学生部への指針「学生部に与う」 | くにまさのブログ

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    (『新・人間革命』第6巻より編集)

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        〈若鷲〉 2

 

 男子部は、前年の十一月五日の、「国士十万」の集いとなった第十回総会をもって、未来への堅固な基盤を築き上げたと、彼は思っていた。

 

 また、女子部も、その一週間後の、八万五千人が集った第九回総会で、大発展の盤石な礎を整えたといえる

 

 二十一世紀の広宣流布の構築は、”人材の山脈”を築き上げることから始まる。

 

 その新たな未来への陣列をつくるために、今度は、学生部を全力で育成しなければならないと、伸一は深く考えていた。

 

 そして、彼はまず、『大白蓮華』四月号の巻頭言に「学生部に与う」を執筆した。

 

 メンバーが希望をいだいて進める、未来への指針を示したかったのである。

 

 彼は、学生部への熱い期待をペンに託して、「学生部に与う」を書き上げていった。

 

 「全学会青年の行く手は、青年訓・国士訓に明確である。青年のなかにあって、とくに学生部は、その先駆となるべき責任と自覚をもつべきである

 

 彼は、冒頭、学生部の使命が、広宣流布の「先駆」にあることを明確にしたのだ以来、この「先駆」が学生部の合言葉となり、誇り高き伝統となっていくのである。

 

 続いて、伸一は、世の学生が利己主義、刹那主義に流され、”新時代を築こう”との使命感も、”常に民衆の幸福のために、民衆とともに”という気概も、信念も失っている風潮のなかで、

 

 日蓮大聖人の仏法を根底とした学生部の成長だけが、唯一の希望であるとの心情をつづった

 

 さらに、戸田城聖の講演を引用して、仏法は、科学や政治、経済などを指導しゆく最高の生命哲学であることを確信し、今、学生部員が何をなすべきかを示していった