今日は嬉しいことがありました。

 

しばらくお会いする機会もなく、どうされているかな・・・

 

と気にかけていた初代語り部 札幌市厚別区在住の

 

神馬(じんば)文男さんからFAXが届きました。

 

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(2015年12月 札幌市厚別区でこじんまりと体験を聴いたときの様子。

 

大勢よりも数名でシベリア抑留の話をされることを望まれました。)

 

FAXの機械って時々、調子が悪くなりませんか?

 

うちのFAXは受信者側に半分しか印刷されていないとか

 

相手が受信できないとか、いろいろ障害が起きます。

 

その為相手に届いていないかもしれないので、返信がない時もあります。

 

 神馬さんは「人生はあっという間、何でも一生懸命に頑張りなさい!!」

 

と元気いっぱいメッセージを書いてくださり、元気をもらいます。

 

このように勇気や元気をもらえる方からのメッセージは、とても嬉しいです。

 

最近は全くお会いしていませんが、札幌地下街で良く見かけたと情報が

 

あります。地下鉄に乗って札幌市内を散歩されているようです。

 

神馬さんと言えば座右の銘

 

「獅子身中の虫」「前車の轍を踏むな」「虎は死して皮を残す」それから

 

「ぼ~としてんじゃないよ~~」ちこちゃんの台詞。

 

大事な青春時代をシベリア抑留で失った。20歳の誕生日を炭鉱の石炭採掘場で

 

カンテラで暖を取りながら迎えた。この時どんな思いだったか。

 

昨日道端にネズミの死骸がありました。

 

抑留者たちは空腹を満たすためにネズミを食べた話を聞きます。

 

冷たく強い雨に打たれ死んでひっくり返っているネズミの姿を見て

 

あのネズミを食べたの?できない。と咄嗟に胸の中でつぶやきました。

 

命をつなぐため食べれるものは何でも食べた。体験記を読めば絶句することばかりです。

 

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こちらの絵は神馬さんが描いた絵です。

 

腰には三種の神器と言われる空き缶を腰にぶら下げ、道端で見つけた食べらあれそな

 

葉を入れるのに使っていたそうです。

 

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2015年11月8日第9回恵庭市島松公民館で後援された神馬さん。

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 戦後70年の時です。遺族と思われる方が多く参加。

    垂幕も知り合いに習字で書いてもらいました。

 

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    若いころの海軍水上偵察機偵察員時代の神馬さん。

     

神馬さんの体験も改めて皆さんに聴いて欲しいです。

 

以前はコミニュティカフェで開催したことがありましたが

 

コロナ禍休業になり担当者が移動して連絡がとれなくなりました。

 

私からこういう催しの会をさせて欲しいと頼むにしても、「門前払いされたら」

 

と一抹の不安があります。なんど心が折れたことか・・・・

 

全然話を聞いてくれませんから。本音をつい漏らしてしまいました。

 

何か誤解があって、関わりたくないように捉えられているのでしょうか。

 

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この映画が神馬さんが言っている体験が見事に再現されています。

 

 

 高校で講演されたこともあります。

引き続き地域でも講演のご依頼をお待ちしています。

 

神馬さんと初めてお会いしたのは、2010年の春でした。

 

ある方から戦争体験を聴く集まりを開くから手伝ってほしいと頼まれました。

 

私はボランティアで会場設営、受付、司会進行を担当しました。

 

その時はまだ子育て真っ最中で、専業主婦でした。

 

シベリア抑留の体験談を神馬さんから初めて聴いたので、凄い衝撃でした。

 

高校の時に歴史で習った記憶がありませんでした。

 

生きた歴史教育を体験者から肌感覚で聴いたのでインパクトが大きいです。

 

その後ハガキを頂いたり、交流が細く長く続きました。

 

これからもシベリア抑留を継承する活動を継続していきたいです。

 

シベリア抑留体験を語る会札幌

   会長 建部奈津子