくれました。

頑張ります!残り数キロ・・・


家らしきゴール地点が見えました。 

まだまだ先に見えます。
私の後ろには、回収車が同じスピードで走ってくれています。

何も言いません。

ただただ、後ろを走ってくれました。

そして、抜かされました。


これでゴールが無くなったと思いました。
リザルトに残ることもないレースになったと思いました。

見えるのに…
ゴール地点が…
見えるのに…

でも、走るのを止めません。
「車に乗りなさい!」と言われるまで、「走り続ける!」って決めたのだから。

徐々にゴールが近づいて、下山準備の選手たちが見えてきました。
そして、実況中継で私のことを説明してくれているのが分かりました。

マイクを持ったアナウンサーが、駆け寄って来てくれて、一緒に少し走ってくれて「兼松選手走ってゴールです!」って感じでアナウンスが流れました。

下山準備の選手たち、大会運営の方たちから、大きな拍手で迎え入れられました。

 

走って良かった。



自分の力でゴールできて良かった。

「結果は残りませんが、一生懸命本気で走りました!期待に応えられず、申し訳ありません…」って言えるということだけが、このレースで得たものでした。


辛かったですが、意味のないことかもしれませんが、頑張ったと言えることだけは確かです!

太ももは痙攣していたし、足裏は激痛だし、ゴールしてからの荷物返却の場所までが異常に遠く感じました。

荷物の場所がわからず(荷物が私の分しかないから・・・)、近くの人に教えてもらいました。(後で知りましたが、ジョーさんでした。)


そして、自分の足の裏を見て、ひきました・・・

血だらけでした・・・

アホだな・・・俺・・・と思いました。

かっこ悪いな・・・と思いました。



荷物を受け取り、早く足を何かで覆いたかったので靴下をそのまま2枚履いて、回収車に乗せてもらえるようにお願い致しました。


すると、バイクのお兄さん達が何人も声かけしてくれました。

よく走りきったね~!
お疲れさん!
頑張ったね!
クリート無くなってるね!
などなど…

審判らしい人達もたくさん声かけしてくれました。
写真もたくさん撮って頂けました。
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アナウンサーの方も、何度も声かけしてくれました。


走って良かったと思えました。


すぐに最終下山が始まり、自転車と荷物を載せてもらい、自分も荷台に乗ろうとするのですが、足が上がらず、乗れませんでした。
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這うように、フェンスを登るように、何とかワゴンに収容されました。

そして下山。
走ってきた道を見ながら、よく走ったものだと、自分のアホさが笑けてきました。
足の裏が、異常に痛かったです。
走っていた時より、痛く感じるのは、テンションの違いでしょう。(笑)


車の前まで運んで頂き、チームメイトと合流しました。
そして、少し雑談をして、解散しました。
桐Pと佐藤監督は、自走で帰るとか・・・100km以上あるのに・・・
世の中ツワモノだらけです。


その後、五郎さんと森本さんと、少しお話しました。

「そんな軽量タイヤ履いてるからだよっ!」って五郎さんに言われました。
「まぁ~どこぞの誰かも、何ともない所でパンクしたけどね~」って自身の乗鞍でのパンクを、自虐ネタとして披露して下さいました☆(笑)

確かにそうだと思いました。
裸足で走ったから、よく分かります。
諸刃の剣です!


着替えて、荷物も適当に積めまくって、荷物を積め終えた時には、会場には大会関係者の方しか居ませんでした。

遅くまでお付き合いありがとうございました。
本当に感謝です!
片付けもせず、帰りましたが、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


そして…

滲出液で靴を汚しながら無事に帰りました。

車のアクセルとブレーキが辛かった。。。



そんなこんなの伊吹山ヒルクライムでした。



結果的に、私にとっては大きな大きなポイント、40点をもらいました。

そして、完走しました。

DNFではなかったです。

良かった。


期待に応えることは、簡単ではありません!
でも、期待されないほど、寂しいものはありません!!
期待には、応えてなんぼです!!!


チャンスは一度ではありません。

初戦に意気込んで挑んだ結果、最下位でのゴールでしたが・・・

次のチャンスの際には、チャンスを掴める人間であるべく、準備をしておかなければなりません。

チャンスの神様は、準備をしている者に微笑んでくれると信じています。


トップクラスでゴールした選手のパワーウェイトレシオを聞いても、異常に高いわけではありません。
上げ下げに対応できる、ドンパチ能力を身につけることが、私の課題だと学びました。


そして、諦めなければ、得るものがあることも学びました。

行動することの大切さも学びました。

人の優しさも学びました。

言い出したらきりが無い、学びの多い、4/10伊吹山ヒルクライムでした。




最後にもう一度・・・




皆さん、ありがとうございました。

皆さんの期待が、私を成長させてくれています。

今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。

長文お付き合いありがとうございました。
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WALK RIDE / Team Green Road 兼松大和

ゼッケンナンバー96!!
苦労するわけだわっ!!(笑)




それと…



追記です!!



本日知りましたが、チームの上位3名にしかポイントは付かないそうです。

チームからは4人出走なので、私のリザルトは関係ないようです。
これもまた笑けますよね!!(笑)

根性むき出しで、必死に走ったけど、何のポイントも付かないなんてっ!!(笑)

でも、全然問題ありません(≧∇≦)
チームにポイントが付いたのなら!!

それに…
走らなければ学べなかったことの方が遥かに多いのですからっ☆

良い経験でした。
人として成長出来た日となりました。

ありがとうございました。

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