◯前回、ブログ『黄檗山萬福寺』で、『都七福神めぐり』のうち、布袋尊を案内した。実は、当古代文化研究所は、２０１３年１０月１５日に、布袋和尚の故郷を訪れている。そのことは、次のブログに書いている。

　　・テーマ「寧波五歩：雪竇山」：ブログ『布袋和尚の故郷』

◯当時、雪竇山は非常に気になっていた。それは、桂庵玄樹の『遇舊』詩に、四明山の名があったからである。

　　　　　遇舊
　　　途中適遇四明人
　　　一笑如同骨肉親
　　　可有扶桑新到客
　　　報言東魯送残春

◯四明山の支脈の一つが雪竇山になる。王陽明に、「雪竇山」詩が存在する。

　　　　　雪竇山
　　　　　　　王陽明
　　　窮山路断独来難
　　　過尽千渓見石壇
　　　高閣鳴鐘僧睡起
　　　深林無暑葛衣寒
　　　壑雷隠隠連岩瀑
　　　山雨森森映竹竿
　　　莫訝諸峰倶眼熟
　　　当年曾向画図看

◯別に、当古代文化研究所は、四明山は、もともと、西明山ではないかと疑っている。と言うのも、中国では、四明山の東が山陽であり、西が山陰となっている。山陽が寧波で、山陰が会稽になる。非常に気になる山が四明山なのである。

◯別に、次のブログも書いている。

　　・テーマ「寧波五歩：雪竇山」：ブログ『雪竇山』

　　・テーマ「寧波五歩：雪竇山」：ブログ『雪竇山雪竇資聖禅寺』

◯布袋尊については、前回も案内した。

　　　　　　布袋和尚

布袋和尚，名契此，唐末至五代后梁时期明州奉化（现浙江省宁波市奉化区）僧人，号长汀子，是五代时后梁高僧。世传为弥勒菩萨或弥勒佛之应化身，身体胖，眉皱而腹大，出语无定，随处寝卧。布袋和尚整日袒胸露腹、笑口常开，而且，幽默风趣、聪明智慧、与人为善、乐观包容，深受人们尊敬和爱戴。因“上契诸佛之理，下契众生之机”，故这和尚又名“契此”。早年在奉化岳林寺出家，最爱游化雪窦，在雪窦寺弘法，雪窦山由此被尊为“弥勒圣地”。

在一些汉传佛教的寺院里，常见到的大肚弥勒（或大肚比丘）即以契此为原型塑造。此在佛教作为表法教育，表示“量大福大”，提醒世人学习包容。

由于契此的形象通常为脸带笑容，手提布袋，有和气生财、累积财富的意味，而受民间信仰者视为财神供奉。在日本，日本人把布袋和尚作为七福神之一。

“布袋和尚传说”先后列入宁波市和浙江省非物质文化遗产，又于2010年被国家文化部列入国家级非物质文化遗产名录。

◯つまり、布袋尊は寧波人なのである。それも１０世紀の人と言うから、それ程古い時代の人でも無い。七福神の中でも、ダントツに新しい人である。ちなみに、布袋尊の偈と言うのがある。

　　【原文】

　　　　　　偈

　　　　彌勒真彌勒

　　　　分身千百億

　　　　時時示時分

　　　　時人自不識

　　【書き下し文】

　　　　　　偈

　　　　彌勒は真の彌勒にして

　　　　分身は千百億なり。

　　　　時時に時分を示すも

　　　　時人は自から識らず。

　　【我が儘勝手な私訳】

　　　　私は間違いなく本物の弥勒菩薩であって、

　　　　私の分身は、世の中に、千百億も存在する。

　　　　したがって、その時々に合わせて出現するのだが、

　　　　人々は、誰も私が弥勒菩薩であることに気付かない。