海外ツアー手記公開、毎日更新中。

LA編

NY編

Paris編


の続きです。


11/19前半

Paris→London

本当に、事象も感情も忙しく、とてもとても濃い日々だったから、こんな思い出しの走り書きでもボリュームが多くなってしまう。

全てが昨日の事のようだ

けれど、これからするのは本当に昨日の話。(※手記はヒースローを発った飛行機の中で書いています)


不思議なほどスッキリと目が覚めて、カラダの疲れもあまり感じなかった僕は、一階で皆と合流する

{0BD0223F-B1ED-4F3E-BDF4-1DC511BA457C}

{3A715F27-DC55-4EAF-A248-B461F06FEA16}


(中略)

早朝に乗り込んだ、ParisからLondonへの電車!噂には聞いていたけれど、車窓からの眺めが!確実に今まで見た中で一番だった。少し窓が汚いけれど、ご愛嬌。それを補って余りある朝焼けに染まっていく自然の力!




どこまでも続く緑と、流れる河、静かに佇む湖畔、時折現れる家々は、日本の文化とは遠い、僕からするととてもユニークだ。それら全てを朝焼けが照らしたとても幻想的な風景を見ながら、優雅な時間を過ごさせてもらった。


そんな僕の隣は、空席だ。キムラが座るはずだったのだろう。

通路を挟んで向こう側、ジュンはネックピローとマスクの完全装備で夢の中。

タクヤはiPhoneのカメラでなんとか風景を撮ろうと、汚れた窓と格闘している。

マニーはNetflixを見ながら自分の世界を作ることに成功しているし、

ケンスケが取り出したトランプは所在無さげに机の上に放置されている。

後ろの席ではスパイキーがイヤホンから音漏れをさせながら爆睡しているし、

その隣で音漏れを聴かされているのがまたもや椎津さんなのは、一体何の縁なんだ



あぁ、俺は幸せである。

仲間達と楽しい時間を共有したり、

美しい風景を見ながら電車にゆられたり、

仲間達と本当に楽しい時間を共有したり笑。


人生の意義のうちの一つに、「幸せを一つでも多く集める」という事がきっとあると思うのだけれど。


僕はこの九日間で、いくつの幸せを集められただろうか。


そして、いくつの幸せを人に与えられたのだろうか。


ステージに立つ人間は、自分という存在に直接お金を払ってもらう。


それは、どんな形であっても幸せを提供する義務にもなると僕は思う。


日本でこそ、僕は自分の望む望まざるとは関わらず、2枚目の様に扱って頂く事も多いけれど、僕はJTやクリスブラウン等欧米のスターから比べるとお世辞にもスタイルやルックスがいいとはいえないし、もっと歌の上手い人はいるし、作曲の才能が開花したのも相当遅い。いや、まだ開花してない、これからだ。自分の実感でいえばまだ五分咲きだ。


話が逸れたけれど、とにかく、ルックスでも文化でも先に進んでいる欧米に住む彼等が、どういう経緯をたどって、どんな人生を送って俺に辿り着いたのか、皆目見当がつかない。


それでも、あのパリの少年の様に笑顔で涙を流してくれる事があるのだ。


ドイツから来た少女が会場の前で待っててくれたりする。


アカペラのファストラップが始まった瞬間に待ってましたとばかりに歓声をあげたナードっぽい彼や、


ダンスパフォーマンスの強烈な某曲の後にカタコトで「カッコイイ!」といってくれたコケージャンの彼女、


おそらく50…60くらいの、これまた白髪にブルーアイズの男性がディスコチューンで踊りまくっていたのも凄く鮮明に覚えている。

そして彼はなんと、Parisでの公演が本当に楽しかったそうで、急遽翌日のLondon公演にも来てくれたんだ。そんな事があるかい!?最高に嬉しい、誇れるエピソードだよ。


それにしても、キャパシティが多くないライブで良かったよ。大切なファーストタイムが、皆の顔を覚えやすい規模で本当に良かった。強がりではないよ!笑 本当にそう思うんだ。


あぁ、それから留学中だと言う日本人の子や、日本から多大な時間とお金をかけて来てくれた人も数人いたな。ありがとう。無事に楽しめている事&帰れていることを祈ります。



人の幸せを、人が恣意的に作るなんて、おこがましいのかもしれない。

どんなに命を削ってライブを作っても、その感動の度合いに目盛りを付けた場合、それは偶然出来た北極のオーロラ一つにも敵わないのかもしれない。


でも、僕は、人こそが人の幸せを最も大きく生み出せる存在であると信じている。


僕が色んな国のミュージシャンの言葉と音に幸せを、生きる歓びを、強さと優しさをもらって生きてきたように、


今度は僕が人の幸せを作るのだ。


何時間もの時差の果てに、何万キロもの距離の果てに、僕が極東の島国の真ん中で書いた言葉と音が届いているなんて、

そしてその出会いからどれくらいかわからない時間を経て、ついに生身で再会出来るなんて、

10日前の僕は想像できていただろうか!


電車に揺られウトウトと微睡みながら、穏やかな夢の中でそんな事を思っていた。


乗っていた電車が音楽の本場イギリスに着く頃、

イヤホンの向こうのビートルズに起こされた。It's been a hard days nightだって!まさしくだね!!


{1F169355-6664-4BC1-A914-9350B79D7B60}



{88C3EED4-0D9D-4AF5-A459-4B039334739E}



さぁ、夢を越える現実を作りに行くのだ!

-----

ついに明日、手記ラストです。お付き合いくださってる方本当にありがとう。

3月からのフルバンドと共に周る集大成的なツアー、Marble the Worldメルマガ会員先行受付中!

無料メルマガ登録はこちらから