数十年に一度の寒波が来ましたが・・・ | 変人0号のブログ

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先週の始め、日本は広い範囲で数十年に一度といわれる強烈な寒波に覆われて、観測史上最低気温更新とか南国九州や四国にも積雪があり交通網がマヒしたとかのニュースを見聞きしました。


私の住む町も朝の最低気温が-8℃まで下がりましたが、これくらい冷え込んだのは2011年1月以来のことです。

さらに平坦地の積雪が17~18cmあり、風の吹き溜まりなど局所的には20cm以上の積雪になっていました。



夜中の2時頃、トイレに行くついでに外の様子を見ていたので、朝の出勤手段をあと3時間ほど寝ながら考えることに・・・

この雪では当然自転車での出勤はあり得ない。自分の車で行くか、それとも電車で行くか。

それとも徒歩で出勤するか・・・zzz


そして、朝5時に起床。

私の通勤経路は約8kmですが、駐車場の手前約400mは急勾配の坂道になっており、積雪10cm以上になるとスタッドレスタイヤでも駆動輪が空転して上がれないことがあります。

中にはよほど車の運転技能に自信があるのか?積雪しているにも関わらず普通タイヤの車で走行するドライバーも居るので、平坦路でも駆動輪が空転して前に進めなくなる車が現れることもあります。


駆動輪が空転して立ち往生した車のドライバーは、大抵がパニック状態になりアクセルペダルをさらに踏み込んでしまうようで・・・

路面に積雪がある状態ではエンジン回転数を2000~2500reb/minくらいに留めて、途中で止まることなくゆっくりでも走れば駆動輪が空転することはないのですが、上り坂やストップ&ゴーの際に過剰にアクセルペダルと踏み込むといとも簡単に駆動輪が空転してしまいます。


こうなると後続車も道連れで立ち往生してしまい、それに巻き込まれて出勤できなくなるのも困ります。


さらにテレビやスマホで天気予報をチェックすると、日中の最高気温が-2~-1℃しかなく雪が降り続く可能性もあるとのこと。

仮に車で立ち往生せず出勤できたとしても、仕事が終わってからも同じリスクを背負いながら帰宅

することになります。


どう考えても、車で出勤することはリスクが高過ぎてよろしくありません。


では、電車での出勤はどうだろう?

最近のニュースで、信号故障や架線への異物引掛り,踏切事故などの際に電車が緊急停車すると2時間以上も足止めされて、乗客は車両の外に出してもらえないという話も聞きます。


トラブルが起きなければ早くて安全で時間に正確な電車ではありますが、20cm近い積雪がある状態では電車といえども何もトラブルが起こらないとは言い切れないでしょう。


考えた結果、徒歩で出勤することに。


実はこんなことも有ろうかと、2年程前から通勤経路を歩いて行き来する「徒歩出勤シミュレーション」を行っていました。

きっかけは、ニュースで見た自然災害時の帰宅難民と呼ばれる現象です。

地震や台風,大雪で電車やバスの運行が停止した際にタクシー乗り場に人々が殺到。

タクシーに乗車するまでに数時間並び、乗ったタクシーも大渋滞に巻き込まれて身動きがとれず…

そんな時には徒歩での帰宅が最終手段に挙げられましたので、片道8km程の道のりを実際に歩いて所要時間や経路における危険個所などをチェックしていたのです。


事前の徒歩出勤シミュレーションでは約8kmの所要時間が1時間40分だったので、8時の始業に間に合うよう出勤するには6時に出発すれば良いか。

ただし、シミュレーション時はスニーカーを履いて手ぶらの歩行だったのが、今回は長靴を履いて会社の制服とお昼の弁当とお茶が入ったリュックを背負っている点が異なります。

シミュレーションの時よりも所要時間が伸びる可能性が高い為、出発時間を10分繰り上げて5時50分にします。

さらに、経路の中で歩道の高低差スロープや溝蓋のグレーチングなど足が滑る要素の有る区間約1.5kmを除いては、ほぼ全速力で歩く必要があります。


で、いよいよ自宅を出発…

ところが一つ重要なことを忘れていました。

外は真っ暗で路面状態(といっても雪しか見えませんが)が全く見えない。

懐中電灯が必要でした!

急いで家に懐中電灯を取りに戻りました。(汗)


さて、今度こそ出発です。

真っ暗闇の雪道を、ザックザックと歩き進みます。

途中約1km毎に所要時間をチェック。目安は1kmを11~12分で歩くペースで、ほぼ予定通り3km地点の交差点を6時30分までに通過できました。

残り5kmは徐々にペースが落ちてくることが予想されますが、この辺りから西の夜空に満月が見えて幻想的風景に少し元気が出てきました。



更に更に雪道を歩き進みますと、自宅から5km地点で空が白んできました。夜明けが近い!

県道沿いの警察署前では、警察官の方々が歩道の雪かきをして下さっています。(ありがとうございます)


6km地点(残り2km)で時刻は7時を数分過ぎたところ。予定よりも少し早いペースで歩けています。

しかしこの頃から雪道長靴歩行の負荷から足運びが重くなり一歩一歩のストロークが短くなってきました。



ここで無理すると腰痛になったりするので、素直にペースを落として歩きます。

そして、会社から最寄りのコンビニ(といっても残り1kmありますが)でパンとコーヒーを買います。

ここまでの歩行で、自宅で食べてきた朝食は燃焼し切って空腹だったので…二度目の朝食用です。


さああと少し、空はすっかり明るくなり雪化粧した町並みもはっきり見えるようになりました。

町中ではこのコンディションにも関わらず自転車や原付バイクで走行している人を見かけます。

危険だと思わないんでしょうか???

道路の真ん中で転んでいる原付バイクの老人も居ましたが、それでも引き返す素振りなくバイクにまたがりアクセルを吹かしてました。

なので、助けませんでした。無謀過ぎる!


ようやく会社に到着したのは、7時35分。シミュレーション通りに1時間40分程で辿り着けました。

それでも8時の始業まであと25分。ここでキレイな朝日が射してきました。



急いで制服に着替えて二度目の朝食を摂ります。

足に少し疲労感がありますが、仕事に支障は無いレベルです。

予定していた仕事も計画通りに終わらせることができました。


しか~し!


翌日の朝、足首から先のいたるところが痛い!

足を床に着いただけで足裏の筋肉がジンジン痛む!!

他にも背中の筋肉が張り詰めており結構痛みます。


結局これらの筋肉痛が収まるまでに3日程掛り、歳取ったなぁ…と少し落ち込みました。

普段から自転車通勤とキャスティング競技の練習で運動量は多い方だと自負していましたが、意外と「歩く」という基本体力が衰えてきている現実を直視することとなり、少しショックを受けた一週間でした。


次回の記録的大雪の際は、どうやって出勤しようかな…