議員への戒め。組合の学会員への圧迫。 | くにまさのブログ

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     (『新・人間革命』第6巻より編集)

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         〈波浪〉18 完

 

 (つづき)

 しかし、もしも将来、自分の名聞名利にとらわれ、民衆のためという、所期の目的を忘れるような議員が出るならば、仏法を持つ者として、日蓮大聖人のお叱りを、厳しく受けるでしょうし、

 

 私どもも、学会から追放していくという決意でまいりたいと思いますが、いかがでしょうか」

 

 賛同の拍手が起こった。

 民衆のために生き、民衆のために戦うことこそ、全学会員の、公明政治連盟の議員への期待である。

 

 山本伸一は、議員のメンバーには、何があっても、その精神だけは貫いてほしかった。

 

 もし、それを踏み外して私利私欲に走り、腐敗、堕落するなら、彼らを政界に送り出した意味も、公政連を結成した意味もなくなってしまう。

 

 だから、伸一は、未来への警鐘として、あえて、厳しく戒めておいたのである。

 

 彼は最後に、「また新しい心で、新たなる目標に向かい、鉄の団結をもって、大功徳を受けながら、ともに前進してまいろうではありませんか」

 

 と呼びかけ、あいさつとした

 

 

 学会は、参院選挙の勝利の喜びのなか、勇躍、下半期へのスタートを切った。

 

 伸一は、この勝利が各政党などに脅威を与え、大きな波紋を呼ぶであろうことを覚悟していた。

 

 ・・・。

 

 一方、労働組合の幹部たちは、学会の躍進に対して大きな脅威をいだいていたことは確かであったようだ。

 

 事実、この参院選挙をきっかけとして、一部の労働組合は、組合に所属する学会員に、陰湿な圧迫を加えてきた

 

 ・・・。

 

 組合の統制権によって、組合員の信教の自由、政治活動の自由を拘束できないことが、判例として明らかになったのである。

 

 学会は、仏法者の社会的使命を果たすために、波の穏やかな内海から、時代の建設という、波浪の猛る大海に乗り出したのだ

 

 すべての大難を覚悟のうえでー。