交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

「ちょっと美容院に行ってくるけえ」
「どこか具合でも悪いん?」
「どこも悪ゥないよ」
「でも今、病院に行くって」
「ビヨウイン」


 人と話していると、言葉の聞き違いから思いもよらない返答や行いをして、
とんでもない失態を演じるときがあります。
 三谷幸喜の映画『12人の優しい日本人』のエピソードにも、出廷したおばち
ゃんが裁判官に「証人はさがってください」と言われたのを「使用人はしゃが
んでください」と勘違いする話が織り込まれています。また、シンガーソング
ライターの中島みゆきの話によると、「人っ子一人」を「一人っ子一人」と覚
えていたようです。
 私もあります。「一応(いちおう)」を「いちよう」と覚えてました。漢字
で書けば「一様(いちよう)」となり、全然違う意味なので分かりそうなもの
ですが、子どものころに聞いたのがそのままインプットされていたんでしょう。
また「伝家(でんか)の宝刀」を「天下(てんか)の宝刀」と思いこんでいま
した。「伝家の宝刀」とは、家に代々伝わる大切な刀。転じて、いよいよとい
う場合に使用する切り札の意味ですが、これが「天下」となると、家どころか
「世の中に伝わる」に替わってしまい、もの凄い伝わりモノになってしまうん
ですね。(笑)
 間違えているのが滑稽に転じて笑い話で収まればいいのでしょうが、公的に
発表した著書などにあると、どうしようもなく恥ずかしくなり汚点を残したま
まになります。とはいうものの私は、短編小説『背中の男』に収録された『ミ
ッドナイト・ロジカル』の一節では、「血相変えて」をあえて「血相欠いて」
と記しました。真意を知らない人が読むと、この作者(坂本)は誤記している
と思うでしょうね。


血相欠いて(2005年9月19日) 【真意を掲載しています】


 ──ドキッ。この言葉も間違い!


 辞書で調べてみると、意外にもどちらも正しいときがあります。しかも聞き
違いしたかと思うほどよく似ているのです。「こむら返り」と「こぶら返り」
です。ふくらはぎのことを「こむら/こぶら」のどららもいうそうで、ふくら
はぎの急性筋硬直のことです。また「具合(ぐあい)」と「ぐわい」はどちら
も正解です。同様に「たわいない」と「他愛ない」があり、「他愛」は当て字
になります。
 間違いだと気づいたら今後は使わないよう脳裏に叩き込めばいいのです。間
違いでないと確認できた瞬間は「ホッ」とします。同時に、調べたことでそれ
まで知らなかった知識も身につきます。つまり何かのときの話のネタになるわ
けですよ。とにかく、まず調べる習慣をつけてはどうでしょうか。

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