激務のなかでも、母親への思いやりを忘れないテレシコワ。学会の女子部への指針。 | くにまさのブログ

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     (『新・人間革命』第8巻より編集)

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 わからないことは、納得するまで教官や先輩の飛行士に質問した。厳しい訓練も、粘り強く、愚痴も言わず、黙々とやり抜いた。

 

 その徹底した頑張りは、宇宙飛行士第一号のガガーリンも、舌を巻くほどであったといわれる。

 

 しかし、そうした激務のなかでも、故郷の母親に、手紙を添えて仕送りすることを忘れない、思いやりのある女性だった。

 

 彼女は、優しく、しなやかな中に、鉄の意志を秘めた女性といえよう。

 

 

 学会の女子部員にとっても、テレシコワは、大きな関心事であったようだ。

 

 山本伸一は、聖教新聞社で女子部の幹部と懇談した折、話題が彼女の宇宙飛行に及ぶと言った。

  

 「テレシコワさんは、女性も宇宙飛行士として活躍できることを、世界の女性に示した。

 

 まさに、女性が社会の第一線で活躍していく時代の、幕を開いた一人といえる。

 

 日本は、まだまだ男性中心の社会だが、やがて、日本も変わらざるをえない。また、そうしていくためには、女性の側にも、自分は女性なのだからという甘えがあってはならない。

 

 もちろん、男性の側の問題は数多くあるが、女性もひとたび仕事に臨んだならば、男性以上の仕事をしていかなければ、社会的な面での、女性の地位の向上は図れないと思う。

 

 そこには、確固たる人生観、生き方の哲学がなくてはならないだろうね

 

 すると、女子部長の渡道代が言った。

 

 「山本先生、そのためにも、ぜひ女子部に指針をいただけないでしょうか。これまでは、女子部も、『青年訓』や『国士訓』を指針としてきました。

 

 根本の精神は、男子部も女子部も同じですが、若い女性の生き方に即した指針が必要ではないかと思います