先日 老犬を保護しました
名前はキキ
この日 メッセージで
動画が送られて来た


息が今にも絶えそうな老犬
動画を見た時 あの子だと思った
この子は
ガーディアンのボランティアさんの
お家の近所に居た子で
ボランティアさんもまた
近所の方からこんな子が
居るとおしえてもらい知った子


ボランティアさんが初めて見た時
庭で自由にはしているが
雨が降っても避ける場所が無く
ボサボサで匂いが凄く
メヤニが凄い事になっていた



私はボランティアさんから
相談を受けた

だけど どんな飼われ方をしていても
ご飯と水をあげていれば
日本の法律は虐待とはならず
人の敷地内に無断で入る事はできない
連れ去る事はできない
飼い主に寄り添い説得するしか無い

ボランティアさんに
何度か飼い主さんに逢える時間に
会いに行ったが追い返された

手紙も何度か入れたが
連絡は無かった

その間 何度か保健所にも
連絡を入れて
指導に行ってもらった
せめて 小屋を置いてあげてほしいと
雨を避ける場所を作ってあげてほしいと
これ以上はどうしようも無かった

その後
一度 老犬は逃走して
警察に保管されていた
私達は知っていた
飼い主が探し当てないようなら
迎えに行こうと
飼い主が探しません様にと願った

4日後飼い主が来て
返還されたと連絡があった

ボランティアさんが
たまに様子を見に行くと
小屋は置かれていた けど
老犬は小屋の意味を知らないので
その小屋の意味は無かった

動画は息が絶えそうな動画と
もう一つ顔が映った動画だった




その顔には大量のウジが沸き
老犬を蝕んでいた

それを見た瞬間
保健所に連絡しながら
急いで老犬の家に向かった

家に行くと 飼い主は帰って来ていた

敷地に入れて欲しいと声をかけると
素直に入れてくれた

飼い主は必死で
顔のウジを取りながら
身体を拭いていた


その姿は
隠そうとしているのでは無く
取ってあげないといけないと言う
感じだった

話を聞くと
昨日までは歩いていた
朝仕事に行く時は
こんな事になって居なかったと

多分 怪我をしていたんだろう
お風呂も入って無いから
この子を撫でる事も少なかったん
だろうと思った
前日は雨で保護した日は
暑い真夏日 一気にウジが沸き
この子の身体に入り 脳にも入り込んで 
肉を食べ 蝕んで行き 
歩けなくなったのだろう

おばあちゃんと息子2人の3人暮らし
おばあちゃんは歩けない様子で
正直 少し認知も入ってる様子
老犬は亡くなった奥さんが
飼っていたと
昔は田舎に住んで居て
自由にさせていたと
せめて最期までとも

この時に
昔の人の飼い方で
家の中で飼う
お風呂に入れる
医療にかける概念が無いんだと
逆に狭い庭でしか自由にしか
させてやれない事が
可哀想と思っていたのかな
生活に余裕も無かったのかなとも

色んな事を想像した

飼い主にこの子を
引き取らせてほしいと言ったら
少し考えて お願いしますと
言って 泣いていた
早く私達に連絡したら良かったと

この姿になった 老犬を見て
後悔したのだと
自分の考えが間違っていたと
少し理解したのかと私は思った

この老犬を車に乗せて
病院に走った
今まで 多頭崩壊の子や
色んな子を乗せたけど
この子の匂いは
生ゴミのきつい匂いがした

病院についてこの子を見た先生は
多分痛くて苦しいから
安楽死をしてあげた方が良いと
言われた


一瞬考えたけど

やっぱり一日でも
普通の生活をさせてあげたいと

点滴と痛み止めと抗生剤を
してもらいましたが

病院を出ようとした時に
息を引き取りました

私達は荼毘に伏せる
用意をして
ウジが沸いてるので
遺体にビニールをかけ
お別れも沢山してやれず
次の日には火葬してもらいました

飼い主さんからはすぐに連絡は
無かったけど

次の日に連絡があり
お骨は返してほしいとの事で
家に連れて行ってあげようと
思います

大好きなお母さんの
そばに置いてもらえたらな

唯一それがあの子の
供養だと思います

今回 考えさせられる事が
沢山あり 
私達ガーディアンも
もう少し踏み込んであげれたら
こんな苦しい死に方を
しなかったんじゃないかと
あれから毎日考えます

今後はこの考える時間をくれた
キキに感謝しながら
一からまたやって行こうと
思います

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新しいシェルターの様子です