TENEBRE
監督:ダリオ・アルジェント
音楽:クラウディオ・シモネッティ、ファビオ・ピニャッテリ、マッシモ・モランテ
主演:アンソニー・フランシオサ、ダリア・ニコロディ、ジュリアーノ・ジェンマ、ジョン・サクソン、ララ・ウェンデル
1982年イタリア映画




平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・




 

ローマにやってきたアメリカの小説家の周りで次々と殺人事件が発生するというアルジェントの猟奇殺人もの。
「サスペリア」みたいに魔女は出てきません。
その分、ストーリーは凡庸な犯人捜しのサスペンスという感じです。
意味不明な幻想シーンが挿入されますが、子供の頃に観た時にはなんだかよく分かりませんでした。
ただし、ゴア描写は強烈で、血しぶきと背景の白色とのコントラストが強烈な印象を与える作品です。
とくに若い女性が白壁の家でいきなり腕を斧で切り落とされ、真っ赤な血しぶきを上げて絶命するシーンは壮絶。
まあ、このシーンが本作の最大の見せ場でしょう。
あと、突然おっさんの頭にバゴっ!!と斧が突き刺さるシーンも「ドキっ!」とします。
個人的にはマカロニウエスタンのスター、ジュリアーノ・ジェンマが刑事役で出ているのがうれしい。
また、「思春の森」のララ・ウェンデルが出ているということで、一部のユーロ・ロリ系マニアの方々にも評判の作品だそうです(@o@;)






 

 

音楽はゴブリン名義ではなく、メンバーのクラウディオ・シモネッティ、ファビオ・ピニャッテリ、マッシモ・モランテ、3人の共作ということになってます。
ドラムのアゴスチーノ・マランゴロが参加していないせいか、「ゾンビ」のような土俗的でパーカッシヴな雰囲気はありません。
テーマ曲は、古臭いボコーダーみたいなボイスが入っていますが、覚えやすいメロでキャッチーな印象を与えます。
この頃、ベースのファビオ・ピニャッテリはジャコ・パストリアスに影響を受けていたとかで、
フレットレス・ベースを多用してマニアックなフレーズを連発します。
イタリアン・プログレッシヴ・ファンの方にもオススメの作品です。
日本でもユーロ・ロックのアルバムを出していた「ネクサス」レーベルからLPが発売されていました。
CDは90年代になってイタリアからボーナストラック入りで約1時間収録されたものが発売されています。

オルタネート・トラックやフィルム・バージョン等が入ってお買い得です。
でも、ジャケットはオリジナルのものを使って欲しかったなあ。






・・・と、ここまでが過去記事。

現在では、ボーナストラック入りのCDと同内容のダウンロード版が発売されています。