2001: A SPACE ODYSSEY
監督: スタンリー・キューブリック
出演: ケア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルヴェスター、ダニエル・リクター、レナード・ロシター、マーガレット・タイザック、ロバート・ビーティ
1968年 アメリカ/イギリス映画
スタンリー・キューブリック監督が撮ったSF映画の金字塔。
今では名作として知られる作品ですが、公開当時はいろいろと物議を醸し出したそうで、
僕も今まで何回となく観ているのですが、いまだに意味がよく分からない作品。
というより、必ず本編の後半で寝てしまい、気が付いたら画面いっぱいに胎児のアップが出てて「ジャ~ン!」という感じで終わってしまうのです。
「2010年」を観て多少意味が分かったような気がしてますが、
やはり監督が意図したことはまだまだ僕のような未熟者には理解できないようです(^^;)
途中でコンピューター「HAL9000」が暴走するのと、モノリスというでっかい板みたいなのが人類の進化に関わっているということはなんとなく分かりましたが、
他はあんまし・・・・。
でも、木星探査船内外の造形は今でも全く古さを感じさせません。
これが今から40年も前に作られたSFXだとは・・・・、CGの無い時代によくここまで撮ったなあと思える驚愕の映像が続きます。
個人的には、この映画は未来の世界を描いた映像美を堪能できれば、ストーリーなんか分かんなくても大して問題じゃないような気もします・・・(^^;)
音楽は、既成のクラシック曲を使っており、作曲家を起用していません。
厳密に言うと、当初、「スパルタカス」つながりでアレックス・ノースに依頼したようですが、
出来上がったものは監督のイメージに合わずリジェクトされてしまい、
始めに監督がノースに「こんなイメージでお願い・・」とサンプルとして提供した既成のクラシック曲がそのまま劇伴として使用されました。
このリジェクトされたスコアは、後にジェリー・ゴールドスミスの手によって録音され陽の目を見ています。
この映画は、なんといってもメイン・タイトルとして使用された、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」の序奏=ファンファーレが有名ですが、
この曲は、ちょっとした謎があって、LP時代にはカール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏となっていました。
しかし、後に発売されたCDにはヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がオリジナル音源として収録されていました。
さらに、ボーナストラックとしてLPバージョンの「ツァラトゥストラはかく語りき」が収録されているのですが、
クレジットを見ると「エルネスト・ブール指揮南西ドイツ放送響」となっていました。
結局、映画で実際に使われたのはカラヤン指揮のものなのに、レーベルの関係で収録出来ず、
かといってメイン・タイトルをはずすわけにいかないので、その代わりに他人の演奏を収録したということになります。
ただ、それがカール・ベーム指揮の演奏なのか、「エルネスト・ブール指揮南西ドイツ放送響」なのか、どちらが正しいのか、僕には分かりません(^^;)
他の劇伴は、リゲティの「アトモスフェール」「レクイエム」やヨハン・シュトラウスの「美しき青きドナウ」などが収録されていますが、
「レクイエム」は、神経を逆撫でするような曲で、僕はかなり苦手です。
なお、ボーナストラックとして、暴走した「HAL9000」を主人公の宇宙飛行士が機能停止させるところのやりとりがダイアローグとして収録されています。
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