サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


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CHILDREN OF MEN

監督: アルフォンソ・キュアロン
音楽: ジョン・タヴナー
出演: クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン、キウェテル・イジョフォー、チャーリー・ハナム、クレア=ホープ・アシティ
2006年 アメリカ/イギリス映画



「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の監督アルフォンソ・キュアロンが撮った近未来を舞台としたSF作品。
原作はP・D・ジェイムズの「人類の子供たち」。
何で邦題がトゥモロー・ワールドなんでしょうね(^_^;)
子供が生まれない世界になってしまった荒廃した地球で、人類の未来の鍵を握る少女とそれをある組織の元へ送り届けようとする男のお話。
さりげないヴィジュアル・エフェクトでかなりスリリングな映像が楽しめます。
クライマックスの長回しによる大戦闘シーンは圧巻です。
ただし、ラストは意外にあっさりと画面が暗転して終わりという感じがちょっと物足りない気がしました。
僕のお気に入りマイケル・ケインおじさんが今回はボサボサ頭のヒッピー風老人を演じています。



音楽は、イギリスの現代音楽の作曲家ジョン・ダヴナー。
前衛音楽以降のイギリスの純音楽の作曲家で、サントラ仕事はこれが初めてだとか。
声楽を中心とした現代クラシックを得意とする人とお見受けしました。
本作も、コーラス中心のしっとりとしたヒーリング系のスコアを提供しています。
劇中で使用されるマーラー、ヘンデル、クリシュトフ・ペンデレツキの曲も収録されていますが、
スコアとの間に違和感が全くありません(^_^;)
かなりお上品なスコアで、パンチはありませんが、ひたすら神々しいありがたい音楽という感じです。
なお、本作は劇中使用されたロック・ミュージックの歌モノ企画盤が別に存在します。
ディープ・パープル、キング・クリムゾン等々のブリティッシュ・ロックの数々が挿入されています。
劇中、ピンク・フロイドのあの「空飛ぶブタ」がちらっと出てきたのには笑いました。
日本盤でこの映画のサントラというとこちらの企画盤になります。
スコアの方は米Vareseレーベルから発売されています。

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ERAGON
監督: シュテフェン・ファンマイアー
音楽: パトリック・ドイル
出演: エド・スペリーアス、ジェレミー・アイアンズ、シエンナ・ギロリー、ロバート・カーライル、ジャイモン・フンスー、ジョン・マルコヴィッチ
2006年 アメリカ映画



ベストセラーのファンタジー小説3部作を映画化した作品。
これはその第1部にあたるエピソードを描いています。
監督は元々ILMのSFXマンだったシュテファン・ファンマイアーで、本作が監督デビューとなるそうです。
新人監督だけあって展開が早すぎたり、ストーリーが薄味だったり、ドラゴンの描写がイマイチだったりと難点は多々あります。
お話は邪悪な力支配された世界を少年とドラゴンが救うために冒険を繰り広げるという内容。
ありきたりの話なので、あんまり期待しすぎるとがっかりします。
でも、ジェレミー・アイアンズ、ロバート・カーライル、ジョン・マルコビッチと、主役級3人を集めるとこはスゴイなあと感心。



音楽は、パトリック・ドイル。
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」に引き続いてファンタジーものを手がけています。

パトリック・ドイルの作品って、だいたいにハズレがありません。

結構好きな作曲家だったりします。
ファンタジーもののキモであるテーマメロディは、

キャッチーとまではいかないものの力強く優雅な作風でかなり「いい感じ」です。
ただ、メロの前半部分、何かのテーマ曲に似てるんだよなあ(^_^;)
今時のスコアにしては古風で正攻法なスコアリングで、どことなく懐かしさを覚えます。
全編テーマメロディのバリエーションで構成したような音作りです。
ロンドン・シンフォニーの堂々とした演奏が貫禄を感じさせます。
管楽器の太い音と力強いパーカッションの音が印象的です。
歌モノとしてアヴリル・ラヴィーンとJEMというアーティストの曲が1曲ずつ入っていますが、
どちらも特別思い入れのあるアーティストではないので、スルーしちゃいました。

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GLI ULTIMI GIORNI DI POMPEI

監督: マリオ・ボンナルド
音楽: アンジェロ・フランシスコ・ラヴァニーノ
出演: スティーヴ・リーヴス、クリスティーネ・カウフマン
1959年 イタリア/スペイン/モナコ/西ドイツ映画



古代イタリアの悲劇で、本国イタリアでも何度となく映画化された史劇もの。
ベスビオ火山の噴火で一夜にして灰となった都市ポンペイの姿を描いています。
脚本にのちのマカロニ・ウェスタンで一世を風靡するセルジオ・レオーネ、ドッチオ・テッサリ等、そうそうたるメンバーが参加しています。
子供のころ、母親と一緒にゴールデン洋画劇場で見てすごいなあと思った記憶があります。
二番煎じの多いイタリア映画界において、この手のマッチョものは独自のものがあります。
「マチステ」、「鉄腕マチステ」、「世界一の剣闘士」の3作品が生まれたのも本作があったからかもしれませんね。
でも、今見ると火山の噴火シーンが結構ショボイのが残念です。



音楽はアンジェロ・フランシスコ・ラヴァニーノ。
古い映画なので、50年代独特の音をしています。
イタリアのアクションものにしてはオーソドックスで正攻法のオケ・サウンドになっています。
タイトルトラックは引きずるような勇壮さの中にも、これから起こる悲劇を予測させる悲しげなメロをたたえています。
しかし、こんな古い作品ですが、イタリアではしっかりCDが出ているんですね。
古き良き時代のサウンドトラックという感じです。
CAMレーベルからの発売で、まだ現役で発売されています。


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BLOOD DIAMOND
監督: エドワード・ズウィック
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演: レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン、アーノルド・ヴォスルー、カギソ・クイパーズ、デヴィッド・ヘアウッド
2006年 アメリカ映画



激しい内戦が続くアフリカの内陸部を舞台に、巨大なピンク・ダイヤモンドを巡ってダイヤの密売人、ジャーナリスト、ダイヤの採掘人が争いに巻き込まれる模様を描いた社会派アクション。
あまり期待していなかったのですが、僕の好きな映画「グローリー」のエドワード・ズウィック監督ならもしかして・・・、と思って観たら大正解でした。
この監督の作品はいつも、観る者に「何か」を与えてくれるような気がします。
一言で「いい」作品です。
レオのオスカー・ノミネートも頷けます。
凡庸なアクション映画を予想していた僕が間違ってましたm(_ _)m
社会派というと難しそうな映画というイメージがありますが、この監督はアクションとメッセージ性を見事にブレンドして描いています。
さすがです。



音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード。
これまでに、ジェームズ・ホーナーやハンス・ジマーを起用してきた監督ですが、初めてジェームズ・ニュートン・ハワードと組んでいます。
アフリカを舞台としていることから、全体的に民族音楽風なトラックを取り入れたパーカッシヴな音作りです。
この人は作品によっていろんなタイプの音を出す人ですが、本作はかなり聴きやすいアルバムに仕上がっています。
アクション・スコアもそこそこ聴かせます。
土俗的なコーラスにカリンバや打楽器を使ったトラックがアフリカっぽさを演出しています。
RC系のギャヴィン・グリーナウェイがコーラス指揮をしているせいか、コーラスがなんとなく「ブラックホーク・ダウン」っぽい(^_^;)
もともと、ポップスやAOR系の人なので、コマーシャルな音作りは苦手ではないので、全体的に泥臭くなくスッキリした音になっています。
アルバムラストの3曲はアフリカのポップスがそのまんま入っています。


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IL PLEUT SUR SANTIAGO
監督: エルヴィオ・ソトー
音楽: アストル・ピアソラ
出演: ジャン=ルイ・トランティニャン、ローラン・テルジェフ、アニー・ジラルド、ビビ・アンデルセン、ベルナール・フレッソン、リカルド・クッチョーラ
1975年 フランス/ブルガリア映画



南米チリで実際に起こった軍事クーデターにより、アジェンデ政権が倒れるまでを描く社会派ドラマ。
チリからフランスへ亡命したアルヴィオ・ソトーがメガホンを取っています。
全体をドキュメンタリー・タッチで撮っており、事件を淡々を描いていく手法が重厚で見応えがありました。
この作品、地味なテーマだからでしょうか、ビデオ発売された時は「特攻要塞都市」なんてとんでもない邦題が付けられていました。
パッケージも戦車が全面に出ていて、まるで戦争映画です。
ビデオの解説にも「実録戦争巨編」なんて書いてあります。
これでは借りる側を困惑させるだけでなく、「サンチャゴ・・・」を探しにきたお客さんも見つけることが出来なかったことでしょう。



音楽は、タンゴの名手アストル・ピアソラ。
ちょっと前の話になりますが、メジャーどころでは「12モンキーズ」の音楽も担当してました。
時代を反映してか、ピアソラのアコーディオン(ストリート・オルガン)に加えてシンセサイザーを導入して新鮮味を出そうとしています。
僕個人としては、シンセを入れたおかげてイロモロっぽくなってしまって失敗だったかなと思います。
ピアソラの本来の持ち味が生きていないような気がします。
この人の持ち味は、哀しげなメロディーをアコーディオンで奏でるところにあると思うので・・・・。
やっぱりシンセの入っていない曲の方が完成度が高いです。
テーマ曲は凄く物悲しくて美しい。
クーデターという惨劇を逆に美メロで際だたせていました。
サントラCDは、イタリアCAMレーベルから未公開作品「ENRICO Ⅳ」「CADAVERI ECCELLENTI」とのカップリングになって発売されました。
蛇足ですが、実はヘンリー4世を描いたマルチェロ・マストラヤンニ主演の「ENRICO Ⅳ」の音楽の方が「サンチャゴ・・」より素晴らしかったりします。(^_^;)
このCDはピアソラ・ファンにはお勧めの1枚です。

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