武家屋敷跡散策は主に二王座地区を散策ーー原山北麓に広がるかつての武家屋敷町で、隣接する寺町とともに坂の多い景観の変化にとんだ地区を形成しています。
臼杵石とよばれる凝灰岩の石垣や白壁などの土塀に囲まれた屋敷が多く、長屋門もいくつか残され、これらが狭い坂道と見事に調和していて、まるで時が止まったかのような錯覚に陥ります。阿蘇の火山灰による凝灰岩は、軟らかく加工が容易なため石垣などに使われています。また、時がたつと暗褐色になるため、石垣が多用された二王座は、重々しく暗い印象を与えます。