交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 小説であれば《僕は》《私は》といった“一人称”描写で書くのは珍しくない。


 ──では脚本はどうだろう。


 小説の描写がト書きに相当すると考えた場合、《坂本は》《博は》《男A》はと“三人
称”で書くのが通例だ。台詞(音声面)においてはモノローグが“一人称的”表現といえ
るが、映像は語っている人物が映されていれば“三人称(客観映像)”表現になる。それ
にしても一時的であり、小説のように全編を通じた表現ではない。
 ト書きとして《坂本の主観で捉えて》とカメラワークを“坂本の視野で撮るよう”伝え
書くこともある。また、脚本で指定しなくとも、制作の打ち合わせ段階(脚本完稿後)に
演出家と撮影担当のほうで「このカット(シーン)は人物主観にしよう」と、人物主観つ
まり“一人称映像”になることもある。しかしながら、やはり一時的な表現であり、全編
に及ぶものではない。


 ──ところが、


 映画『ハードコア』(2016年製作/ロシア・アメリカ合作)は、全編主人公の視点のみ
で撮影され、FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)さながらの臨場感を
映しだした作品とのこと。


映画『ハードコア』 【公式サイト】
映画『ハードコア』日本版予告編 【YouTube】
世界初!全編一人称視点で撮影された映画『ハードコア』。メイキング映像 【YouTube】
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ファーストパーソン・シューティングゲーム 【ウィキペディア】


 予告編を観る限り、“主人公=視聴者”といった感覚で感情移入しやすいのかも……。
 ただ視野(映像範囲)が限られるぶん、全体像(引いた映像)はないだろう。主人公の
手元や足元の様子はあっても、鏡にでも映らない限り主人公自身の姿を観ることはない。
イメージを働かせながら観るのかな。なんか疲れそう……。いや、そんなことより臨場感
優先がこの映画の世界観であり、ウリ(おもしろみ)なのだろうか。観てみたい気もある。

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