5月18日(月)の「壺中百年の会」2社目の訪問企業は香川の有限会社協同回収さん、廃棄物のリサイクルの会社。(大変失礼ながら)この業界は私はうさんくさいイメージがあるのだが、この会社は社員の方々の対応が実に明るくさわやかで、一例をあげると我々訪問者が社内見学で社員の方に色々と質問しても、忙しいであろうに気持ちよく笑顔で応対していただき、まるでサービス業なみのホスピタリティーであると思った。
障がい者雇用率44.44パーセント、女性の子育て支援のためにパート店長や子供の病気が理由で遅刻・早退しても評価は下がらない制度を作るなど人にやさしい会社なのだが、いきなりこのような人本主義経営で立ち上がったわけではなく、リーマンショックによる金属相場の大暴落(鉄キロ70円→7円に)により倒産寸前にまで追い込まれた経験から、あらためて創業の精神に立ちかえり成功事例を徹底的に研究した結果が今日の隆盛を招いているということだった。
具体的に社長のお話からまとめてみると
◎再資源率98パーセントという高いリサイクル率を誇っているのだが、特にデジタル家電の選別作業でレアメタルを取り出す仕事に、単純作業を粘り強く取り組む障害者の強みを生かして戦力としている。
◎多くの同業者は選別が細かくなると費用も手間もかかるので嫌がってやらない。そこの隙間をぬって成長してきた
◎通常障がい者雇用というと健常者が障がい者をサポートする形をとっている会社が多いが、知的障がい者と身体障がい者をペアにしてハンデのある者同士が助け合えるような仕組みにしている。
◎「ありがとうカード」を取り入れているが、枚数たくさん書いた人を年1回の新年経営計画発表会で表彰するなどして評価するようにしている。強制的なやり方だったが、今は定着した。
◎社長の思いは8人の幹部社員には分かってもらってると思っている。今は幹部社員が部下に自分の思いを伝えてもらっているが、今の時点で多くの幹部社員が「中々分かってもらえない」というまさに自分がかつて経験した苦しみを経験している。これを乗り越えてもらいたい。前は自分も「やらない人」を責めていた。しかしそれが普通の人であると思えると腹も立たなくなった。でも「やる人」を評価してあげる会社にしたい。
しかしこの会社の柴田社長は、話し出すと止まらない「会社大好き、社員大好き、仕事大好き」の方である。本当は恥ずかしがり屋ということで照れ隠しの一種なのだろうか?
この日の2社の経営者の共通点は目線が低く、社員がなんでも悩みを話せそうな雰囲気があった。これが今風ということだろうか。少し前のプロ野球の名将といわれた広岡監督や野村監督は、選手とは一線を画し恐れられるくらいでちょうどいいと著書など読むと書かれてあった。個人的には私も威圧的なのは苦手なので、武樋社長や柴田社長のやり方が好きだ。
そして二人ともとにかく謙虚で学ぶ姿勢が素晴らしかった、中身などないくせにすぐ調子にのりがちな私自身の戒めにしたいものだとつくづく感じた。
障がい者雇用率44.44パーセント、女性の子育て支援のためにパート店長や子供の病気が理由で遅刻・早退しても評価は下がらない制度を作るなど人にやさしい会社なのだが、いきなりこのような人本主義経営で立ち上がったわけではなく、リーマンショックによる金属相場の大暴落(鉄キロ70円→7円に)により倒産寸前にまで追い込まれた経験から、あらためて創業の精神に立ちかえり成功事例を徹底的に研究した結果が今日の隆盛を招いているということだった。
具体的に社長のお話からまとめてみると
◎再資源率98パーセントという高いリサイクル率を誇っているのだが、特にデジタル家電の選別作業でレアメタルを取り出す仕事に、単純作業を粘り強く取り組む障害者の強みを生かして戦力としている。
◎多くの同業者は選別が細かくなると費用も手間もかかるので嫌がってやらない。そこの隙間をぬって成長してきた
◎通常障がい者雇用というと健常者が障がい者をサポートする形をとっている会社が多いが、知的障がい者と身体障がい者をペアにしてハンデのある者同士が助け合えるような仕組みにしている。
◎「ありがとうカード」を取り入れているが、枚数たくさん書いた人を年1回の新年経営計画発表会で表彰するなどして評価するようにしている。強制的なやり方だったが、今は定着した。
◎社長の思いは8人の幹部社員には分かってもらってると思っている。今は幹部社員が部下に自分の思いを伝えてもらっているが、今の時点で多くの幹部社員が「中々分かってもらえない」というまさに自分がかつて経験した苦しみを経験している。これを乗り越えてもらいたい。前は自分も「やらない人」を責めていた。しかしそれが普通の人であると思えると腹も立たなくなった。でも「やる人」を評価してあげる会社にしたい。
しかしこの会社の柴田社長は、話し出すと止まらない「会社大好き、社員大好き、仕事大好き」の方である。本当は恥ずかしがり屋ということで照れ隠しの一種なのだろうか?
この日の2社の経営者の共通点は目線が低く、社員がなんでも悩みを話せそうな雰囲気があった。これが今風ということだろうか。少し前のプロ野球の名将といわれた広岡監督や野村監督は、選手とは一線を画し恐れられるくらいでちょうどいいと著書など読むと書かれてあった。個人的には私も威圧的なのは苦手なので、武樋社長や柴田社長のやり方が好きだ。
そして二人ともとにかく謙虚で学ぶ姿勢が素晴らしかった、中身などないくせにすぐ調子にのりがちな私自身の戒めにしたいものだとつくづく感じた。