L.A. CONFIDENTIAL
監督: カーティス・ハンソン 
音楽: ジェリー・ゴールドスミス 
出演: ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシー、ジェームズ・クロムウェル、キム・ベイシンガー、ダニー・デヴィート
1997年 アメリカ映画

 

 

50年代、抗争渦巻くL.A.を舞台に男女6人の惨殺事件を追う3人の刑事を描いています。
3人が事件の捜査を進めるにつれ、巨大な陰謀に巻き込まれていく様がミステリアスかつ退廃的に描かれています。

 

ジェームズ・エルロイ原作のハードボイルドを、「ペイバック」のブライアン・ヘルゲランドが脚色、カーティス・ハンソンが監督しています。

この映画、かなりいい雰囲気が出ていました。
演技派の共演で重厚な味わいがあり、何回もリピートして観てしまいました。

本作は数多くのアカデミー賞にノミネートされ、その中で助演女優賞、脚本賞を受賞しています。

音楽は、巨匠ジェリー・ゴールドスミス。

50年代のハードボイルドということで、はじめは同じくゴールドスミス作曲の「チャイナタウン」をイメージしたのですが、実際はちょっと違っていてビックリしました。

確かに「チャイナタウン」に似た抑制の効いたトランペットの調べが出てきたりもしますが、1曲目からかなりのアクション・スコアを聴かせます。

90年代のゴールドスミス低迷期(というか脱・アクションスコア期)にあって、ここまで派手はスコアは珍しかったと思います。

激しいパーカッションと鳴りまくるホーンの掛け合いが素晴らしく、ゴールドスミスの往年のアクションスコアを思い起こさせます。

サントラは50年代の歌モノ等を集めたコンピレーション盤も出ています。
コンピレーション盤には、あろうことかスコア盤に入っていないゴールドスミスの曲が1曲入っています。
やはり完璧を目指すファンなら両方を買うべきでしょう。
と言いつつ僕はスコア盤しか持ってません(^_^;)

 

最近のサントラには、歌モノとスコアを半分づつ収録した盤もありますが、2枚組ぐらいにして安価で出してもらえると嬉しいですね。

 

両方買おうと思うとすごい出費で・・・。
その点で、「マトリックス・リローデッド」のサントラはいい企画でしたね。