迷走ドライバー(7) | 交心空間

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◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 何かを感じた和美が口を開く。
 タクシーの運転手だった俊之。夫婦円満の二人。しかし五年前に突然俊之の
ほうから理由も言わず離婚の申し出だった。何か大きな理由があるはずだ。信
頼していたが、夫婦として何も話してくれず一方的というのは、和美にはとて
もショックだった。離婚後、不定額ではあるが送り続けられた現金。封筒に差
出人はないが、和美はそれが俊之であることに気づいていた。責任感の強い俊
之の性格を知るだけに、金だけで解決(何とか)しようとする姿勢に和美も苦
悩していた。「どんなことでも話して欲しい」それが家族と信じてきたが……。
ただ一通だけ、最初に離婚届と一緒に送られてきた封筒には、俊之の名前と住
所が書かれていた。その封筒を今も取っている和美は、それを高広に見せる。


                             《つづく》


プロット『迷走ドライバー』(前回までの話)

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