牛乳神話4 | 自然治癒力研究所のブログ

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チーズやヨーグルトにも白内障の危険

 では、乳糖が分解されていれば、牛乳に問題はないのでしょうか。
じつは1970年、リヒターとデュークが科学雑誌「サイエンス」に、「ヨーグルトを与えたラットがすべて白内障になった」という論文を発表しています。

 実験の最初の目的は、ヨーグルトの栄養価値を検討するものでしたが、毛かは意外な方向に進みました。

 そこで改めて、ヨーグルトの影響を調べるための実験が行われたのです。すると、若いときからヨーグルトを与えられたラットは2~3ヶ月で、大人になってから与えられたラットも4~6ヶ月で、すべてのラットが白内障になったというショッキングな結果がでました。

 乳糖が分解されるとグルコースとガラクトースになることはお話ししましたね。このガラクトースを処理する酵素・ガラクトキナーゼがないために、ガラクトースが血流に乗って目の水晶体に集まり、白内障を起こしてしまったのです。

 その後、研究が進むにつれて、ラクターゼ活性が高い白人ではガラクトキナーゼ活性も高く、それ以外の世界の大多数は、ラクターゼと同様に、離乳期以降はガラクトキナーゼ活性も低下することが明らかになってきました。すなわち、世界のほとんどの人々が、離乳期以降はラクターゼばかりか、乳類の消化・吸収・代謝に必要な酵素の活性が失われることが明らかになったのです。

 1980年代には、牛乳・乳製品を摂取したのが原因と思われる、10代、20代の若年性白内障についての論文が多く発表されていますし、その後も、ガラクトースと白内障の関わりについて、おびただしい数の論文がでています。

 「健康になる」「長生きする」とさかんに売り込まれているヨーグルト、チーズなども、乳糖が分解されている食べ物です。健康になると信じてヨーグルトを食べ続けた結果、白内障になってしまうとしたら、なんと悲しいことでしょう。

 それなのに、日本ではほとんどの医師や栄養士がこの事実を知らず(知らされず)、現在も牛乳を飲むことを奨励しているのです。