日中、時々ポツポツと降っていた雨は夜になってから、風を伴って少しだけ激しさを持ってきました。
といっても、北東の風のために、南側リビング部分に居ると、とっても静かなんですけどね。
寝る時までに治まっていなければ、寝室が北向きだからうるさいかもしれないな。
・・・・ま、ヘッドホンしてるから、関係ないかも・・・だけど(笑)

ってところで、今日はサクッと感想記事に。




SACRIFICE vol.6 カルメラ

ボイスは細谷佳正さん。

ではでは、いつものように、ネタばれは嫌いなのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
回れ右してお帰りくださいね。

























さて、今日もがっつりネタばれしながらの感想記事になっちゃいますから、覚悟してくださいね。(笑)


いきなりですが・・・・
今回のカルメラを聞き進めて・・・・・

『また、兄弟ものか!』


前シーズンのオズ、そして、すでにプロフィール情報として明かされているハピシュガ。
そして、このSACRIFICE。
短期間のうちに、なんと3個も兄弟ものが、しかもラスト巻にやってくる。

ハピシュガは今夜聞くので、兄弟設定といっても、どういう内容になっているのかは分かりませんが・・・。

とりあえず、オズとサクリファイスの2作品からの印象ということになります。

書きたい思いは山ほどあるのですが、先に作品内容について触れておきましょうか。



『わたし』の17歳の誕生日の0時。
不思議な馬車が迎えに来た。
現れたのは、猫の仮面をつけた『カルメラ』。

この『カルメラ』という名前には覚えがある。
わたしが飼っていた猫の名前だ。

猫のカルメラであるわけがない。
だけど、不思議と感じる『何か』。

『わたしは・・・この人のことを知っている・・・・気がする』


招待されたサクリファイスの世界。
この世界の説明を受け、わたしの部屋にも案内してもらった。
そして、懐かしい大好きだった5人との再会。


『あの悲しみに満ちた世界から、この悲しみの無いサクリファイスの世界へ』

『わたし』を幸せにするはずだった『王子様』たちは、次々とあの世界から消えてしまった。

悲しみに満ちた世界に、大切な『あの子』を置いておくことは・・・・・できない!



カルメラは、『わたし』の兄の『ヒビキ』だった。
兄は事故でこの世を去った。
わたしが悲しんでいるのを見ていた。
その後は、カルメラの目を通して、ずっと見守っていた。

カルメラが猫の仮面をつけていたのは、ノエルとユキに気付かれないため。
そして、いずれこのサクリファイスの世界に連れてくる『わたし』に気付かれないため。

幼馴染のノエルとユキはヒビキの顔も知ってるからね。
そして、わたしにヒビキだと分かってしまったら・・・・この世界の秘密が保てなくなるから。

サクリファイスの世界。
ここは、ヒビキが『わたし』のために創り出した世界。

『もう、二度とおまえが悲しむことのないように』


ヒビキは何がしたい?

サクリファイスの世界に留まるということは、わたしが現実の世界で『死ぬ』ということ。

『現実の世界より、ここの方が幸せに決まっている』


そうだね、確かに幸せかもしれない。
大好きなお兄ちゃん、大好きなノエル、ユキ、アラン、ケイト、ユージンに囲まれて、毎日を穏やかに楽しく過ごせる・・・のかもしれない。

でも、それって・・・・本当の幸せなのかな。。。


カルメラが兄だと知り、この世界の秘密が何となく理解できた時。
ヒビキに監禁される。

『あの世界に帰したくない!』

一年中、穏やかな気候のはずの”ここ”。
息が白くなるほど空気が冷えてくる。

『この世界の創造主の心を映しているようだな』

冷たく凍りついた空気は、雪を降らせる。


凍りつくくらいに冷たくなった心は、雪を降らせることで、真っ白の雪を積もらせることで、癒されたのだろうか。
全ては自分のわがまま、なのだと。
全ては自分の身勝手な考え、なのだと。

外に連れ出された『わたし』は無邪気に雪で遊ぶ。


人の一生には限りがある。
それは間違いのない真実。
なら、『今』じゃなくても。。。。

たくさんある悲しいことを受け止め、受け入れ、たくさんある楽しいことに目を向け、前向きに生きている『わたし』。

いつまでも小さくて弱い存在なんかじゃない。
たくさんの経験をして、たくさん考えて、精一杯生きてる。


いつの日か、あの子はこのSACRIFICEの世界に戻ってくる、その時まで・・・・・





多少・・・(かなり?)、偏った考えを持ったヒビキが創り出した世界。
一見、わたしのことを凄く考えてくれていて、常に幸せでいられるようにと思ってくれている・・・ように見える。

本来なら、死んでしまった自分の代わりに、妹を大切にし愛してくれる存在になるはずだった『彼ら』。
その彼らも次々と死を迎え・・・・(これはわたしの知らないところで、だけど)

サクリファイスの世界は、妹が悲しむことなく幸せに暮らすための世界。
ここには、あの子の好きなものを、そして、あの子を大切にしてくれる人を集めなくちゃいけない。


えーと・・・
過去に何度か書いたことありますが、私は一人っ子です。
小さい頃は『兄』という存在に憧れたりもしましたが。
どんなに願っても、自分よりも年上の『兄』ができるはずもなく。(笑)
そんなわけで、兄と妹という感覚は、分かりません。

ただ、この日本での風習と自分の気持ちを考えるに・・・・
大きくなった兄が妹をハグする、あるいはキスする(額と思われる)、または『愛してる』と言葉にする。
これには、正直なところ抵抗がある。


これ、兄じゃなくちゃいけないっていう理由があるのかな。


っていうそもそも論が頭に浮かぶ。


わたしのことを大切に思っている人物が必要ななら、それは『兄』である必要はないんじゃないかな。


一見すると、『究極の兄妹愛』みたいな感じで、『キレイ』に作っている感はあるけれど。
血の繋がりがあるから、不純なことや汚い気持ちとは無縁でしょ、みたいな。

じゃあ、血の繋がりの無い人同士の『愛』の姿は純粋な愛じゃないのか?っていえば、絶対にそんなことはない。

どっちが純粋とか、どっちが上、どっちが高尚っていう問題じゃない。


それなら、こういう風に密着度が高かったり、リップ音があったりする作品に『血の繋がり』を持ってくる意味は?となる。

兄妹設定はオズだけで充分と思っていただけに、ハピシュガのプロフィール情報で兄と知った時も、実はけっこう嫌だった。(また?ってな感じで)
そして、まさかのサクリファイスでも・・・・という。




私の感想記事を読んでくれてる人なら、『他に兄弟設定のもの聞いてるじゃないか』って思うよね。
ハイ、確かに聞いてます。
ただね、あれらは『純粋さ』を求めてないのね。

血の繋がりというモラルをぶち破るというか、あえて『闇』(病み)の中へと堕ちるもの。
同じ兄弟ものでも、テーマを『背徳』に持っていくのであれば、私的にはOKなんです。
別にモラリストを気取るつもりはありませんから。

背徳を背負い、闇に堕ちる『愛』という形も、ある意味『純粋』なんじゃないかって思ったりもするから。
ま、かなり歪んだ純粋さではありますけどね。(苦笑)



それを考えると、『キレイな』括りのままで、ハグやキスがあるっていうのが嫌なんだな。

このカルメラ編から、耳元の声とキス音とハグを無くしたら、ストーリー的には良いのかもしれない。
ただ、そうなると、ダミヘ録音のリップ音や耳元への台詞を期待しているリスナー(私w)としては、もの凄く物足りない気持ちになる。(オズがそうだった)
でも、血の繋がった兄からハグもキスもされたくはない。


だったら、兄弟設定は、もう止めましょう。


それでも、どうしてもどうしても『兄妹愛』を盛り込みたいんだって思うのなら、サブキャラとして、アドバイザー役でも案内人役でも何でもいいけど、ちょこっと出演させるってことで良いんじゃないのかな。

じゃなければ、『おキレイな』枠を取っ払って、思い切って『背徳の世界へ』ダイブしてみるとか。





さて、次の『兄』はいったいどんな・・・・・
せっかくのたっつんだというのに、こんなに聞くのに気が重いって感じるってのも・・・(苦笑)
とりあえず、明日はハピシュガのラスト巻の感想、書きます。
お楽しみに~








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