12月6日


たぬき先生が高熱を出されたと知り


ご自宅に駆けつけて


救急車を呼んで緊急入院






いつ急変されてもおかしくは無いとの


医師の診断






諦めたく無い!


きっと!!奇跡は起きる!!






私と姫達は


毎日、病院に通いました






味覚が変わられ

食べられるもの、飲めるものも

限られてしまいましたが

少しでも栄養になるものを

召し上がって頂きたくて

毎日、試行錯誤してお料理をお持ちしました





たぬき先生は

決して弱音をはかず

とても前向きで

年越しパーティーに行く!と

強く希望されていました





その夢を

なんとしても叶えて差し上げたかった





しかし・・・

たぬき先生の病状は

どんどん・・・





担当の医師も

たぬき先生の希望を叶えてあげたい!と

精一杯ご協力下さいましたが

大晦日の朝

たぬき先生はひとつの決断をなさいました






外出は諦める

でも

ひとつお願いしたい事がある

子供達に散髪をしてもらいたい!

きっと子供達も

そうしたいと思うんだよ





担当の医師や看護師さんの

全面的な御尽力により

病院内に

たぬき先生の散髪スペースを特設して下さり

子供達がみんなでたぬき先生の散髪をして

談話室で賑やかに

年越し蕎麦を召し上がり

入院なさってから初めてというくらいに

とても楽しそうに過ごされました






元旦になり

みんなで頂く筈だったお節料理を

小さなお重に詰めてお持ちしましたが





前日とは別人の様に

とてもお辛そうなたぬき先生・・・





やはり

高熱が上がったり下がったりなさっていた

たぬき先生にとって

洗髪したり

散髪したりした事は

とてもご無理な事だったのです




私達は

溢れてくる涙を堪えるのが精一杯でした





きっと

たぬき先生は

ご自分が楽しく過ごしたい!

というお気持ちより

子供達に

先生の為に何かして差し上げられた

という気持ちを

あげたかったのでしょう






翌朝

病院からの電話で飛び起きました





昨夜から

酸素をMAXに流しても

とても呼吸が辛く

これから個室に移動して

ご本人の希望で医療麻薬を使うと・・・

会いたい人は

出来るだけ早く会いに来てあげてほしいと





たぬき先生の入院された病院は

我が家から1時間は掛かってしまう距離





姫達は

ほんの少しでも先生のお近くに居たい!

離れたく無い!!





姫達が今

たぬき先生の為にして差し上げられる事は

何でもさせてあげたくて

その日から私達は

病院の近くに宿泊して

交代制で24時間

たぬき先生に付き添う事にしました