2020年11月16日(月)女性経営者全国交流会from新潟が
「あい、語り、共に生きる。中小企業家としての誇りを胸に」
といったスローガンと共に開催され、男の私だが参加してきた。
といっても、現地ではなくZOOM参加である。
総数707名参加ということで、ZOOMだから参加できたという方も多かったそうで、
私もそうでなければとても参加することは叶わなかった。
まずは、最初に分科会、私の希望通り第2分科会に配属されていた。
あきらめずに続ける「ダイバーシティ経営」人間尊重の精神で共に育つ社風づくり
と題され報告者は株式会社グローバルグリーンの専務取締役 税田倫子さん、
ビルメンテナンス業ということで、失礼ながら3k的な職場であるように思うが、
税田さんは夫である社長と共に高い理想を掲げて二人三脚で歩んできた。
2017年に「ダイバーシティ経営100選」も受賞するなど傍目には順風満帆のように見えていたが、
実は経営的に大変苦境にたっていた、しかし、遠からず今のやり方では必ず経営は破綻すると考え、
次々と新たな手を打っていた最中だったという。
業種的に障がい者も多く雇用しているが、やればやるほど賃金も多く出す仕組みをとっているので、
この場で額を出すことはしないが驚くほどの高給だった、
決してお情けで障がい者を雇っているのではないのである。
このような業種で地方の中小企業など「大卒なんかとれるはずはない」
と決めつけがちだが、今年は数名の大卒求人をとれたそうである。
私は近々事務所に人を雇用する予定で、同友会の基本である「人間尊重の経営」をより深く理解しようと思いこの分科会を選んだ。
税田さんは、精神が不安定で何度もリストカットしたことがある従業員に、
「死にたくなったら電話して」と伝え実際に夜中の3時でも電話をとっていたのだという。
これほどまでに従業員の人生に関わり、彼らを大切に思っているからこそ、
今は会社の業績もよく周囲の高い評価も受けているのだろう、
報告のあとのグループ討論でも「感動して涙が止まらなかった」と感想を述べてかたもいた。
私自身も今後に大きな示唆をいただいたような気がした。
この後の記念講演は、佐渡島の尾畑酒造株式会社の専務取締役、尾畑留美子さんのお話でこれも素晴らしかったのだが、
本日、尾畑さんの著書「学校蔵の特別授業」(日経BP)が届いたので、読了後、またアップしよう。