アジア・パーティーライン(15) | 交心空間

交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

  SE 間がある。アナブース、ドアの開閉。
丸山「お疲れさん!」
DJ「お疲れさんでした……」
丸山「どうした? 浮かない顔してるぞ」
DJ「よかったのかな? あんなんで」
丸山「いいのよ、あんなんで。所詮この番組はバラエティよ」
DJ「みんなでワイワイやりましょうが、テーマだって言うんですか」
丸山「ようよ」
DJ「そっけないなァ」
丸山「じゃ何、世の中を掻き回すようなお堅い番組がやりたいってこと? あ
 んたにできんの?」
DJ「ァン……それは……頑張ります……」
丸山「頑張るだけ?」
DJ「勉強……します」
丸山「いいわ。じゃ、ここ行って取材してきて」
DJ「なんすか、このメモ」
丸山「彼らの連絡先。ラインを降りたあとに聞いといたの」
DJ「やァりィ~!」
  SE 丸山が廊下を歩きだす。
     DJも付いて行く。
丸山「そいから、特番の企画書書いて提案する」
DJ「はい!」
丸山「テーマを明確にしてよ」
DJ「はい!」
丸山「オチャラケはなし」
DJ「了~解!……ァ、今思いついたことあるんすけど、全体を文化、習慣、
 宗教、料理の四つのセクションに分けてですね、あまり堅いと退屈だからク
 イズとかアンケートとか交えて…ねねね、どうっすか、どうすっか(OFF
 になっていく)」
  SE 二人の足音、遠ざかっていく。


                              《おわり》


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 テーマ「作品解説A」では、次回から『アジア・パーティーライン』の解説
をしていきます。脚本の考え方の参考になれば幸いです。どうぞお楽しみに!

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