・野口実氏の『列島を翔ける平安武士』を買った書店で購入。

・鎌倉幕府後期~末期の事を勉強したかったので読む。

・「特権的支配層」(武士の貴族。平安時代の軍事貴族とは異なる)がいかにして

形成されたか詳しく明晰に書かれている。

・安達泰盛による弘安の徳政が成功していたら鎌倉幕府はもう少し長く続いたのだろうか。

・独裁者にならざるをえなかった北条時宗と時宗のような独裁者になれなかった貞時

に思いを馳せる。

・鎌倉幕府(中央集権)と室町幕府(地方分権)についてもっと知りたい。

 

 鎌倉後期、鎌倉幕府の進むべき道は、地方分権政策の推進しかありえなかった。

しかし、中央集権をかたくなに維持しようとした鎌倉幕府は、ついに大胆な自己改革

を成すことができなかったのであった。

 本書140㌻7行~9行目を引用

 

細川重男 著

『鎌倉幕府の滅亡』187㌻ 1700円(税抜)

吉川弘文館 歴史文化ライブラリー316

2011(平成23)年3月1日第1刷発行

2023(令和5)年4月1日第4冊発行

清水良洋・星野槙子 装幀