お話+゚ | 空はどこまでも青い

お話+゚







好きで好きで
たまらなかった恋人に

僕は秋の終わりとともに
フラれてしまった。


10日間泣き続けた僕は
その日の夜に思いつく。

『そうだ。
恋愛博士の
ところに行こう。』



車で20分。

博士のお家にたどり着く。


『博士,僕はもう恋は
できそうもありません。

せめてどうか
新しい恋ができる薬を
作ってください。』


『ほぅ。よろしい。
では7日後に
もう一度ここへおいで。

新しい恋ができる薬を
作ってあげよう。』



約束通り7日後。

僕は,博士に
つくってもらったばかりの
「新しい恋ができる薬」を
手に入れた。



さようなら,
かつて大好きだった人。

こんな切ない気持ちとは
もうおさらばだ。





そして半年後
僕は劇的な恋をする。

今までで初めての気持ち。

博士の薬の効き目は抜群!

さすが博士だ。

こんなに誰かを
好きになれるなんて!








僕があの日飲んだ薬が
ただラムネを砕いて
水に溶かしただけのものだと

博士に笑いながら
告白されたのは


僕と彼女が
結婚してからの話だ。