放送化の裏側 | 交心空間

交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 7年くらい前も脚本を教えてました。当時はネットではなく、地元の放送局
が開催した放送作家教室の中から、ドラマ脚本に興味がある人たちを募り、個
人的に教えてました。10人くらいいましたかね。月に一回、区民センターの会
議室で議論したり、あとは個別にその人の脚本に沿って云々したりです。
 2年くらい教えてました。誰もが決まり文句のように、「私は何がなんでも
脚本家になります」と、意気込みはみんな持ってたようですよ。実際その間に
コンクールで佳作を受賞した者もいましたし、それ他にも、本当にいい感性を
持っていて、「この人はここを気を付ければ脚本家になれるかも」と思わせる
者もいましたね。でも、意気込みは言葉だけで、実際行動が伴わない人が殆ど
でした。結局書いても書いても結果がでないことに、痺れを切らしてしまうん
ですよ。


 賞取りは難しいと考えたころ、地元のラジオ局にある企画を持ち込みました。
脚本家志望者のドラマを放送化できないというものです。私は監修の立場で、
志望者が書いた脚本をドラマ化するものでした。企画が通って、単発60分枠で
2本の作品(20分程度の短編)と作者のインタビュー(5分程度)を入れるこ
とになりました。
 企画を生徒たちに伝えたところ、目の色を変えたのは半数でした。他の人も
密かに思っていたのでしょうが、番組の趣旨に沿った脚本を書いてきたのは、
5人くらいだったと記憶しています。
 そのうち2本を選びましたが、ここからが大変な作業でした。選ばれた作品
がそのまま放送化されると思っていたのでしょうか。放送レベルに上げるため
の書き直し(改訂)に、ドラマ自体の論理が展開しないのです。締め切りを間
近に作者が頭を抱える始末です。それでも書かせましたよ。一人は徹夜しても
らいましたかね。放送に穴を空けるわけにはいきませんからね。


 放送に値する脚本を書くのは大変なことです。そのとき、プロの脚本家とか、
アマチュアだからというのは関係ありません。放送を聴いてくれる人には、誰
が書いても「ひとつのドラマ」なのです。要は「面白いか」「つまらないか」
です。

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