自然治癒力研究所のブログ

心と体の癒しのブログです。


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 森下敬一自然医学メールマガジンより抜粋です。

今回は、男女を問わず日本人には結構多くの方が悩んでいる痔ですが、人には話しにくいテーマですね。

 

 お寺に行くまで(つまり死ぬまで)治らないところからその名(痔)がつけられたと言われるほど、痔は治りにくい病氣とされている。
 また、「4人にひとりは痔にかかっている」とか、「成人男女の半数以上に痔の傾向がある」とか言われている。

昔も今も日本人にはとくに多い病氣で「色氣と痔の氣のない人はない」という。”一億総痔ぬし説”もあるくらいだ。
 とは言え、痔という病氣がとくに治りにくい病氣、というわけではない。

病氣が治るか治らないかは、治し方次第なのだ。
真因を知って、正しい治療法をおこないさえすれば、必ず根治できるものなのである。

 肛門は、胃 → 小腸(十二指腸、空腸、回腸)→ 大腸(盲腸、結腸、直腸)と続いてきた消化管の終点に位置している。
人間は直立姿勢をとっているから、もともと肛門部はうっ血のおこりやすい状況にある。
 だから、肉、卵などの動蛋食品、白米、白砂糖などの精白食品を常食して血液を酸毒化させて血流を悪くしたり、組織をゆるませたりする条件を与えておれば、肛門部の病変は非常におこりやすくなる。

 白米、肉、白砂糖を多食している現代人は、だれもが痔になりやすい要素をもっているわけである。

肛門の内部は痔輪という輪状の高まりを境に、それより上部が粘膜、下部が皮膚になっている。この粘膜の表面近くに静脈が約3センチくらいの幅で、網目状に密に分布しており、ここにうっ血がおこると痔になる。

 痔輪の外には、二重に肛門括約筋がとりまいて腸の開閉を行なっている。

内側の括約筋は、内臓を構成している筋肉と同種のもので、意志に関係なく、排便反射によって開く。
だが、外側の括約筋は手や足を動かすものであるため、大脳の指令通りに動く。
静脈血は、この肛門部から心臓へ帰らなければならないわけだが心臓までの数10センチもの道のりを重力に逆らって昇らなければならない。

しかも「弁」がない。普通は身体の表面近くを流れている静脈には「弁」があって、血液の逆流を防いでいる。

その静脈の流れが悪くなり、うっ血がおこると、静脈の一部が腫れる。その部分が大変弱くなるので、排便の際の圧迫や摩擦で破れやすくなる。

 この出血が痔の主要病状で、痔はヘモロイドというが、これは「出血する」という意味を持つ。

便器が真っ赤になったりするのでびっくりしてしまうが、痔の出血はそれほど恐れなくてよい。

多くは局部的に血圧を調整するための出血だから、うっ血を解消しさえすれば自然に出血しなくなる。

猛烈な痛みがおこるのは、うっ血に引き続いて炎症がおこるためだ。

 痔と言われる病氣は、症状や形態の違いから、いぼ痔(核)、きれ痔(裂肛、痔裂)、痔瘻(じろう)の3種に大別されている。

 いぼ痔は直腸や肛門のまわりの血流が悪くなり、静脈がうっ血したもの。
これはできる場所によって、内痔核と外痔核に分けられるが、前者の方が断然多い。
なお、内痔核が肛門の外に出てしまったのが脱肛である。

 内痔核は肛門内や直腸下部にできるもので、普通は外から見えず、肛門鏡を使って肛門を開かないと見えない。

肛門部の静脈の血液は腹の中の門脈という血管を通って肝臓に向かうが、手や足の静脈と違って、血液の逆流を防ぐ弁が門脈にはついていない。
したがって立った位置でも座った位置でも、肛門部の静脈はもっとも高い血圧を受けて、静脈瘤をつくりやすい。


<3種に大別される>

 とくに便秘がちの人、およびこの部位に弱点のある人が妊娠した場合などは、腹圧の高まりが、ストレートに肛門の静脈圧を高めることになる。
それはまた同時に、激しい出血をおこす条件でもある。
また炎症がひどくなると、猛烈に痛み、歩くことも座ることもできなくなる。

 一方、外痔核は、内痔核に比べると数は少ないが、肛門のふちにできるものである。
これは、肛門の皮膚と外括約筋の間にできる静脈瘤で、平たく盛り上がったこぶとして肛門の外に見える。

普通は内痔核ほど痛くないけれど炎症がおこると強い痛みがおこる。
大抵、数日で軽快するけれど、根治療法をおこなわなければまた新しい外痔核ができる、ということを繰り返す。

 きれ痔は、肛門部の皮膚や粘膜にできる裂創で、極めて痛みが激しいのが特徴。
組織が弱くなっている時に、硬い便塊の通過によって生じるもので、非常に治りにくい。
内痔核のような多量の出血はないが、排便時の激痛のために約筋は痙攣を起こすこともある。

排便をこわがるために便は一層硬くなって、ますます悪化させてしまう。
 このきれ痔は、男性ばかりでなく女性にも相当見られ、若い人にも意外と多い。

軽度のものや新しいきれ痔は割合に治しやすいものだけに、根本療法をしないで、繰り返し切れていると、潰瘍になっていよいよ治りにくいものとなる。

 もう一つは痔瘻。肛門部の粘膜にはポケット状のくぼみがあり、汚物がたまりやすい。
しかもここには肛門腺があって、便のすべりをよくするための粘液を分泌している。
そんな訳で、この部に炎症がおこると、細菌の発生・増殖を招きやすく化膿しやすい。
すなわち、肛門部の粘膜に化膿性の炎症がおこると、膿瘍と呼ばれる状態になる。
それが痔瘻(じろう)なのだ。

結核体質の人がかかりやすいものだ。
 痔瘻それ自身の症状は軽いが、痔瘻からは膿汁、粘液の異常分泌出血がいつまでも続き、下着を汚して、非常にうっとうしいものだ。
痔瘻は切開して膿を排出してしまわなければ治らないといわれるが、手術しても治らないものが多い。

そこで結核性の疑わしい人の痔には手をつけないほうがいいというような事が外科医の間では言われている。体質を改善する以外に根治はできないものである。

 肛門部の血行障害は、運動不足や寒冷によってもおこりやすい。
だから長い間、座業をしたり、自動車の運転をしたりする人におこりやすく、季節的にみると、血管が収縮して血行が悪くなりがちな冬季に多くなるはず。

 ところが、最近はそれ以外の場合にも同じように多くみられるようになった。
もっと基本的な生理機能のレベルで血行障害が起こりやすくなっているのである。
つまり、血液性状の混乱および血管の運動性減退で、血液自体が流れにくくなっているのだ。

原因は、白米・肉食の過食だ。この不自然な食生活は、血液を酸性化させて流れにくくするうえに、腸の機能を混乱させて便秘を引き起こす。

 すなわち、腸壁の細胞に必要なミネラルや酵素などが供給できないうえに、有害バクテリアの産生する毒素が作用して、腹は異常に収縮したり、逆に異常に弛緩したりする
そのため、便の移送がスムーズにいかなくなる。
尚、肉、卵の蛋白質と精白した炭水化物(クッキーなどのお菓子)は、何よりも便秘を引きおこし易い食物である。

肉などの蛋白質は多大な負担をかけて腸を疲れさせてしまうし、炭水化物は化学的に純粋な姿になるほど腸壁にへばりつきやすくなるからだ。
この症状が、肛門部のうっ血に引き続いて痔をおこす強力な要因となる。
排便反射がスムーズにおこらないため、腹圧を高めて押し出そうとする。
しかも排便の際には、硬くなった便が直腸壁を圧迫するのである。

 そこで、まず第一になすべきことは便通を整えることである。毎日決まった時間に排便するよう、規則正しい習慣づけをするとよい。
朝の忙しさに追われて、便意を抑えたりすると、正常な便意が起こらなくなって便秘症を招いてしまう。

朝、強い便意がおこるのが自然のリズムなのだ。


<白米肉食による血行障害が原因>

 運動不足の生活では、胃腸の働きは不活発となりストレスの多い環境では、自律神経も不安定で、ますます常習性便秘に傾きやすい。

極力体を動かすことも大切なゆえんだ。

 ところで、運動というと、痔の場合には局所的な筋肉のトレーニングがとても効果的である。

入浴の際など、肛門の全周にわたって、ゆっくりと強くマッサージすると肛門部の血流状態は著しくよくなる。

 また肛門括約筋や肛門挙筋をきたえるために、肛門を意識的に閉じたり、緩めたりする運動もたいへんよい。

これは通勤の電車や自動車の中でもできるし、立っていても座っ
ていても体を動かすことなく、人に知られずにできる運動であるから、ぜひ根氣よく続けて実行したい。

また、ふとんの中で上を向いて寝たまま肩とかかとだけで体を支え、弓なりに反りかえって腰をうかせるようにする運動を繰り返すのもよい。

体を浮かせた時には無意識のうちに肛門の筋肉や支持組織を収縮させることになり、局所の循環状態もよくなる。

 また腹ばいになって、肛門の近くの臀部を仙骨の上から続けて叩くのもよい。
軽い痔核では、こういった運動を励行しているだけでも治ってしまうことが多い。
長時間の座業や会議、マージャン、ドライブなどは下半身のうっ血をきたしやすい。
だから、このような機会の多い人は、とくに全身および局所の運動を心がけたい。

 外科手術をすると早くすっきり治ってしまうように思われがちだが、決してそんな事はない。

外科手術で治らないものも多いし、あとで肛門狭窄をおこす場合も少なくない。
極力、外科手術は避けたい。

 肛門部はもともと汚れやすい部位であるから、それに耐えるような強い組織につくられているもの。

そこに炎症がおこったり、キズが治りにくいというのは、体質的欠陥があるためである。

体質を改善すれば、どのタイプの痔であっても必ず治せるものである。
体質を悪化させて痔をおこしやすくする代表的な食べ物は、白砂糖、動蛋食品。
そして内容はともあれ過食も大敵。
これは抗ストレス力を著しく減退させることによっても、痔を発生・増悪させやすい。


<玄米・野菜・海藻食で治る>

 体質を改善するためには玄米・菜食中心の食事に切りかえなければならない。
とくに玄米の胚芽成分は何よりも血液性状の正常化に有効に作用するので、主食として玄米ご飯を食べることが絶対に必要。

 副食は、山菜、海藻類、季節の野菜(根菜類および葉菜類)と魚貝類をとる。
とくにひじき、こんぶ、わかめ、春菊、セリ、セロリ、ねぎ、ごま、ごま油。梅干はとくに有効な食品なので常食するようにする。また、果物は極力控えること。
お茶代わりに、ハトムギ、ヨモギ、カワラケツメイなどの薬草茶を飲むことも大切な条件。
また、胚芽、葉緑素、酵素、朝鮮人参、ローヤルゼリー、などの健康食品を用いると一層効果的である。

 

 

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