枕詞「天降付く」が教えること:其一百九 | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

肝付町合併10周年記念「三岳まいり」』は、2014年に始まり、2017年まで続いたことになる。4回計画され、そのうち3回が実施された。当古代文化研究所では、2016年の第3回と、2017年の第4回に参加させていただいた。

「三岳まいり」そのものがたいへんな難行である。国見峠(750m)から国見山(888m)までがおよそ2㎞。国見山(888m)から国見峠(750m)まで、引き返すのがおよそ2㎞。国見峠(750m)から黒尊岳(909m)までがおよそ2、5㎞。黒尊岳(909m)から甫与志岳(967m)までは、およそ4、5㎞。さらに、甫与志岳(967m)から姫門登山口(620m)までも、2㎞ほどある。全行程で、13㎞から14㎞は、十分ある。

○全路が尾根道だから、標高差も激しい。

  ・国見峠(750m)⇒国見山(888m)⇒国見峠(750m)⇒黒尊岳(909m)⇒最低地(730m)

   ⇒甫与志岳(967m)⇒姫門登山口(620m)

○尾根道と言うのは、ほとんど平坦なところがない。特にこの三岳参りコースのような痩せ尾根では起伏が激しい。そこを朝9時から夕方の5時まで、8時間も歩くのだから、大変である。

○もう一つ、大変なのは、逃げ道が無いことである。途中で何かがあっても、必ず出発口の国見峠か終点の姫門登山口まで行かなくてはならない。かりに捻挫や骨折をしても、誰かが補助して進むしか無い。ある意味、これが一番大変化も知れない。

○そういうコースを3回も縦走の企画立案し、なおかつ、実行された肝付町観光協会のご苦労には、拍手喝采を送らずには要られない。こういう痩せ尾根の登山自体が大変なのである。標高も無いから、山の素人が集まり易い。しかし、実際はとんでもない難コースなのである。

○実際、私は、2008年1月4日に、国見峠(750m)を朝7時30分に出発し、黒尊岳(909m)を経て、甫与志岳(967m)までを往復した。国見峠(750m)へ帰り着いたのは午後4時30分だった。山の中を9時間もうろついていたことになる。その話は、次のブログに書いている。

  ・テーマ「神代三山陵の研究」:ブログ『神代三山陵の研究捕逸②』

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