HOOPER
監督: ハル・ニーダム
音楽: ビル・ジャスティス
出演: バート・レイノルズ、ジャン=マイケル・ヴィンセント、サリー・フィールド、ブライアン・キース、ジョン・マーリー、ジェームズ・ベスト、アダム・ウェスト、ロバート・クライン
1978年 アメリカ映画

 



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・




 「トランザム7000」のハル・ニーダム、バート・レイノルズ、サリー・フィールドのトリオによるアクション映画。

ストーリーは、ベテランの域に達し、そろそろ限界が見えてきた一流スタントマンが、意気投合した若手スタントマンとともに一世一代の大スタントに挑戦する・・・というお話。
スタントマンの映画なので、アクション映画の撮影現場や舞台裏が「舞台」になっています。
監督もスタントマン出身なので、スタント・シーンを次々と見せられるだけのような作品ですが、
コメディ色が強いので結構笑えて面白い。
クライマックスのロケットカー・スタントでの大地震シーンは迫力があります。
ただ、せっかく105mの断崖をファイヤーバードが飛ぶのですから、決定的瞬間をもっといろんなカットから何度もしつこく撮せばよかったかなと・・・。
あっさり飛んじゃったって感じでした。
製作にはなんと今やヒットメイカーのローレンス・ゴードンが携わっています。

 

 





 

 

音楽は、「トランザム7000」のビル・ジャスティス。
ブルーグラスやC&Wをベースにした陽気なスコアを聴くことができます。
テーマ曲は、アクション映画にぴったりのスピード感溢れる歯切れのいい曲です。
クライマックスの地震現場での爆発音が、曲の節目節目にS.E.として挿入されています。
エンド・タイトルは「トランザム7000」よりもスピード感のあるカントリー・ソングでノリノリです。
他にマリアッチ風の曲あり、ブルー・グラスのインストあり、楽しいサントラです。
劇伴の「ジェームズじいさんのバーボン」という曲は、007のパロディで大いに笑わせてくれますが、
この曲、「大陸横断ウルトラクイズ」のBGMに使われていたことがあります。
酒場の乱闘シーンのBGMは、何度も転調していろんな曲調にコロコロ表情が変わる「トムとジェリー」のようなコメディ・スコアです。
サントラはLPしか発売されておらず、正規にCD化されたことはありません。
LPジャケは、白地をバックにレイノルズが風船ガムをふくらましたところをポスターにした「絵」ですが、
バックとポスターのコントラストがすごくカッコいい。
LPをもっているのですが、経年変化で白地の部分にカビがきてしまっててすごく残念です。





・・・と、ここまでが過去記事。

いまだにサントラはCD化されませんが、「トランザム7000」や「ゲイター」あたりはCD化されているので、そろそろ本作品もノイズのないクリアな音で聴いてみたい気がします。