CGスタントと役者のこだわり | 交心空間

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◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


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 ドラマや映画の制作で「何にこだわるか」は重要であり、それに関する議論
が紛糾するのは珍しいことではありません。脚本家には脚本家の、演出家には
演出家の、役者には役者の……それぞれの持ち場に対する熱意やプライドから
「それは譲れない」の主張が飛び交います。


 映画『バットマン』シリーズでは、CG( Computer Graphics)を使ったバ
ットマンによるスタント(CGスタント)が有名です。1997年の『バットマン
&ロビン Mr.フリーズの逆襲』では、CGのバットマンが役者のジョージ・ク
ルーニーに代わって高層ビルから飛び降りるシーンが設定、製作されました。
 飛び降りに関しては何も問題はありません。ところが、そのシーンを見たジ
ョージ・クルーニーが問題視し、こだわったのはそのあと一秒の行動でした。
着地したCGバットマンが数歩、人と変わりなく違和感のない歩きをみせたの
です。


 ──歩く演技は俺にもできる。俺の仕事だ。


 ジョージ・クルーニーの怒りは頂点に達したことでしょう。なんでも作れて
しまうコンピュータに、わずか一秒といえ、自分の領域を侵されたのですから。
 このシーンとそのこだわりのエピソードについては、以前に何かの番組で見
聞きした記憶がありますが、結果本編の映画では「飛び降り自体」のシーンか
らカットされたとのことです……。

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