THE HATEFUL EIGHT
監督:クエンティン・タランティーノ        
音楽:エンニオ・モリコーネ    
出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンズ、デミアン・ビチル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ブルース・ダーン、ジェームズ・パークス、デイナ・グーリエ、ゾーイ・ベル、リー・ホースリー、チャニング・テイタム
2015年 アメリカ映画

 

 

タランティーノのウェスタンにモリコーネのスコア!ということで、往年のマカロニ・ウェスタンを想像して大いに期待したのですが、
西部劇だと思ったら密室劇だったという作品。
とはいえ、3時間近い長尺の作品で例によってセリフの洪水であるにも関わらず、
長さを全く感じさせませんでした。
タランティーノ作品といえば、ダラダラと続くどうでもいい会話に好き嫌いが分かれるところですが、
あの手のトークが苦手な人も今回は全く心配ありません。
服飾店内の広いワンフロアの中で話が展開されるのですが、観ているうちにどんどん引き込まれます。
エグいシーンがあるので、お子様にはオススメできませんが、かなり面白いです。
「荒野の七人」を引き合いに出してる宣伝コピーがあるのですが、実は「遊星からの物体X」です。
カート・ラッセルも出てるし、外は猛烈な吹雪だし、モリコーネのスコアも同作からの使いまわしがあるし・・・確信犯です 笑。

雪山が舞台のウェスタンという意味では、「殺しが静かにやってくる」も意識してるんだろうなあ 笑。
ストーリーは、吹雪により町はずれの服飾店兼ロッジに足止めを食ってしまった男女8人を中心に、
室内で発生した殺人事件をきっかけに8人の素性が次々と明らかになり、事態は意外な方向へ展開していく・・・・というお話。
ブルース・ダーンなんて懐かしい役者が出てたり、キャストもなかなか曲者揃いなのですが、中でも
ジェニファー・ジェイソン・リーのビッチぶりがすごい。最初、誰か分からなかった。
ロッジの女主人くらいかと思ってたら、性悪の賞金首だったという意外性。

 

 


音楽は、巨匠エンニオ・モリコーネ。
マカロニ・ウェスタンのスコアを予想すると大いに裏切られますので、
変な期待はせずにフラットな感覚でお聴きすることをおススメします。
オープニングから存在感のある重厚なスコアが登場します。これ、劇場で観たかったなあ。
抑制が効いていながら、段々と盛り上がるドスの効いたどっしりとした音はさすが。
一聴してモリコーネと分かる音作りも素敵です。
このモチーフにインパクトがあるので、鑑賞後、目隠しプレイでスコアを聴いてもすぐこの作品であることが分かります。
モリコーネの新曲というだけでも嬉しいのに、なんとこの作品では、「エクソシスト2」のリーガンのテーマや、
「遊星からの物体X」のサントラに収録されていたスコアも使われています。
「遊星からの物体X」からのスコアは、版権の問題からか、残念ながら本作のサントラには収録されませんでした。
劇中で重要な使われ方をしているので、今ではサントラの入手が困難な中、これは収録して欲しかった。
サントラには、例によってダイアローグが含まれ、スコアの他に歌ものが3曲収録されています。
80分近い収録内容なので、モリコーネ・ワールドにどっぷりと浸ることの出来るサントラです。

なお、アメリカではLPも出ているのですが、LPの方がジャケがカッコいい。

  

 

 

 

 

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