サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


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hang




HANG 'EM HIGH
監督:テッド・ポスト
音楽:ドミニク・フロンティア
主演:クリント・イーストウッド、インガー・スティーヴンス、エド・ベグリー、ジェームズ・マッカーサー、ペン・ジョンソン、パット・ヒングル、ブルース・ダーン
1968年アメリカ映画


マカロニ・ウェスタンで成功したイーストウッドが、ハリウッドに凱旋して主演した本家のアメリカ産西部劇。
といっても、テイストは結構マカロニに近く、濡れ衣を着せられた主人公の復讐の旅なんて、モロにマカロニって感じです。
牛泥棒の容疑をかけられた一人のカウボーイが、正式な裁判も無しに他のカウボーイたちからよってたかってリンチを受け、縛り首にされます。
奇跡的に一命を取り留めたカウボーイは、その後判事から保安官に命ぜられ、彼をリンチにかけた男たちを逮捕するよう命を受ける・‥というお話です。
復讐というテーマや薄幸の未亡人とのエピソード等、イーストウッド作品らしいって感じです。
監督は、後に「ダーティーハリー2」でもコンビを組むテッド・ポスト。
イーストウッド作品の常連、パット・ヒングル等も出演しています。


音楽は、ドミニク・フロンティア。
本編がマカロニ・テイストな作品だけに、テーマ曲もモリコーネのマカロニ風になっています。
トミー・テデスコのペコペコ・ギターとトミー・モーガンのハーモニカによるイントロからして、
マカロニ・ウェスタンの特徴をよ<捉えた曲調で、かなりカッコいい。
でも、曲が途中で止まってギターだけになる部分はハッキリ言って「中だるみ」。
マカロニの決闘シーンに使われそうなサスペンスフルな展開なのですが、
それまでの快調なテンポを殺してまで入れなければならなかったのかと思うと疑問です。
せっかくオケが入って疾走感溢れる展開に突入したのに、パタッとテンポが止まってしまうのはちょっと興ざめです(T_T)
最後まで疾走すればもっといい曲になったのになあと思います。
このテーマは、ソウル系バンドBooker T &THE MG'sがカバーしてヒットしています。
劇伴は、テーマのバリエーションは結構迫力があるのですが、それ以外はオーソドックスな劇音楽という感じ。
なんか西部劇よりもメロドラマで使えそうな曲まで入っていて、聴いてる方としてはちょっぴり不完全燃焼気味です。
やっぱり本作はカッコいいテーマ曲、この1曲に尽きます。
サントラは、音質の悪いカップリングものが英EMI、米Sonyからそれぞれ発売されたことがありましたが、
昨年、3000枚限定ではありますが、「Aviator」他1本のサントラとのカップリングでよりクリアな音質の盤がめでたくCD化されました。

Hang ’em High/the Aviator/Dominic Frontiere
¥4,804
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ado


AD OGNI COST
監督: ジュリアーノ・モンタルド
音楽: エンニオ・モリコーネ
出演: エドワード・G・ロビンソン、ジャネット・リー、ロベルト・ホフマン、アドルフォ・チェリ、クラウス・キンスキー、リカルド・クッチョーラ
1969年 西ドイツ/スペイン/イタリア映画

ヨーロッパ3国の合作という形で製作されたマカロニ・クライム・アクション映画。
ブラジルやヨーロッパでロケを敢行したり、マカロニ・アクションにしてはキャストも豪華で、結構見応えのある作品。
ブラジルで教師として長年勤めた男が、ヨーロッパから4人のプロの泥棒を集めて1000万ドルのダイヤを強奪する計画を立てるというお話です。
リオのカーニバルのどさくさで、ブラジルのダイヤモンド会社に運び込まれるダイヤとエメラルドをそっくり強奪しようとするプロの泥棒たちの姿が描かれてます。
宝石強奪実行犯のリーダーで元ナチスの下士官にクラウス・キンスキーが扮していました。
2時間まるまるある上映時間がちょっと長めかなあという気もしますが、宝石強奪の一部始終を細かい描写まで丁寧に描いていて好感が持てます。
宝石警備に使われる最新式の警報装置「グランド・スラム70」という機械が出てきますが、アメリカ公開版のタイトルはここから持ってきてるようです。



音楽は、エンニオ・モリコーネ。
この作品は映像よりも音楽の方に先に出会ったのですが、
中学1年生の時にラジオで初めてこのテーマ曲を聴いてすっかりモリコーネのファンになってしまいました。
イントロは、なんかブーブークッションをつぶしたような変な音から始まり、
生ギターとトランペットでちょっと情熱的なメキシコっぽいメロディを奏で、バックにあっけらかんとしたモリコーネ印の奇妙な女性コーラスが入ります。
或る意味グルーヴィーで陽気なチューンで、これは今聴いても名曲だと思います。
モリコーネって、若い頃はトランペットを専攻していた時期があるそうで、
トランペットの使い方がすごく独特です。
このテーマ曲も後半でメキシカンなトランペットが高らかに掛け合いをする部分は鳥肌ものです。
「続・夕陽のガンマン」でも、後半にトランペットの高速ソロの応酬がありますが、
こういうのやらせるとホントすごいですね。
映画の舞台が南米ということで劇伴も軽快で明るい曲調のものが多く、アルバム後半はサンバのオンパレードです。
サントラCDは、「Menage All Italiana」という1965年の未公開映画とカップリングされたものが発売されていましたが、
現在では、本作単独で27曲入った完全盤CDがイタリアから発売されています。


Ad Ogni Costo [Original Motion Picture Soundtrack]
¥1,598
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superman box


SUPERMAN Ⅳ THE QUEST FOR PEACE
監督:シドニー・J・フューリー
音楽:ジョン・ウィリアムス
主演:クリストファー・リーヴ、マーゴット・キダー、ジーン・ハックマン、ジャッキー・クーパー、マーク・マクルーア、ジョン・クライヤー、サム・ワナメイカー、マリエル・ヘミングウェイ、マーク・ピロー、スザンナ・ヨーク
1987年アメリカ映画


スーパーマン・シリーズの最終作なのに、各方面から駄作のレッテルを貼られてしまった残念な1本。
レックス・ルーサーが核エネルギーを利用して新しい敵「ニュークリアマン」を作り出し、スーパーマンに挑む‥・といったストーリーです。
製作者のイリヤ・サルキンドが、お金に困ってキャノン・フィルムに権利を売ったのかどうかは分かりませんが、
メナハム・ゴーランが製作に携わっているところから、既にB級の臭いがプンプンです。
キャストは、レックス・ルーサーの再登板を始め、豪華な布陣なのですが‥‥。
敵キャラのニュークリアマンのコスチュームと風貌がなんともカッコ悪い(T_T)
SFXも予算が無かったのか、飛行シーンを始め、かなりスケール・ダウンしてます。
当時のキャノン・フィルムのSFって、どれもSFXがマズイのが致命的でした。
クリストファー・リーヴが原案を考え、自ら製作にも1枚噛んだ作品だそうですが、
各方面から酷評されてちょっと可哀想です。
ただ、劇中、市民の前で平和を訴える演説をするスーパーマンの姿にリーヴの真面目な人柄がにじみ出ていて、
それが救いかなという感じです。
あと、当時のキャノン・フィルムとしては、これだけの作品を製作するには相当無理をしたと思います。
これほど製作費をかけた作品は他に無いのでは‥‥。



音楽は、ジョン・ウィリアムスの再登板ということになっていますが、
実際は、ウィリアムスが作曲したスコアを元にアレクサンダー・カレッジが追加スコアを書いて指揮をしているようです。
この人は、ウィリアムスやジェリー・ゴールドスミスのオーケストレイターとして活躍した人で、
自身も「宇宙大作戦」や「原子力潜水艦シービュー号」の音楽を担当したことがあります。
どちらかと言えばTVの仕事が中心の人です。
演奏は、グラング交響楽団とナショナル・フィルを使い分けしているそうです。
というかグラング交響楽団では表現力不足なところをナショナル・フィルでカバーしたというような感じです。
テーマ曲は、1作目には及ばないまでも、ケン・ソーンの「2」「3」ほど軽くないので、悪<ないかなと思います。
お馴染みのレックス・ルーサーのテーマを始め、「1」のモチーフも生きていて、いろんな曲の中で顔を出します。
新たに作曲されたニュークリアマンのテーマも、シャッフルのビートが利いていて、マーチじやないんだけどノリのある面白い雰囲気の曲になっています。
本作のスコアは意外な拾いモノでした。
公開時はサントラが発売されなかったのですが、今回米FSMから発売された「スーパーマン8枚組BOXセット」の中では、
2枚組のボリュームでしっかり収録されています。
なお、このスーパーマンBOXセットは、現在2nd Editionというのが発売されています。
てことは、最初の3,000枚は既に完売?


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romance



A LITTLE ROMANCE
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
主演:ダイアン・レイン、ローレンス・オリビエ、テロニアス・ベルナール、アーサー・ヒル、サリー・ケラーマン、ブロデリック・クロフォード
1979年アメリカ映画



つい最近まで、ジョージ・ロイ・ヒル監督作品だったなんて全然知らなかったラヴ・ストーリー。
公開当時、中学1年生だった僕は全くこの映画に興味がありませんでした。
しかし、食わず嫌いはいけないと、大学生になって初めて観てみましたが、これがなかなか良かったのを記憶しています。
ジョージ・ロイ・ヒル監督と聞いてなるほどなという感じで、久しぶりにまた観てみたい作品です。
フランスで出会った映画大好き少年と少女がお互いに惹かれ合い、
ローレンス・オリビエじいさんから聞いた、「サンセット・キス」の伝説を信じ、2人でベネチアヘと向かう‥・というストーリーです。
ため息の橋の下で日が沈む瞬間にキスをした恋人たちは永遠に結ばれる‥という「伝説」だったような気がします。
今では、すっかりオバサンになってしまったダイアン・レインの初々しい演技が光っています。
しかし、共演のテロニアス・ベルナールって、今はどこにいっちゃったんでしょう。



音楽は、フランスのジョルジュ・ドルリュー。
バロック風のクラシカルな雰囲気の曲を中心にスコア全体を統一してあってとてもオシャレな雰囲気があります。
テーマ曲的に使われているのが、ヴィヴァルディの「ギター協奏曲ニ長調RV.93」をアレンジしたもの。
ほぼ原曲通りのアレンジですが、このゆったりとしたギターの調べは本編でもすごく効果を出していました。
ジョルジュ・ドルリュー自身、サントラの仕事以外でもギターを使った現代音楽をいくつか作曲しているようで、
この手の仕事は手慣れたものという感じです。
サントラLPは、確か日本盤とアメリカ盤でミックスや曲構成が違っていたと思います。
日本盤LPにはセリフが入っていたようですが、アメリカ盤LPとその後発売された米盤及び日本盤のCDにはセリフは入っていなかった気がします。


            米盤CD

              ↓
little


CDは米盤、日本盤ともに現在は廃盤で中古でも結構な値段がついています。
ただ、アメリカのiTUNESサイトでは、(アルバム丸ごとでないとダウンロード出来ませんが)$9.99で入手可能なようです。
日本のアカウントではダウンロード出来ませんが、各曲30秒間のサンプルを試聴することができます。
なお、日本ではイメージソングとして、「パオ」というシンガーによる「サンセット・キス」というシングル盤が発売されました。(どんな歌だったか忘れた)
このシングルは両A面扱いで、英語バージョンと日本語バージョンが収録されていました。


A Little Romance/Ost
¥5,829
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howling



ハウリング

THE HOWLING
監督:ジョーダンテ
音楽:ピノ・ドナジオ
主演:ディー・ウォーレス、パトリック・マクニー、デニス・デューガン、ジョン・キャラダイン、クリストファー・ストーン、ベリンダ・バラスキー、スリム・ピケンズ
1981年アメリカ映画



若き日のジョー・ダンテ監督が「ピラニア」に続いて撮った狼男モノのホラー。
連続殺人鬼に襲われ、それがトラウマになって仕事ができなくなったニュースキャスターが、
精神科医の薦めで静養地へやって来ますが、そこの住人たちは実はある秘密を持っていた‥‥というお話です。
ロブ・ボッディンによる特殊メイクがしっかりしていて、この手のモンスター・ホラーにしては、
斬新な変身シーン等、見所がいろいろとありました。
狼に変身するシーンが描かれる映画は、ほぽ同時期に「狼男アメリカン」、「狼の血族」等があり、
どれも当時としては画期的な手法が使われていましたが、
本作も他作に負けず劣らずの高水準の特殊メイクで頑張っていました。
狼が彷徨するシーンには、デヴィッド・アレンによるストップモーション・アニメが使用されたり、
B級ホラーマニアの心をくすぐる仕掛けがいろいろとあったのを覚えています。


音楽は「ピラニア」に引き統いてピノ・ドナジオが担当。
この人は、ホラーでもサスペンスでもお構いなしに甘いメロディをつける癖がある人で、
本作でも、甘美なメロディを持ったテーマを提供していています。
残酷な映画にスイートなメロディをつけるのはイタリアの伝統なのでしょうか。
その昔、リズ・オルトラーニが「世界残酷物語」や「食人族」に甘美なメロディを乗せていたのを思い出します。
本作は「エンド・タイトル」にその傾向が顕著で、ギターのアルペジオに始まって、ハーモニカがリードを取る、どことな<懐かしさを感じさせるドナジオお得意の美メロが印象的です。
ストリングスを使った割とオールド・スタイルなメイン・タイトルには狼の遠吠えが入っています。
サスペンス描写は、ホラー映画らしい大袈裟な展開もある一方で、チープないかがわしさも感じさせるB級テイスト満点のスコアになっています。
公開当時サントラLPが発売されましたが、CD化されたのはつい3年前です。
劇中のソース音源等を加えた34曲45分収録のCDが米La-La-Landレーベルから発売
されています。
LPより12曲も曲が増えていてお得です。



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