CONGO
監督: フランク・マーシャル
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
出演: ローラ・リニー、ディラン・ウォルシュ、アーニー・ハドソン、グラント・ヘスロフ、ジョー・ドン・ベイカー、ティム・カリー、ブルース・キャンベル
1995年 アメリカ映画




人気TVドラマ「ER 緊急救命室」を手がけたマイケル・クライトンが11月4日に癌のため亡くなりました。
享年66歳。逝くのが早すぎます・・・・(T_T)
「アンドロメダ病原体」を始め、「ジュラシック・パーク」、「コーマ」等々、数々の小説が映画化された人だけにほんとに惜しい。
最近、子供の頃、熱狂した映画人や海外のミュージシャンがどんどん亡くなって淋しい限りです。
関係ないけど、今日、音楽雑誌読んでたら、ピンク・フロイドのキーボーディスト、リチャード・ライトも9月に亡くなってました(T_T)



ということで、追悼企画は・・・・「ジュラシック・パーク」も「タイム・ライン」もまだ書いたことないのに、あえてこの作品です(^^;)。
マイケル・クライトンの原作の中でも結構アドベンチャーの要素がある「失われた黄金都市」をフランク・マーシャル監督が映画化したSFアドベンチャー。
アフリカでレーザー光線を出す元になるダイヤモンドの鉱脈と調査していた大企業の先発隊が何者かに襲われ全滅してしまいます。
これを調査するため、動物学者や探検家、コンピューター技師等が調査隊として組織され、現地へ赴きます。
その途中で調査隊を襲う数々のトラブル、そして現地である幻の伝説都市にたどり着きますが、そこで待っていたものは・・・というストーリー。
人間を襲う運動神経抜群で凶暴な白いゴリラがたくさん出てくるところから、かなりB級臭いニオイがプンプンしてきますが、
それを素直に受け入れて見ればかなり楽しめる1本。
SF大作みたいな先入観で観るとちょっとガッカリしますが、僕はかなり楽しめました。
エイミーという人間の言葉が理解できて、背中に翻訳機を背負って人間とコミュニケーション出来る「良いゴリラ」が出てきて和ませます。
これ、いつものリック・ベイカーが手がけそうだよなあ。
ゴリラの襲撃にレーザー光線が大活躍するシーンや、クライマックスの火山大噴火シーン等の見せ場もしっかりあるので、
難しいことを考えなければ単純にアドベンチャーを楽しめる作品だと思います。



音楽は、クライトンが原作の作品には結構縁のあるジェリー・ゴールドスミス。
本作のサントラは、ゴールドスミスの作風が軒並み大人しくなってしまって、遂に巨匠も「守り」に入ったかと思われた90年代にあって、
久々に燃えるスコアを聴くことが出来た作品でもあります。
アフリカを舞台にしているということで、パーカッション群も怒濤の勢いで出てきます。
これはかなり「燃え」ます。
テーマ・モチーフも力強くしっかりしているので、迫力の演奏との相乗効果で聴き応え十分です。
ホルンを始めとする金管類もしっかり鳴っていて、問答無用の勢いがあった70年代のスコアを思い起こさせます。
主題歌扱いのLibo Mという人の歌が入っていますが、これもゴールドスミスの作曲によるもの。
スコアとの統一感もしっかりあります。
このLibo Mという人、サントラの仕事では、ハンス・ジマーとの仕事が多いようで、
「ライオン・キング」や「パワー・オブ・ワン」、「ティアーズ・オブ・サン」等で歌やコーラスを披露しています。
サントラ盤は現在廃盤のようですが、Amazonやオークションでは結構なプレミアが付けられているので、
Book off等で見つけて買うようにしましょう(^^)/