コロナ禍を経てやっとの思いで実現できた高校での講演。

 

「若い皆さんへ死ぬまでにもう一度、シベリア抑留を伝えたい」

 

その願いがやっと叶い、とても喜んでいます。

 

12月下旬札幌南校定時制で35人の生徒たちに講演できました。

 

企画して下さった先生や学校長、教頭先生のご理解に心からお礼申し上げます。

 

 今年も賛助会員やボランティアの方々そして事務局に支えられて

 

戦後78年もシベリア抑留体験を語る会札幌は、なんとか

 

新型コロナウイルス感染の鎮静化に伴い、活動を再開し皆さんのお顔を

 

みることができました。懐かしい方々との再会で元気がでました。

 

 振り返ると戦後75年特別企画

 

「ダモイ 祖国へ シベリア抑留者たちの証言」DVD制作では新聞やテレビで

 

取材して頂いたお蔭で、全国から沢山のご寄付が集まりました。

 

 

道内の高校へ無償配布しましたが、平和学習に活かされているのは

 

ほんの一握りの学校でした。ぜひご活用してください。

 

そこで私はもう一歩踏み込んで伝えたいと決め個人的に

 

クラウドファンディングに挑戦して子ども向けのシベリア抑留体験記

 

「黒パンと交換した腕時計」吉田欽哉さんが主人公の実話を

 

を発行することが出来ました。

 

この時もブログを通して沢山の方からご寄付して下さり、重ねてお礼申し上げます。

 

これからの子どもたちにへ、シベリア抑留の事実を伝えることが大切です。

 

いくら児童書だからと言ってありもしない事実に反する創作話や

 

脚色など、浅はかで無責任なことは書いてはならないというのが私のポリシーです。

 

 全国の図書館や北海道宗谷地方の小中学校に寄贈しました。

 

図書館にあるので、取り寄せて読んで頂けると嬉しいです。

 

冬休みの自由研究や読書に如何でしょうか。

 

漢字全てにフリガナをふっていますので、小さな子どもから外国人も読めます。

 

文字が大きいのでご年配の方から読みやすいと言ってくれています。

 

また昨年11月からは利尻島のシベリア抑留者慰霊碑建立の寄付を

 

募る窓口としてお手伝いをさせて頂きました。

 

 

慰霊祭の時など必ず姿を現す黒い奇麗なカラスアゲハ蝶。

 

ひらひらと舞った後にシベリアの海の方へ姿を消しました。

 

ここ数年、皆様にはお願いばかりしてきたように思います。

 

本当にご協力ありがとうございます。

 

民間の立ち位置でここまでシベリア抑留者の声を風化させず

 

後世へ継承することができたことは、奇跡です。本当に感謝しかありません。

 

 語り部の高齢化だけでなく、事務局の高齢化もあります。

 

大がかりな講演会の開催は頻繫には難しいところを感じています。

 

来年は戦後79年、抑留体験者の平均年齢も99歳になります。

 

小さな催しなどで記録を残していくことを、引き続き取り組んでいきます。

 

【抑留者の詳細を調べる方法が厚生労働省のホームページに】

 

手数料は従来通り無料で抑留中の資料の写しを取り寄せることが出来ます。

 

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

シベリア抑留体験を語る会札幌

  会長 建部 奈津子