「私、節約のために携帯電話でだらだら話さないようにしてるの」…ふと大学時代に友人が言っていたことを思い出します。彼女は高校までを某関東地方で過ごし、都内にある我が校を受験した経緯があります。実家から通っていた呑気な私とは違い、独り暮らしをしていました。仕送りは少しあれど家賃を払ったら残らないと言っており、アルバイトと学業を両立させて自活しなくてはいけない環境にあったようです。授業が終わればアルバイト、休日ものんびりはしてれいられないような学生でした。そんな彼女と友人関係にありましたが、同じ学年とは思えぬほど大人に見えたのを記憶しています。ともに未成年だというのに。
そんながんばり屋でクールな彼女と親しくなりたくて「近づけ親しめ大作戦(ただ積極的に話しかけるだけ)」を試みたものです。電話では長話をしたくない彼女でしたが、昼休みや授業後には話に付き合ってくれるようになりました。ある時「土日の夜なら電話してきても出られる、そういう携帯電話料金プランだから」とさりげなく言ってくれたのは嬉しかったです。当時土日夜に通話料が安くなるプランというのがあったようです。アルバイトが終わる時間を見計らい電話をかけ「ねぇねぇ」とお話していたっけ。