サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


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CANNIBAL APOCALYPSE
監督: アンソニー・M・ドーソン
音楽: アレクサンダー・ブロンクスタイナー
出演: ジョン・サクソン、エリザベス・ターナー、ジョン・モーゲン、トニー・キング、シンディ・ハミルトン、ウォレス・ウィルキンソン、レイ・ウィリアムズ
1980年 イタリア映画



マカロニ・パチモン・ホラーの中でも、ベトナム戦争とカニバリズムというちょっとだけ新しい要素をくっつけてみたんだけど、結局空回りしちゃった残念な作品。
「ゾンビ」がヒットしたからといって、安易に「ゾンビ」ものに走らず、
「人喰い」というカニバリズムの要素だけを抽出してアレンジしてみたアンソニー・M・ドーソン監督ことアントニオ・マリゲルティのアイデアは素敵。
でも、このスタッフなので三流の作品しか出来上がらないの致し方ないところか。
ストーリーは、ベトナム戦争で長い捕虜生活の中で人肉食に目覚めた兵士が、
帰還後、アメリカ国内でも次々と人を襲い、喰われた相手も人肉食に目覚めるという、荒唐無稽なお話です。
そもそもカニバリズムが伝染病のように人から人へ感染するという設定は、あまりに無理がありすぎ。
劇中、狂犬病と同じようなものと説明されていますが、モロに嘘くさくて説得力がありません。
戦争映画とホラーをくっつけたつもりなのでしょうが、戦闘シーンにはキレがなく、
観ていてかったるいったらありゃしない。
クライマックスの地下下水道での追跡劇も、人喰いたちが追っ手から逃げるという普通と逆のパターンなので、
スリルもあったもんじゃありません。
じめ~っとした映像も手伝って、カス映画の王道路線を行ってます。
残酷描写だけは力が入っていて、ルチオ・フルチ監督作品でお馴染み、ジャンネット・デ・ロッシによる特殊メイクが頑張っています。
噛みついたりは序の口で、土手っ腹に穴が開いたり、両目を指で押しつぶしたり、結構ヒドイことしてます。
でも一番ヒドイのは、生きたネズミにホントに火炎放射器ぶっかけて燃やしちゃうところ。
いいのかなあ、こんなことして・・・、と心配になります。
ジョン・サクソン・・・・「燃えよドラゴン」以外は米伊のパチモンばっかり出ているような気がしてなりません。

なお、この映画、いろんなタイトルで知られる作品でもあります。
この映画に付けられたタイトルは、ざっとこんな感じ。

Savage Apocalypse
Savage Slaughterers
Invasion Of The Fleshhunters
Hunter Of The Apocalypse
The Cannibals Are In The Streets
Cannibal Massacre
Cannibal Apocalypse
Apocalipse Cannibal
Apocalipsis Cannibal
Cannibal Apocalipsis
Apocalisse Domani
Cannibals In The City
Cannibals In The Street
Slaughterers, The
Virus

タイトルをこんだけ取っ替える必要が一体どこにあるのかと思いますが、
売れそうなタイトルを片っ端から付けたら、どれかが当たるだろうという安直な発想なのでしょう、きっと。
「イングロリアス・バスターズ」で、この映画からのオマージュがあると言われていましたが、
どのシーンなのか、さっぱり分かりませんでした。
で、調べてみたら、結局、劇中でブラピがイタリア人に化けるシーンで、
自分の名前をアントニオ・マリゲルティって名乗るらしいのですが(気が付かなかった)、
これがまさにアンソニー・M・ドーソン監督の本名。
作品じゃなくて監督へのオマージュだったのかというオチ。がっくし。
おまえ、こんなの熱狂的なパチモン・ファンじゃないと分からんぞ!と言ってやりたい。



音楽は、アレクサンダー・ブロンクンスタイナー。
すごい名前だなあ、この人。
この映画以外では、日本で劇場公開された作品が無いようです。
調べてみると、フルチの「墓地裏の家」の追加スコアも書いていたようで、
どうりでこの手のマカロニ・ホラーの定番のようなスコアを書くはずだと思いました。
テーマ・メロらしいものは、多分、エンド・クレジットで流れるメロウなフュージョン・ナンバーの中にでてきます。
ストリングスとフルートによるホラーにはアンバランスな曲ですが、このトラックがテーマ扱いになっています。
この曲は、劇中、アコギのソロによっても演奏され、劇中、しんみりしたシーンに流れます。
また、アクション・スコアは、さすがパチモンです、
ベトナム戦争のシーンなのにパチモン・ポリス・アクションのようなスコアが憶面もなく付けられています。
レアグルーヴっぽいトラックなのですが、アクセントに使われる楽器がマズイ。
「与作は木~を切る~♪ (カ~ッ!!)」の「カ~ッ!!」が入ってるんだもんなあ。
また、安っぽいプログレ・フュージョンのできそこないのようなサスペンス・スコアが
本編のユルユル度をさらに増幅させています。
派手なイントロのレアグルーヴ・チューンが入っていますが、ストリングスの使い方が70年代してて、この曲だけまともかな。
マカロニ・ウェスタンなエレキギターも、「ベン、ベン、ベン、ベン」って入ったり、
「ジョワ~ン」っていうシンセの間抜けな音は、パチモン・ホラーの定番です。
このようにわざわざ買ってまで聴く価値のない作品ですが、
なんと海外ではかつてLPが発売されていました。
ほんとつまんないスコアなので、別にCDにならなくてもいいんだけど、出れば触手が向いちゃうんだろうなあ。
パチモン・フリークの悲しい性です。


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GRAN TORINO
監督: クリント・イーストウッド
音楽: カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス
出演: クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー、クリストファー・カーリー、コリー・ハードリクト、ブライアン・ヘイリー、ブライアン・ホウ、ジェラルディン・ヒューズ、 ドリーマ・ウォーカー
2008年 アメリカ映画


今や監督としても巨匠の域に達したクリント・イーストウッドが4年振りに自ら主演して撮った感動のドラマ。
この映画に関しては、いろんな人が素晴らしい映画評を書いておられるので、
サントラ・レビューがメインのうちとしては、本編に関してはあんまり小難しいことは書きませんが、
長年アクション・スター「クリント・イーストウッド」を観てきたファンの1人としては、
特別な思い入れの残る傑作であることには間違いありません。
彼が演じてきたヒーローの老後みたいな感じで、かつてのハリー・キャラハン等がオーバーラップするんだもん。
ストーリーは、奥さんに先立たれた孤独な人種差別主義者の頑固ジジイが主人公で、このじいさん、息子や娘、孫たちにも心を開かず、
頑固一徹、朝鮮戦争でのかつての敵であるアジア人種を嫌い、教会にも行かず、常に周りには悪態をついている。
そんなじいさんが、隣人のアジア系移民の弱虫息子が街のアジア系不良グループに絡まれているのを見かけ、ライフルを持ち出して追い払ったことがきっかけで、
隣の母娘がじいさんの勇気ある行動に感激して、このアジアン移民一家と頑固ジジイとの交流が生まれます。
アジア系人種を毛嫌いしていたじいさんは、そのうち弱虫息子のことを何かと気に掛けてやるようになりますが・・・・というお話。
感動のドラマなのですが、ユーモアのセンスも抜群。
個人的には、イタリア人の床屋のおっさんとの毒舌トーク合戦が大笑い。
お互い長い付き合いで心の底から信頼し合っているからこそ言える毒舌の数々。
散髪してもらっておいて散々悪態をついて帰るイーストウッドに、
床屋のおっさんが「また来いよ、バカタレ。」と言い放つシーンが最高にツボでした。
ネタバレになるのでラストは書きませんが、この役を演じてしまった後、イーストウッドは他に演じる役があるのでしょうか。
俳優としては、もう主演しないつもりでケジメとして撮ったような感じも受けます。
とにかく、ラストは呆然とする傍ら、ジワジワと爽やかな感動がわき起こってきます。
しかし、本作、アカデミー賞から無視されたのが、全く理解できん。



音楽は、イーストウッドの息子、カイル・イーストウッドと彼のパートナー、マイケル・スティーヴンス。
この映画で一番心に残るのは、エンディングで流れる、イーストウッドとジェイミー・カラムが歌う主題歌「GRAN TORINO」でしょう。
ピアノとストリングスをバックに2人が順番に歌うこの曲は、クリント・イーストウッド、カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス、ジェイミー・カラムの共作ということになっています。
実際は、曲全体はカイルとマイケル、イントロの部分はクリント・イーストウッドが適当にピアノで弾いたフレーズを持ってきて、
歌詞をジェイミー・カラムが手がけたそうです。
とても印象的なメロを持った落ち着いた曲で、映画を見終わった後もいつまでも頭に残る曲です。
ただ、しわがれ声のイーストウッドの歌は、ちょっとトム・ウェイツ意識してんのかなあ。
あそこまでやんなくても良かったかも。
ジェイミー・カラムは、イギリス出身のまだ20代前半のジャズ・ミュージシャン。
自身の最新作では、ジャズにこだわらずちょっとビートの利いたロックな曲も披露しています。
ジャズ・ミュージシャンであるカイル・イーストウッドの人脈から、今回、主題歌を歌うことになったようです。
ハリー・コーニックJr.あたりが引き合いに出される、弾き語り中心の若手ジャズ・シンガーです。
結構、いい声してると思います。
劇伴では、アジアン少年がじいさんの家を修理していくモンタージュ・シーンのトラックが良かったなあ。
あのシーンは、セリフが無いので映像をバックにスコアを堪能(あ、逆か(^^;))できました。
地味だけど心揺さぶるスコアなんですが、残念ながらスコア盤サントラは発売されていません。
一時、アマゾンでも10曲入りのプロモ盤が発売されてましたが、
いつの間にか無くなってしまってました。
ダウンロード限定でもいいから出して欲しいなあ。
主題歌は、かろうじてi-tunes等のダウンロード販売で入手可能です。

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Pursuit

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CORBARI
監督: ヴァレンティーノ・オルシーニ
音楽: ベネデット・ギリア
出演: ジュリアーノ・ジェンマ、ティナ・オーモン、フランク・ウォルフ、アントニオ・ピオヴァネッリ、ヴィットリオ・デューズ、アレッサンドロ・ヘイベル、アドルフォ・ラストレッティ、エミリオ・ボヌッチ、ロベルト・リッツィ
1970年 イタリア映画


ジュリアーノ・ジェンマが主演した戦時中の実話の映画化。
これは、一連のパチモン・マカロニ・コンバットとはちょっと毛色の違う作品です。
結構真面目に作っていて、第二次世界大戦中のイタリアでファシスト政治に反抗しレジスタンス活動を続けた実在の英雄コルバリの姿を描いています。
ストーリーは、北イタリアの寒村に暮らす青年コルバリが、イタリアのファシスト政治の横暴に立ち向かうため、
仲間を募って僅かな武器と弾薬で抵抗を始めます。
次々とファシストに占拠されていた街を解放し、次第にコルバリ自由軍と呼ばれる武装組織を作り上げていきます。
こうして、ファシスト軍黒シャツ隊とコルバリ軍の果てしない戦いが続きますが、
もともと農民や非戦闘員で組織されたコルバリ軍は、ファシスト軍の猛攻に遭い多くの犠牲者を出すことになり・・・・・というお話です。
監督のヴァレンティノ・オルシーニが、もともとがパチモン・アクションとは無縁なドラマばかり撮っている人なので、
インチキくさいハッタリはありません。
ナチス・ドイツを後ろ盾にしたファシスト政治に対するゲリラ活動なので、
戦闘シーンも小粒で当然なのが製作側にとっては好都合だったかも。
ただなあ、日本公開にあたっての宣伝文句がなあ・・・。
「凄絶なアクションとスケールで 放つジェンマ待望の戦争巨編!」・・・・これはハッキリ言ってウソです。
出てくる機関銃は、ベレッタが中心。
戦車も出てきませんが、珍しいところでドイツ軍のシュビムワーゲンが出てきます。
普通、マカロニ・コンバットにはキューベルワーゲンばかり出てくるのですが、
本作ではなぜかこの車両が出てきます。


音楽は、ジェンマ作品では「続・さすらいの一匹狼」も手がけたベネデット・ギリア。
テーマは、マイナー調のいかにも日本人受けしそうな哀愁のメロを持った曲で、
コルバリの内に秘めた闘志をイメージさせるような、静かな中にも力強い芯を持った曲です。
リズム的にはエルガーの「威風堂々」に似てます。
あの曲をもっとマイナー調にしたような雰囲気です。
劇伴もほとんどこのテーマのバリエーションで構成されています。
そのため、イタリアCAMレーベルから発売されたCDも、
2曲を除いて、このメロだけで通しています。
アレンジらしいアレンジも無く、ただ楽器の編成を変えただけというやり方がいかにもマカロニ的。
でも、このメロを気に入った人なら、アルバム全編ほとんどこのメロだけで通すので、
満腹で大満足になることでしょう。


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THE INCREDIBLE MR. LIMPET
監督:アーサ・ルービン
音楽:サミー・フェイン、ハロルド・アダムソン
出演:ドン・ノッツ、キャロル・クック、ジャック・ウェストン、アンドリュー・ダガン
1963年 アメリカ映画



実写とアニメーションを合成したファンタジー海軍コメディ。
これは、僕がまだ高校生の頃、金曜日か土曜日の深夜、B級映画ばっかりやってた山陰放送「ミッドナイト・シアター(って名前だったかなあ)」でたまたま観たヘンテコな映画でした。
でも、You Tubeに結構動画が貼ってあるところをみると、
意外とこの映画、人気があるのかなあと思います。
劇中、ミュージカル仕立ての歌も入っていて、ワーナー・ブラザーズの映画なのに、
ディズニー映画のような印象を受けます。
ストーリーは、うだつのあがらない事務員のリンペットが、兵役検査で不合格になるわ、恐妻や友達からはバカにされるわの散々な毎日を送るうち、
ある時、足を滑らせて海に落ちてしまいます。
ところが、そのときリンペットの身に驚くべき変化が現れ、なんとお魚に変身してしまっていました。
念願のお魚になったリンペットは口から強力な超音波を発する能力が備わっていて、
これを使って、アメリカ海軍と協力しながら、ドイツ軍のUボートを次々と撃沈していく・・・・というお話。
今では、そんなに珍しいこともない実写とアニメの合成なのですが、
この映画、当時としてはかなり斬新な作品だったのかなあと思います。
ジム・キャリーの主演でリメイクの企画があったようですが、どうなったんだろ。



音楽は、サミー・フェインとハロルド・アダムソンの2人。
どっちもどんな人か全く分かりません。
さすがに60年代前半は、もう僕の守備範囲外なので、詳しいことは分かりません。
だって、僕がまだ生まれてない頃の話だもん(^^;)
この映画、ミュージカルっぽい仕上がりの作品なので、
劇中、歌モノが結構でてきます。
予告編でタイトルが表記される歌モノは、「I Wish I Were A Fish(魚じゃないけど)」、「Be careful How You Wish」、「Deep Rapture」、「Super Doodle Dandy」の4曲。
どれもなんとなくディズニーっぽい作りの楽曲で、ワーナーがディズニーの向こうを張って作った映画なのかなと思ったりもします。
サントラは、日本ではシングル盤しか発売されず、混成コーラスとオケで演奏される「リンペット・マーチ」がA面で、B面がドン・ノッツが歌う「I Wish I Were A Fish(魚じゃないけど)」という按配です。
劇伴は、いかにも海軍ものという感じの当時のミリタリー・スコアっぽい作風がわりと好みな仕上がりです。
ただ、海外でもスコアの発売は無かったようで、
CDの時代になってからは、このシングル曲は米Rhinoレーベルから発売された、
「Warner Bros 75 Years Entertaining The World: Film Music」という4枚組のBOXセットに収録されているのみです。
コメディ色が強い作品なので、スコアも歌も陽気なモノが多く、CDでも出せば50代~60代の方を中心にそこそこ売れると思うのですが・・。


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DEATH ON THE NILE
監督: ジョン・ギラーミン
音楽: ニーノ・ロータ
出演: ピーター・ユスティノフ、ベティ・デイヴィス、マギー・スミス、ミア・ファロー、アンジェラ・ランズベリー、ジョージ・ケネディ、オリヴィア・ハッセー、ジョン・フィンチ、デヴィッド・ニーヴン、ジャック・ウォーデン、ロイス・チャイルズ、サイモン・マッコーキンデール、ジェーン・バーキン、ハリー・アンドリュース
1978年 イギリス映画


この映画、確かお正月映画だったような気がするのですが・・・・。
アガサ・クリスティ原作のミステリー小説「ナイルに死す」を、「タワーリング・インフェルノ」のジョン・ギラーミン監督が豪華キャストで映画化した作品。
しかし、このオールスター・キャストのスゴイこと。
よくもまあこんだけ集めたなあと感心させられます。
そういえば、この頃流行ってた「○○殺人事件」は、どれも豪華キャストが売りだったもんなあ。
監督のジョン・ギラーミンは、作品によってものすごくムラがあって、
出来不出来が極端なのですが、この映画は成功作の部類に入ると思ってます。
「オリエント急行殺人事件」の設定を列車から船に変えただけじゃないかという意見もありますが、
「ナイル殺人事件」の方を先に観てしまった僕としては、こちらの方が好きです。
ストーリーは、莫大な遺産を相続した女性が、親友の恋人を横取りして、エジプトに豪華客船でハネムーンに出かけますが、
エジプトへ向かう船の中で彼女は殺されてしまいます。
その船には、彼女になんらかの恨みを持つ人が何人も乗っていて、恋人を奪われた親友もその中にいて、
それぞれに動機があるという状況の中、たまたま乗り合わせた私立探偵のポアロが犯人捜しに乗り出す・・・・というお話。
全編ジャック・カーディフの撮影によるエジプトの風景が美しく、
エキゾチックな雰囲気が満点で、140分という長尺な上映時間を長く感じさせません。
本作ではポアロ役をピーター・ユスティノフが演じていますが、なかなかのハマリ役だと思いました。
いろいろと映画化されたアガサ・クリスティものの中でも成功したうちの1本だと思います。



音楽は、イタリアの巨匠ニーノ・ロータ。
アガサ・クリスティの「○○殺人事件」ものの中では、「オリエント急行殺人事件」と並んでスコアが豪華です。
「オリエント・・」は英国のリチャード・ロドニー・ベネットでしたが、本作もこれに引けを取らない豊かなメロを持ったスコアです。
特にオープニング・テーマは、かなり壮大なイメージが膨らむサスペンスにはちょっともったいないくらいの大らかな曲です。
史劇のスコアに使えそうなほどです。
劇伴もオーソドックスなオケスコで、往年のハリウッド映画のスコアをイメージして作ったような節もあります。
そのため、あんまりイタリアンな感じはありません。
殺人事件のスコアにはちょっとToo Muchな感じもありますが、
ニーノ・ロータ晩年の大作ということで、個人的にはスケールの大きな名スコアだと思ってます。
サントラではありませんが、当時流行ってたイメージ・ソングというのが本作にもあって、
サンディ・オニールの「ミステリー・ナイル」という曲で、これがTVの予告で相当オンエアされてました。
そのせいか、この歌が主題歌だと勘違いした人もいるようです。
サントラには、当然この歌は入っていません。
サントラCDは、輸入盤が比較的安価で入手可能です。


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