【1】小寒とは
◎24節気:小寒
(しょうかん)
1月6日(土)~19日(金)…二十四節気の第23番目。
⑴冬至が一年で最も日照時間の短い日であり,冬至から大寒にかけて大きく気温が下がり,一年で最も寒さが厳しくなる季節です。
⑵「寒の入り」とも呼ばれ,寒さ極まる少し手前の頃で,暦の上で,寒さが最も厳しくなる時期の前半です。
この日から節分(立春の前日)までの30日間を「寒(かん:寒中・寒の内)」と言い,この日を「寒の入り」と言い,寒風と降雪の時節で,寒さが厳しくなる頃で,これから冬本番を迎えます。
この後に大寒を控え,「寒気がまだ最大にならない」という意味ですが,「小寒の氷,大寒に解く」という故事もあり,実際は小寒の頃の方が寒さが厳しいこともあります。
山からの風は本当に身を切るようで,池や湖の水も凍りつき,氷も厚みを増し,本格的な冬の季節です。
また,寒さが厳しくなり,空気も乾燥してきますので,インフルエンザ風邪が猛威を振るう時期です。
冬来たりなば春遠からじ(今は不幸な状況であっても,じっと耐え忍んでいれば,いずれ幸せが巡ってくる)」という故事がありますが,人も自然も春を想い,今はじっと耐える時期です。
⑶冬の澄み切った空気の中,夜空の星は美しく輝きます
⑷この寒さを利用して,氷餅凍み豆腐・寒天・酒・味噌作り等の食物を仕込む ”寒の仕事” が始まります。
「寒稽古」や「寒中水泳」が行われるのは,この「寒」の時季で,この間に出すのが「寒中見舞い」です。
※2月4日頃の立春が「寒の明け」になります。
⑸「寒四郎(かんしろう)」…小寒から4日目。
この日の天候がその年の麦作の収穫に影響があるとされ,麦の厄日とされています。
⑹「寒九(かんく)」…寒の入り(小寒)から9日目。
この日に降る雨は「寒九の雨」と呼ばれ,「豊穣の兆し」という言い伝えがあります。
また、この日に汲んだ水を「寒九の水」といい,寒の内の水は雑菌が抑えられ腐りにくく,中でも『「寒九の水」は薬になる』とまでいわれていました。
⑺小寒と大寒の時期はおいしい食材が多くある時期でもあります。
暖かい食事と,健康管理をしっかりして,この時期を乗り越えましょう♪
・小寒はちょうど正月明けの頃で、仕事始めを迎える時期でもありますから,体調をキチンと整えておきましょう♪
・正月の重箱や漆器等の片づけをしましょう♪
7日人日の節句にいただく、七草粥の準備もお忘れないようにしましょう♪
◎『暦便覧(こよみびんらん)』(江戸時代:太玄斎〈常陸宍戸藩の第5代藩主:松平頼救〉が記した暦)では…「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也
歓喜宝暦(神霊館 榎本書店)では…「寒さ激しく後に来る大寒に対して小寒と呼ばれる
・現行暦…十二月節(旧暦11月後半~12月前半)。
・現在広まっている定気法…太陽黄経が285度の時で,1月5日頃(2023年は1月6日0時5分)。
ではそれが起こる日ですが,天文学ではその瞬間とします。
・恒(平)気法…冬至から1/24年(約15.22日)後で1月6日頃。
・期間…1/5頃〜19頃(大寒の前日)までの15日間位。
・前後の節気…㉒冬至→㉓小寒→㉔大寒(冬至から数えて15日目頃,冬至 と大寒の中間)


小寒期間中72候は?
小寒の期間の七十二候は以下の通りです。
○(日本)…「芹が群れを成して生え、凍っていた泉が流れ出し、雉が鳴き始める」時期。
○(中国)…がん (雁) が北へ向い,かささぎ (鵲) が巣づくりを始め,きぎす (野鶏) が鳴き始める時期
⑴第67候(初候)1/5〜9頃
○(日本)…「芹乃栄(せり すなわち さかう)」…芹が生え始める頃で,よく生育する頃。
・芹は「春の七草」の一つで、空気が澄み切るように冷えるこの時期に,冷たい水辺で群生します。
昔から栽培も行われてきましたが,日本全国の沢や河川の水際等,水分の多い土壌に自生している姿が見られます。
一箇所に競り合って生えていることから、芹(セリ)という名前になり,1月~4月にかけて旬を迎えます。
食べると,爽やかな香りと歯ざわりが特徴です。
奈良時代には既に食用とされていた記録が古事記や万葉集に残されており、平安時代には宮中行事にも用いられ,それがやがて一般家庭にも広まっていき,毎年正月7日一年の豊作や無病息災を祈って食べる七草粥」として,現代にもすっかり定着しています。
○(中国)…「雁北郷(かり きたにむかう)」…雁が北に渡り始める頃。
⑵第68候(次候)…1/10〜14頃
○(日本)…「水泉動(すいせん うごく:しみずあたたかをふくむ)」…地中で凍った泉の水が溶け、動き始める頃。
地中の水がぬるみ出し、地上に染み出てきて,川の水量が多くなります。
まだまだ空気は冷たく、地上のあらゆるものが凍りつく寒さ厳しい時期ですが、目には見えずとも、地中では陽気が生じ、春に向けて少しずつ動き出しています。
一年で一番寒さの厳しい大寒に向かいながらも、自然界では着々と春への準備が進み、かすかな温かさを愛おしく感じられる季節です。
○(中国)…「鵲始巣(かささぎ はじめて すくう)鵲が巣を作り始める頃
⑶第69候(末候)…1/15〜19頃
○(日本・中国)…「雉始雊(きじ はじめて なく)」…雄の雉が鳴き始める頃。

春の繁殖に向けて動物達も動き出します。
雉がつがいとなり,雄が雌に求愛します。
雉の雄が雌への求愛のしるしとして,「ケーンケーン」と甲高い声で鳴きます。
雉は足の裏で震動を敏感に察知することができ、数秒早く地震を知らせることができます。
雉は日本の国鳥で,古名を「キギス」又は「キギシ」といい,それが転じて「キジ」になったそうです。
宮廷や貴族の間では美味なるものとして好まれ、雉子の切身を焼いて,熱燗の清酒をかけた「御雉子 (おきじ)雉子酒」は、天皇が正月の祝いに用いたとされています。


【2】小寒時候挨拶俳句
❶時候
挨拶
小寒の候(しょうかんのこう)」は,小寒の時期1/5頃~19頃,暦の上の冬の終わり)の時候の挨拶です。
「小寒の候」のように、”~の候”とつく漢語調の挨拶は,時候の挨拶の中で最もあらたまった丁寧な言葉です。
ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には,漢語調の時候の挨拶を使うのが慣例です。
「小寒の候」は「小寒を迎えました」「いよいよ寒さが厳しい小寒の頃ですね」という意味です。
使える時期…小寒の時期(1/5頃~19頃)


挨拶例文
①あらたまった手紙(時候の挨拶)に適した丁寧な表現の例文
・「拝啓 小寒の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
・「拝啓 小寒の候、貴社におかれましては、いよいよご隆盛の由、心からお喜び申し上げます。」
・「拝啓 小寒の候、貴社におかれましては、ますますご繁栄の段、慶賀の至りに存じます。
・「拝啓 小寒の候、○○様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
・「拝啓 小寒のみぎり、皆々様におかれましてはいよいよご壮健のことと拝察いたしております。
・「拝啓 小寒の折、御一同様にはますますご活躍のことと存じます。
※「小寒の候」は「小寒のみぎり」「小寒の折」に変えて使うこともできます。
②一般的な表現の例文
・「拝啓 小寒の候、寒さが一段と増していますが、いかがお過ごしでしょうか。」
・「拝啓 小寒の候、冬の寒さが身にしみておりますが、ご健勝にてお過ごしのことと存じます。」
・「謹啓 小寒の候、〇〇様にはますますご清祥にてご活躍のこととお慶び申し上げます。」
○親しい方に出す手紙なら…
・「寒に入り、冷気ことのほか厳しい折、ご家族の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。」
・「寒に入り、冷気の厳しさもひとしおです。皆様、お変わりなくお過ごしのことと存じます。」
・「例年になく穏やかな寒の入りですが、いかがお過ごしでしょうか。」
※「小寒の候」は改まった印象が強いので、親しい方に送る手紙の場合、上記のように柔らかい挨拶に言い換えることもできます。
③結びの文(挨拶)
・「末筆ながら,貴社のますますのご発展を衷心より祈念しております。」
・「○○様の一層のご発展とご活躍をお祈りいたしております。」
・「新年を迎え、厳しい寒さが続いております。どうぞご自愛の上ご活躍ください。 敬具」
・「体調を崩しやすい時期かと存じます。何卒風邪など召されませんようお祈り申し上げます。かしこ」
・「底冷えのする毎日ですが、健康管理に十分ご留意くださいますようお願い申し上げます。謹言」


小寒時期使える季語
「小寒」の期間、1月初旬~中旬位までの寒さを表す季節感のある語句が季語として使えます。
お正月に関する語句や、本格的な寒さが増す大寒に入ってからの語句を使わないように注意しましょう。
小寒の頃に使える季語

㈠「㈡「蝋梅(ロウバイ)」㈢「小正月」等
蝋梅は…中国原産の冬の寒い時期(小寒から大寒の時期)に咲くに咲く花で,黄色白っぽい小さい花で,甘い香りが特徴です。
日本では,ろう細工のような半透明のツヤが見られ、梅の花に似ているため、「蝋梅」の名が付けられたと言われています。
中国では,旧暦の12月(新暦:1月)を表す臘月(ろうげつ)に咲く花なので,「臘梅」となったとも伝えられています。
㈢「小正月とは…小寒の時期の行事で,1月15日もしくは14日~16日の3日間に行われる行事のことをいいます。
(1月1日大正月と言います。)
古来、日本では中国式の暦が入ってくるまでは、「1月15日は1年の最初に迎える満月のため、15日を元日としていた」と伝えられていて、「小正月としての行事が残った」とのことです。
また、大正月の時に準備に追われ、ゆっくりできなかった女性が正月を楽しむ日で,「女正月」とも言われています。
「どんど焼き」等の行事をして、正月飾りを集めて,お炊き上げをし、無病息災を祈ることもあります。
小豆粥」を食べるのも15日ですし、「どんど焼き」でお餅団子を焼いて食べ、健康に1年を過ごせるよう,邪気を払うために食べたと伝えられています。


小寒の頃の有名俳句
・「寒月や 門をたゝけば 沓の音」… 与謝蕪村(よさ ぶそん)
・「吾子(あこ)が頬に したたかつけぬ 小豆粥」…尾崎紅葉(こうよう)
・「雪の戸や 若菜ばかりの 道一つ」…池西言水(ごんすい)
・「縁濃き 子の日の小松 打ちながむ」… 飯田蛇笏(だこつ)
・「よく光る 高嶺の星や 寒の入り」… 村上鬼城(きじょう)
・「日がえりの 京の人らし 初芝居」… 水原秋櫻子(しゅうおうし) 
・「繭玉の さくら色より 明けにけり」… 三橋鷹女 


【3】自然一体になってらす「祈生活をしましょう♪
❶私は日本という国に生まれて本当に良かったと思っています。 
なぜなら、春には梅や桜などの花々が咲き、夏には透き通るような海で泳いだり、秋には燃えるような紅葉が山々を飾り、冬には一面銀世界になるような雪景色…このように四季のバランスがあり,四季折々に花や風景,食の楽しみがあり,その四季折々にみせる自然がとても素晴らしいからです。 
私達日本人は,それらの天からの素晴らしい頂きもの(プレゼント)に本当に感謝しなければいけないと思います。
本当に有難いことです。 
日本の【神道】は「神の道」と書きますが、古代、日本には神社という形はなく、人々は身の回りにある自然(山,海,土,岩,木,花…)そのものを神として厚く敬ってきました。
命あるものすべてを敬い,慈しむのが,本来の日本古来の神道であり,【祈りの心】です。 
日本には八百万(やおよろず)の神様がいらっしゃるというのは,水の神様,木の神様等,すべてに神様の名前があるからです。 
なので,山に登る時は,「登らせて頂きます」と山の神様にお供えをして,手を合わせ,漁に出る時も,海の神様にお供えをして,手を合わせていたそうです。
古の日本人は自然を神として敬い,四季の巡りに順応し、常に自然と対話しながら暮らしていました。
宇宙の流れや四季の流れに逆らわず,自然を慈しみ,自然と一体になって暮らす日本人の生活そのものが「祈り」であり,古の人々にとって「祈り」という行為は決して特別なものではなく,日常的な普通のことだったと思います。 
私達、現代人も、古の日本人(といっても,50年位前まではそういう生活が少しは残っていたと思いますが…)のように,日常生活を,今この瞬間を、宇宙の流れや四季の流れに乗り,常に自然と対話しながら,自然を慈しみ,自然と一体になって暮らす「祈り」の生活をしていきましょう♪ 
□私達日本人の先人達は,月を眺め,そして,太陽の動きを見て,農作業を行い,季節(≒自然)の流れに寄り沿って,暮らし,身体を整え,楽しんで,生きてきました。 
よく、外国の方から「日本人は四季を大切にしていて素晴らしい」と言われることがありますが,昔の人は春夏秋冬だけではなく,
季節を細分化して感じていたのだとわかります。 
先人達は,自分の身体(=小宇宙)を知り,季節を知り,自然(=宇宙)を知り,そして,日々の生活を楽しく暮らしてきました。 
それが目的なのではなく、それが養生そのものなのです。
(養生の意味:生活に留意して健康の増進を図ること。) 
先人達の日常の暮らし,そのものがそのまま養生でもあり,祈り(スピリチュアル)の生活なのだと思います。 
先人達のように,自然の流れに沿って,古来から伝わる年中行事や日本の風土に沿った暮らしを生活のリズムとして取り入れ,健やかに美しく生きる生活を始めてみましょう♪ 
そして,日本の豊かな四季を二十四節気や,七十二候を参考に,季節の旬を「嬉し、楽し」で,楽しんでいきましょう♪


❷「二十四節気」とは?
日本は、上記のように、四季の移り変わりが鮮やかな国です。 
春夏秋冬で表される四季ですが,日本にはさらに細かく季節を分類(1年を24等分に)した【二十四節気(せっき)】というものがあります。 
「二十四節気」とは、1年(太陽が見掛け上の通り道の分点である(春分・秋分)と至点(夏至・冬至)から出て再び戻ってくるまでの日数)を24等分して,約15日ごとに分け,その分割点となる日に季節を表すのにふさわしい春夏秋冬等の名称を付けたものです。
1年を12の「節気」と12の「中気」に分類し,1ヵ月の前半を「節」,後半を「中」と言います。 
古代中国で使われていた太陰暦は,太陽の位置と無関係であったため,暦と気候との間にズレが生じて農耕等の営みに不適切でした。 
そこで,季節と一致させるため,太陽の運行を元にした「二十四節気」が考案されたのが始まりです。 
(※二十四節気は、太陽の動きが基本となっていますから,中国発祥の暦ですが、実は西洋占星術の暦にも対応していて,太陽が春分点を通過する瞬間から牡羊座がスタートするのですが,二十四節気の中気の入り日が12星座の始まりに対応しています。) 
現代では、季節の移り変わりを表す言葉として用いられ,身近に感じられるのが「夏至」と「冬至」ですが,立春は「暦の上では春ですが、まだ風も冷たく」など時候の挨拶に使われることもあります。 
立春から始まる二十四節気は,雨水,啓蟄,春分,清明,穀雨,立夏,小満,芒種,夏至,小暑,大暑,立秋,処暑,白露,秋分,寒露,霜降,立冬,小雪…大雪は二十四節気の21番目となっています。 
また、二十四節気は太陽の見かけ上の通り道を15度ずつ、
二十四分割したもので,春分点を起点(0度)とし,45度が立夏で,90度が夏至,135度が立秋,180度が秋分,そして,225度が立冬,270度が今回の冬至です。
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To HabiRoad(いろんなせな彼岸への道) 
毎日毎日,本当に幸せで、ありがたい 
今起きていることは,自分に必要なこと 
感謝すべきことしか,起きていない。 
気付いて感謝、学んで感謝,成長して感謝 の繰り返しで, 
だんだん満たされているって,すべて愛だって…。 
幸せだって 感じる 

ありがとう ご縁に感謝 (byおじぞう)  

現在は山梨県大月市で,【事前予約制】で,イベント,ワークショップ、お話会,個人セッション等を行っています。

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【図書館カフェ ハビロード】の店主
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