ほえほえくまー。 | 日刊「きのこ」 skipのブログ

ほえほえくまー。

昨夜(2014/4/10)は、

感動的な夜でした。


台湾の立法院を占拠していた

学生たちが、

一定の効果を得たとして、

退去しました。


太陽花学運


その様子が、

ニコニコ生放送で、

リアルタイムに中継されて、

日本語のできる学生が、

日本語でレポートしつづけたのです。


いならぶ制服警官たちの

間を、ひまわりを持って

退出していく学生たち。


警官たちも、

静かに彼らを見守ります。


出口のところで、

マスコミのカメラが、

何台も、何台も、

通行を遮るように、

狙っています。


学生たちの列はそのときだけ

少し乱れましたが、

そのあとまたすぐ、

整然として、

歩いて外に出て行きます。


外で彼らを待っていたのは、

何万人もの、

彼らを支持する市民たちでした。


政治運動家や

いわゆるプロ市民じゃなくて、

ほんとうに普通の市民たちでした。

みんな手に手に、

ひまわりやプラカードを持っています。


でも、整然とならんで

真ん中に学生たちが通れるように、

通路をあけて、

にこやかに学生たちを出迎えていました。


あんな不思議な光景は

初めて見ました。


学生運動というと、

いちご白書」1968にしても、

安田講堂1969にしても、

サンチャゴに雨が降る」1973にしても、

六四(第二次天安門事件)1989にしても、

結局悲惨な結果が待っているのでした。


ところが、

今回の台湾の

太陽花學運

(ヒマワリ学生運動)は、

市民感情とも乖離することなく、

台湾の政治に一定の影響を与えて、

なおかつ、実に平和に、

粛々と退去していったのでした。


不思議な気持ちで、

その実況を見守っていました。


彼らのシュプレヒコールが

退回報貿、捍衛民主。

tuìhuífúmào, hànwèimínzhŭ

(サービス貿易協定撤回、民主主義を守れ)

というものでした。


この退回服貿ということばが、

空耳で、「ほえほえくまー」と

聞こえるというので、

ニコニコ生放送の日本の視聴者により、

ほえほえくまー」という弾幕が貼られました。


ところが、この感動的な夜のできごとを、

日本のマスコミはほとんど報道しません。

日本のマスコミは、

戦車で学生たちが轢かれないと、

まるで何もなかったかのような扱いです。


まだ、感動と興奮が冷めやらないので、

ちょっとうまく文章にまとめられませんが、

とにかく、昨夜の断片を、

つづっておこうと、

ひさびさにブログ更新したのでした。




長文におつきあいくださいまして、

ありがとうございました。