今日のメニューは…

 

* だったら良いな

* シチュ作品の感想

 

 

≪シチュ作品感想の注意事項≫

ネタバレが困る、嫌いという方、こういうのに興味が無い方はスキップすることをお勧めします。

 

 

 

――――~―――~――――

 

 

 

 

そろそろ水星逆行が終わるということで、スピードが落ちているんだそうです。

その影響でしょうか。

昨日辺りから異常な眠さに襲われてます。

 

眠気といえば…夢。(無理矢理)

ここ3日ほど、まるで映画のような夢を見ているんですが、起きた途端に忘れ去る…ということを繰り返してます。

しかも、全く別な設定ではなくて、繋がりがあるような感じ…っていうのは覚えてるというか分かるんだけど。

肝心な内容を覚えていられない。(なんか悔しい)

 

 

昨日書いた栄人さん。

タイトルの『おかえりなさい』はもちろん栄人さんに向けて言ったもの。

今朝、Twitter未読部分をざっくり読んでいたら…

『おかえりなさいとあったので、ただいま』とツイートが。

もしかして…お返事?(だったら良いな)

 

 

 

 

――――~―――~――――

 

 

 

 

風俗で奨学金を返そうとする女の子と、隣に住むろくでもないバンドマンの話。

CV:一夜愛さん

 

 

サークル:紅差しさんのダウンロード作品です。

とーーーっても長いタイトルだったこともあって、前半を端折ってブログタイトルにさせていただきました。

 

この作品、『なんだこりゃ』というようなタイトルですが、とっても良いお話でした。

タイトルからは想像できないくらい感動するお話です。

 

 

昨日もチラッと書いたけど、紅差しさんの話から。

以前、栂井栄人さん目当てでポチったのは2作品。

『お姉さんはね、今日からこの人間牧場で、従順な性奴隷として生まれ変わるんですよ。』

『可哀相な子だと思ったから適当に慰めてあげる-高山獏-』

どちらも…何とも言えないタイトルです。

このタイトルのつけ方ってのがこのサークルさんの特徴でもあります。

(他の作品もこんな感じだから)

 

この作品も含めて、タイトルからのイメージだと”悪い男”が絡んでるようにみえますが、実は悪い男じゃない。

いえ、正確に言うと、”それまで”は悪い男だったかもしれない。

けれど、『わたし』と出会ったことで、彼が本来持っている性質が表に出てくるっていう感じかな。

 

今作のバンドマンもそんな感じ。

 

で、俄然気になっているのが、『かつて王子様だったもの 今では閉鎖病棟に篭もった無職前科持ち薬漬けの三十歳-中瀬佑樹-』です。

今作の彼、中瀬椿の本名が中瀬佑樹。

一応、パラレルワールドということになっていますが…。

そして、前作にあたる『かつて王子様…』を聞いていないので、まだ何とも言えないところではあるのですが、もしかすると、パラレルではなく繋がった話として成立するのかもしれない…成立させても良いのかもしれない…と感じています。

今作は彼が24歳の時、『かつて…』の方は30歳ですから。

『かつて…』ではバンドを辞めているようだし。

今作のことがあったから…6年後のお話があるのでは――と思ったり。

 

とはいえ、一人の繋がった人生と考えるか、やっぱりパラレルワールドだねって思うかは…『かつて…』を聞いてみないことにはハッキリしないですけどね。

 

 

 

物語のスタートは…『わたし』が風俗の面接に行くところから。

『奨学金を返すために』という理由で風俗でバイトをする決心をします。

面接をした風俗店の店長にも声がついてます。

馬並ペガサスさん。

面接と講習を受けて…

『今日からでも良いよ』

というので、さっそく…

『初めてだから、楽なお客さんをつけてあげるよ』

と言われて、引き合わされたのが…アパートのお隣さん。

わたしもギョッとしたけど、彼の方もギョッとして。

どうして風俗で働こうと思ったのかと訊かれ、奨学金のことを口にすると…

『いくら必要なの』

 

オロオロしている店長に『知り合いをここで働かせるわけに行かないから連れて帰る』と宣言し、問答無用で連れ出された。

帰り着いたボロアパート。

ちょっと待ってて、と言い置いて部屋へ入った彼は、100万円を手に戻ってきた。

 

『これ、返さなくて良いから』

 

そんなこと言われても…

受け取るわけにはいかない…

 

それならばと要求してきたのが『晩ご飯』。

 

翌日から、彼に晩ご飯を作るようになった。

一人で食べるよりも…と、わたしの部屋で一緒に。

彼が仕事(バンド)で食事がいらないという時以外。

 

少しずつ彼のことを知るようになった。

彼の名前も、結構売れているビジュアル系バンドだということも。

 

そして、自分以外の誰かに『美味しい』と言ってもらいながらの食事が、こんなにも楽しく嬉しく幸せなことだということも。

 

 

 

そんないつもの晩ご飯の時のこと。

彼の部屋のチャイムを鳴らす音が聞こえた。

彼が様子を見て…困った顔をした。

 

『ここを教えたの誰だよ…』

 

事情を聞くと、どうやら以前関係があった女性だったのだけど、最近は避けていたんだとか。

 

「彼女?」と訊くと、『違う』と答える。

 

覚悟したように、本当のことを教えてくれる。

自分がいかに腐ったバンドマンだったか、ということを。

何人もの女性に貢がせていたことを。

 

『ここから出るところを見られて、面倒なことになると悪いから、今晩泊めてくれない?』

 

彼は床に寝るというけれど…。

ベッドを半分使ってもらうことにした。

 

『危機感がなさ過ぎるよ』

 

 

というところで、リップ音などのお話。

ほぼ全編ダミーヘッドマイク収録ということでした。

声の位置関係はバッチリ。

追ってはいないんだけど、一夜愛さんのリップ音は好みということもあって…すごく気持ちいい////

リップ音と台詞の割合もバランスが取れてて良い感じ。

 

 

 

いよいよ…というところで、彼が我に返る。

こんなクズなやり方じゃいけない、と。

告白してくれたけれど…

 

『わたし』は断ります。

『彼』も衝撃を受けてたけど、『私』も衝撃を受けました。

ここまでの感じだと、『わたし』は『彼』のことを好きになってると思ってたから。

女性の存在を知って…嫌になった――っていうのもピンとこない。

クズな自分から脱却して、ちゃんと告白してくれた彼を、切り捨ててしまうような子でもないのに…。

 

 

その理由は翌日分かります。

断ったことですごく傷ついた顔をしている彼のことと、そんな顔をさせてしまった罪悪感から、いつものように晩ご飯を作った。

彼を呼びに行き…食事を終えて…

ここまでで限界―――。

 

倒れてしまったわたしに驚き救急車を呼んで病院へ。

『彼氏』だと嘘をついて先生から聞き出したことは…病気のために余命が僅かだということ。

 

わたしが彼の告白を断ったのは、先が長くないから。

彼のことが好きだからこそ、関係を進めるべきではないと思ったから。

 

でも、彼の涙を見て、前へ進む勇気が出た。

自分の人生はもう残り少ない。

だからこそ、今まで一度もしなかったことを経験したい。

 

わたしが「バンドの仕事をセーブしない」ことを約束させたから、彼は全国ツアーにも行く。

心配して、会えない日は毎日電話がくる。

幸薄い人生だった自分だけど、人生の終焉を迎える間際になって、こんなにも愛に包まれた日々をおくれたことがとても幸せ。

あとどのくらい生きていられるのか分からない。

彼に料理を教える。

彼にピアノを教えてもらう。

他にもまだまだ経験していないことは山ほどある。

 

好きな人と、王子様と、過ごす日々。

最期の時、自分の人生は最高に幸せだったと胸を張って言える。

 

 

きっと、一番の心残りは、一番の心配事は、自分が死んでしまった後の彼のこと。

今は、こうして一緒に『経験していないこと』をするためにと気を張っているけれど…。

あの時、病室で号泣した彼の姿を見ているから。

自分がいなくなることで壊れてしまわないか、というのが不安の種。

 

という風に『私』が感じてしまったので、彼が30歳になったときの『かつて王子様だった…』が気になって気になって仕方ないんです。

 

『わたし』が案じていたように壊れてしまった姿が『かつて…』なのか、と。

 

 

 

ラスト。

朝を思わせる鳥のさえずりで終わります。

ここまで何度かあった朝のシーンに使われている鳥のさえずり。

 

まだしばらくは、この穏やかな朝が続いていくことを表しているのか。

 

いつもの朝のはずなのに、隣に寝ているわたしは…なのか。

 

正直、どっちにでも取れます。

最初はどっちなんだろうと必死に思いを巡らせていたんだけど。

これを書いてるうちに、どっちでも良いんだって思うようになりました。

どっちにしても『わたし』は幸せだから。

ただ、反面…どっちにしても彼にとっては苦しいんだろうな、と。

 

サークルさんのブログを読みました。

今作の補足と解説を書いたものです。

その中に、『かつて王子様…』はライターさんが考えるハッピーエンドそのものを全力で詰め込んだとありました。

これを読んでホッとしてます。

(そしてますます聞きたくなった)

 

 

 

最後に、晩ご飯のシーンなんですが。

何度も何度も晩ご飯を作ってます。

わたしが彼を呼びに行ったり、彼がチャイムを鳴らして入ってきたり。

しかも短時間で何回も。

これがね、”上手いな”って思ったんです。

下手なライターさんに、こんな何度も繰り返すシーンを書かせたら、メリハリも何もなく、日にちが経過したことは分かるけど、ただそれだけってなる。

それが、同じように繰り返しのシーンなのに、全然違うんです。

回数を重ねるごとに、二人の距離が縮まってるのが感じられる。

短い繰り返しの中で、彼がどんなことを言ってくるのかが楽しみだと感じる。

この積み重ねが…

あぁ、そうか。

繰り返しじゃなくて積み重ねなんだ。

この積み重ねがあるから、ストーリーにも人物にも厚みと深みが出てくるんだね。

 

 

 

 

(記事をUPしようとしたら、勝手にWi-Fiが切れてました。さすが、水星逆行…ポイントは外しません)

 

 

 

 

 


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