THE CHANGELING
監督:ピーター・メダック
音楽:リック・ウィルキンズ、ハワード・ブレイク

出演ジョージ・C・スコット、トリッシュ・ヴァン・ディーヴァー、メルヴィン・ダグラス、ジーン・マーシュ、バリー・モース、ジョン・コリコス、マデレーン・シャーウッド
1979年 アメリカ映画




「13金」などのスラッシャー映画が流行する前年に公開されたミステリー仕立てのオカルト映画。
ホラーとしてはかなり地味な作品ですが、淡々とした語り口が印象的な怪奇譚です。
ストーリーは、不慮の交通事故で最愛の妻と娘を失った作曲家が、シアトルの大学で教鞭をとるため、
古い屋敷を借りて住むことになりますが、その屋敷に移り住んだ日から、
夜な夜な何かを叩くような大きな物音を聴くようになり、
原因を調べていくうちに、70年前に屋敷で起きた惨劇が明らかになっていく・・・というお話。
当時流行ったグロい特殊メイクや派手な血しぶきなどには一切頼らず、
効果的な小道具の使用や音響効果で怖さを表現したところに好感が持てます。
全体的に控えめな演出の中で、ポイント、ポイントでドッキリさせたり、
背筋がゾゾっとしたり、なかなか仕掛けが上手い。
知名度が低いため、知っている人は少ない作品ですが、おっさんの中では「オードリー・ローズ」と並ぶ70年代ホラーの隠れた名作です。





音楽は、リック・ウィルキンズ。
劇中出てくるオルゴールのテーマはハワード・ブレイクが手掛ています。
さらに、スコアの指揮、アレンジにケン・ワンバーグが参加しているようです。
全編を通じてピアノがフィーチャーされていて、これにストリングスが絡んでくるのですが、
ピアノのリフレインが時折「カンバセーション 盗聴」を思わせる展開があります。
ホラースコアによくあるドキッとさせるような仕掛けはあまりないので、
おっさんでも安心して鑑賞することができます。
前半は大人しめ、後半のクライマックスに向けてストリングスが激しくなっていくタイプのスコアです。
ピアノが中心のクラシカルで優しげな旋律のスコアも多く、
時折、ホラーであることを忘れてしまいます。
たまに不気味な男性や女性の「コーラスが入るので、曲によっては夜聴くとちょっと怖いかも。
サントラは、公開時にはアルバム化されませんでしたが、
Perceptというレーベルから、2001年と2007年の2度CD化されています。
、いずれも1000枚限定で、2007年発売の方は2枚組でしたが、
なんと2007年盤CDがいまだに適正価格で入手可能です。
2枚組と同じ音源のダウンロード版もあって、かなり充実しています。
ちなみに、日本公開当時、配給会社がエンド・タイトルをヒカシューの「パイク」に差し替えたそうです。
当然のことながらこれはサントラには未収録 笑。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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