ある日、どこかの界隈で



私の周りで起こった出来事や人の体験談を元にした創作です。障害児育児関係の話がメインになると思います(予定)

ご都合主義もりもり。
内容・キャラクターによって過激な表現などもあると思いますが、あくまで読み物とし受け取って頂けたら幸いです。

こちら不定期更新となります。

※前連載『エイコとビイミ』の登場人物をそのまま使い回してますが同性同名&同デザの別人です。





  連載『女湯に入らないで!

※入浴シーンあり(表現上、登場人物はバスタオルを着用して入浴しています)

※混浴ルール等は自治体により異なります

 

《これまでの話》                                   






↓前回の話↓

奇しくも同じような体験をしたことで、どれだけ相手に失礼なことをしたのか気付いた。


謝りたくて、A木さんに電話をしたものの・・・彼女が電話に出ることはなかった。
近々学校公開があるし、そこで会えたら必ず謝ろう。

そう思っていたけれど―――···
声をかけたものの、彼女が応えることはなかった。
それが彼女の答えなんだろう・・・謝罪の機会さえ与えない。与えてもらえる日はこない。

きっと私はそれだけのことをしてしまったんだと思う。




保護者に続き、ぞろぞろと子供達が教室から移動しはじめた。
その中に、シイチに声をかけるエイリちゃんの姿があった。

親の感情と、子供の感情はまた別物なんだ・・・おそらくA木さんはもう私達に関わりたくないと思っているけど、それを子供に言うようなことはしないんだろう。エイリちゃんの態度でわかる。

私はそれに感謝した。
だからこそ罪悪感は拭えないけれど···それは背負って然るべきものだ。
―――エイリちゃん、シイチね。
実は1年生の時ちょっとだけあなたと同じクラスにいたんだよ。

あなたは覚えていないかもしれないし、私も連絡網を見て知ったけど···シイチはあなたのことを覚えてた。
きっと、その時もエイリちゃんはシイチを助けてくれていたのかもしれないね。



ごめんね。

ありがとう。









帰り道に見上げた空は、少しだけ滲んでいた。





〜おわり〜





 

皆様からのイイネやコメントがとても励みになっています。ありがとうございます(^^)


※『ある日、どこかの界隈で』シリーズは実話を元にしたフィクション&センシティブな内容もあるため基本的にコメント欄は閉じさせて頂きます。

 

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