サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


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3月29日 モーリス・ジャールが亡くなりました。
享年84歳、ガンを患っていたそうです。
大好きな作曲家がまた1人、急逝されました・・・(T_T)



FIREFOX
監督: クリント・イーストウッド
特撮: ジョン・ダイクストラ
音楽: モーリス・ジャール
出演: クリント・イーストウッド、デヴィッド・ハフマン、ウォーレン・クラーク、フレディ・ジョーンズ、ロナルド・レイシー、ステファン・シュナベル、ディミトラ・アーリス
1982年 アメリカ映画



冷戦下の米ソ対立という今では懐かしい背景のもと、マッハ6で飛行してレーダーにも写らないソ連の最新鋭戦闘機ミグ31”ファイヤーフォックス”を奪取せよとの命を受けた米軍少佐の活躍を描いた作品。
イーストウッドが監督、主演を兼ねています。
残念ながらこの作品、後半のドッグ・ファイト・シーンで一気に盛り上がりますが、
前半のスパイ活動のシーンがあまりに冗長で退屈になります。
欲張ってポリティカル・アクションとスカイ・アクションをくっつけて1本の映画にしたかったみたいなところが感じられます。
主人公もあんましイーストウッドのキャラにあってないような気もするし、
イーストウッドと最新鋭戦闘機という組み合わせもなんか違和感がありました。
ジョン・ダイクストラによるSFXも当時としては驚きましたが、今観るとちょっとキツイなあ。
後半一気に盛り上がるといえば、映画の組み立てが「パールハーバー」に似てなくもない。
どちらもビデオに残すなら、後半のアクション・シーンだけ切り取って鑑賞すれば十分という感じです。



音楽は、この度死去されたモーリス・ジャール。
本編に反して音楽の方は絶好調。
ドッグ・ファイト・シーンとエンド・タイトル曲が特にカッコいい。
メロはちょっとダサめで泥臭いかなという感じもありますが、
聴いているうちに違和感が「高揚感」に変わっていくので不思議です。
なんとなくオリエンタルなメロを付けるのは、いかにもこの人らしいという感じです。
スコアの中に「マッキントッシュの男」からの流用もみられますが、
本編の弱点をカバーして余りあるスコアだと言えます。
しかし、本作はこれまで正規盤でサントラが発売された形跡がなく、
スコアは、DVDからリッピングして楽しむほかは今のところ手だてが無いようです。
この機会に追悼の意を込めてどこかのレーベルからCD化されないかなあ。


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久々のサントラレビューです(*^_^*)


RED CLIFF: PART I
監督: ジョン・ウー
音楽: 岩代太郎
出演: トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン、ユウ・ヨン、ホウ・ヨン、バーサンジャプ、ザン・ジンシェン
2008年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国映画


香港アクション映画でメキメキと頭角を表し、ハリウッドで成功したジョン・ウー監督が念願の三国志を映画化したスペクタクル巨編。
三国志の中の「赤壁の戦い」というエピソードを2部作で映画化した作品ですが、
実は僕、三国志をまともに読んだことがないのです(^^;)
昔、NHKでやってた人形劇を多少観たくらいでしょうか。
劉備の部下の猛将たちと諸葛孔明くらいは名前を知っていましたが、曹操というのは覚えがないなあ。
しかし、さすがジョン・ウー監督、アクション・シーンの迫力はものすごいですね。
延々と戦闘シーンが続きますが、まったく飽きさせない。
戦術を駆使した戦闘がなかなか面白い。
これで前編だというのですから、クライマックスの後編は期待大です。
周瑜役のトニー・レオン、いい役やってますね~。
しかし、個人的には諸葛孔明を演じた金城武の存在感が素晴らしかったなあ。
彼らの生き様は現代社会にも通じるものがあります。
組織におけるリーダーシップのあり方、トップをサポートする参謀のあり方、最小限の人員で最大限の力を引き出す戦略等々、
勉強になる部分が多々ありました。
あと、小喬役のリン・チーリン、映画初出演とは思えない魅力的な演技をしてました。
絶世の美女とはいえないまでも、スレンダーで知的な感じが素敵でした。
しかし、周瑜の妻である小喬を自分のものにしたいばかりに戦争を始めたような感のある曹操って、
結局チ○コに支配されたただのエロオヤジってことか・・・・・。
それにしても最近はCGでなんでも映像化できるからすごいですね。
誰か「バルジ大作戦」、CG使ってリメイクしてくれないかなあ。
CGでもいいからシャーマン戦車とタイガー、パンサーの戦車バトルが観てみたい(*^_^*)
後編は来月公開だそうですが、これは絶対劇場の大画面で観なければ。



音楽は、日本の岩代太郎。
この人、「日本沈没」等のスコアも書いてる人らしいのですが、あんまり評判が良くないみたい。
でも、個人的にはそんなに悪くないスコアだと思いました。
一言で言ってNHK大河ドラマの音楽のようなスコアですが、きっちりメロディもあって、
モチーフも随所で生かされていて、古き良き時代のスコアを彷彿とさせるいい仕事をしていると思います。
ただ、Too Muchなところがあるのも確かで、鳴らしすぎな感があると思えば、
一本調子で音が映像に合ってないところが若干みられたのが残念でした。
とはいうものの、これだけのスペクタクル映像にRCのジャジャジャ系スコアが付こうものなら
映画が凡庸なものになるところだったので、RCとは一線を画すスコアを選択したジョン・ウー監督を評価したいところ。
なお、劇中、周瑜と孔明が琴の演奏で掛け合いをするシーン、
まるで超絶ギターのジャム・セッションでした。
当時からこんな奏法があったのか・・・・謎です。
サントラは、映画を配給しているエイベックスから発売されています。
なお、エイベックス配給だから仕方ないかもしれませんが、
主題歌をエイベックス所属のアランとかいう名前のシンガー?に歌わせてますが、
これはちょっといただけない。
フェイ・ウォンあたりに歌わせた方が良かったのでは・・・・・・。


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MORT D'UN POURRI
監督:ジョルジュ・ロートネル
音楽:フィリップ・サルド
主演:アラン・ドロン、モーリス・ロネ、ミレーユ・ダルク、ステファーヌ・オードラン、クラウス・キンスキー、オルネラ・ムーティ
1978年フランス映画


70年代フランス・アクションの中では、結構派手でテンポが良いのに驚いた作品。
当時のフランス製のアクション映画って、フランス語のセリフのせいかもしれませんが、
どこかおっとりした印象しかなかったのですが、この映画は見せ場も多く非常にバランスの良い作品だったように記憶しています。
(うる憶えの記憶ですみません(∵;))
実業家のドロンが親友の突然の死について調査したところ、その背後には政界に暗躍する巨大な陰謀があることを知り、
さらには政財界を震撼させる文書の存在をも突き止め、それを公開します。
ところがそのために彼は殺人事件の容疑者に仕立て上げられてしまい、自らの身に危険が迫る‥‥というお話。
豪華なキヤストがまず目を引きます。。
マカロニ・ウェスタンでお馴染みのクラウス・キンスキーも出てますね。



音楽は、フィリップ・サルド。
このサントラのウリは、全面にスタン・ゲッツのサックスをフィーチャーしていること。
彼の起用はサルドのアイデアで実現したそうです。
スタン・ゲッツといえば「イパネマの娘」を思い出すのですが、
ボサノバ調のスコアは1曲のみです。(バックの演奏がAzymuthっぽいなかなかの名曲。)
基本的に本作では哀愁漂う渋いテナー・サックスを全編に渡って聴かせてくれます。
さらにバックの演奏を受け持つオケがなんとロンドン・シンフォニー・オーケストラ。
とっても贅沢なコラポになっています。
この映画、追跡シーンのバックにあえて穏やかな曲を持ってくる等、ちょっとした冒険もしています。
これがなかなかの効果を生んでいました。
アルバム中、派手なジャズ・スコアは1曲もありませんが、夜の静寂にぴったりとはまるスコアです。
本編から切り離してサントラだけ独立して聴いても十分楽しめるアルバムです。
CDはフランスのUniversalレーベルからデジパック仕様のものが出ています。
ただ、2曲目がLP盤とサックス・ソロのバージョンが若干違っているようです。
CDバージョンは再録テイクなのかな?

Philippe Sarde: Mort d’un pourri

¥1,142
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TECHNICA DI UN OMICIDIO
監督: フランク・シャノン
音楽: ロビー・ポイトヴァン
出演: ロバート・ウェッバー、フランコ・ネロ、ホセ・ルイス・デ・ヴィラロンガ、セク・リンダー、ジャンヌ・ヴァレリー
1966年 イタリア映画


kazzpさんのご希望により、引っ越しのバタバタの中ではありますが、
現実逃避してパチモン・アクションをご紹介。
といっても、この作品はロバート・ウェッバーの孤高の殺し屋像が意外にキマッててむしろカッコいい1本。
渋くてクール、マカロニ版フィルム・ノワールという趣です。
パチモンにあるまじき60年代マカロニ・アクションの逸品といえるでしょう。
ビルの屋上からの狙撃シーンには結構シビレます。
(なんか褒めてばっかりでつまんねえなあ・・・・・)
ただ、ストーリー展開は過剰に期待してはいけません。
フツーですから・・・。
組織から足を洗おうとした腕利きの殺し屋が、最後の仕事の直後に実の兄を殺されてしまい、
兄を殺した元組織の男を追って復讐に立ち上がるというお話。
若き日のフランコ・ネロが出ていますが、「続・荒野の用心棒」のジャンゴとはまるで別人、
髭を剃ってツルツルの顔だとかなり若くみえます。(実際、若かったのですが)
監督はこれが長編デビュー作のフランク・シャノン、なんて言ってるけど実はフランコ・プロスペリ。
この人、本作が一世一代の大傑作だったようで、
他の作品はかなり素敵なパチモンが多いようです。
「ヤコペッティの大残酷」や「ヤコペッティの 残酷大陸」は例外として、「激突!美女軍団アマゾネス・キング」とか 「追跡!麻薬コネクション」とか
かなりパチモン度が高そうです(^^;)


音楽は、ロビー・ポイトヴァン。
「続:殺しのテクニック」(内容的には本作とは全く関係ない話です)もこの人が手がけています。
テーマ曲がメチャクチャカッコいい。
60年代パチモン・アクションって、内容がカスでも音楽は素晴らしいってのが結構ありますが、
本作は本編もそこそこ面白くて、スコアも最高という絶妙のバランスを持ったマカロニ・アクションです。
ハデハデで胡散臭そうなジャズですが、このなりふり構わぬ大げさな感じがまたすばらしい。
フルートをフィーチャーなんかして、ラロ・シフリンっぽくしてるところなんかも可愛らしい。
バッキングのエレキ・ギターがマカロニ・ウェスタン調なのも笑えます。
劇伴に至ってはこの傾向がさらに顕著です。
マカロニ・ウェスタンのスコアとして使ってもなんの違和感もありません。
ただ残念なのは、本作のサントラはLPのみで、CD化されていません。
まあ、ロビー・ポイトヴァンなんて誰も知らないだろうからCDにならなくてもしょうがないけど、
この人の「西部のリトル・ニタ」とか、マカロニ・ウェスタンものは確かCDになってたような記憶があるので、
本作も是非CD化して欲しいものです。
でも、買う人なんてあんまりいないかもなあ(*^_^*)

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月末に引っ越しすることになりました。
しばらくは記事のアップが滞りがちになります。
いつも遊びにきていだいているみなさん、すみませんm(_ _)m







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HOSTEL PARTII
監督:イーライ・ロス
音楽:ネイサン・バー
主演:ローレン・ジャーマン、ビジュー・フィリップス、リチャード・バージ、ヴェラ・ヨルダノーヴア、ヘザー・マタラッツオ、スターニスラフ・イワネフスキー、ジェイ・フェルナンデス
2007 年アメリカ映画


R-18指定なのに思わぬスマッシュ・ヒットとなった拷問ホラー「ホステル」の続編。
このシリーズ、タランティーノが製作総指揮を務めたということもヒットの要因の一つと思いますが、
個人的にはイーライ・ロス監督の手腕によるところの方が大きいんじやないかと思います。
この監督、まだ若くてどちらかと言えばイケメン、好青年という印象を受けますが、
若いのに演出もしっかりしていて、ホラーのツポも押さえてる。
今後の活躍が楽しみです。
さて、続編の基本的なプロットは、前回の男3人組が女3人組になっただけという単純なものなのですが、
今回は会員制拷問殺人クラブ「エリート・ハンティング」の内幕が描かれ、前作の謎が種明かしされる側面もあります。
さらに前作の唯一の生き残りやちびっ子ギャング団の末路も観れるので、前作を観てから鑑賞することをオススメします。
アメリカ人女子大生3人がヨーロッパ旅行中にスロバキアの天然スパのことを知り、
行き先を変更してスロバキアに行きますが、宿泊したホステルで例によって組織に捕まって地獄の拷問を受けることになる‥・というお話です。
出演者の中に東欧の有名俳優が何人も出ているらし<、ヨーロッパ公開時にはこの人たちの登場シーンで盛り上がったことでしょう。
「食人族」の監督ルッジェロ・デオダートも、拷問クラブの会員役で出てきて、人肉でディナーを楽しんじやいます。
このシリーズ、特殊メイクを「ホステル」「ヒルズ・ハヴ・アイズ」等のグレッグ・ニコテロが担当していて、
トム・サピーニ譲りの職人技で、アナログな血みどろメイクをたっぷり見せてくれます。



音楽は、イーライ・ロス監督作品の仕事が多いネイサン・バー。
「キャビン・フィーヴァー」の時は、まだ新人だったのでテーマ曲はアンジェロ・バダラメンティが手掛けていましたが、
「ホステル」からは単独でフルスコアを担当させてもらってるようです。
サントラは、女性が主人公ということで、前作に比べて美しいストリングス・チューンがあったり、
全体的に優しいメロディのスコアとホラースコアが混在したような内容になっています。
イメージとしては、ピノ・ドナジオを思わせる雰囲気があります。
アルバム冒頭では、「Suite(組曲)」と題された6分に及ぶストリングス・チューンが収録されていますが、
冒頭からまるでクラシックのような美メロを持ったゆったりとしたナンバーで驚かされます。
そのうちアルバム中盤あたりから、前作を思わせる拷問部屋をイメージしたような硬質な音のアンダースコアが顔を出します。
そして、後半の「Escape」と題されたスコアでは、楽器は小編成ながらドスの利いたミックスでドコドコという迫力ある音に仕上げています。
前作に比べると若干インパクトには欠けますが、スコアとしては成長した跡が伺えます。
この人、これからもっとサスペンス・スコアに実力を発揮していって欲しいですね。



オリジナル・サウンドトラック「ホステル2」/サントラ

¥2,320
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