引きこもりがちな私に夫がよく言うことがある
「勿体ない! うーちゃんこそ外にでるべき人だ」と。
わたしをおだてて外出を促してくれている部分もあるんだろうが
私がエイッ!と外出すると やけに「ラッキー♡」と思える事象に出会えることも少なくなく
そのラッキー♡を報告すると夫が嬉しそうに そう言ってくれるのだ
何となく話したお相手から興味深い知識を与えていただけたり、
「知」を生業になさっている方と出会え交流が続いたり
価格的にちょっと背伸びが必要な でもおふらんす在住の私でさえ これは旨い!!というパン屋さんと会話が弾んで
実際に購入した価格よりお高いパンをいくつも頂戴したり(驚)
見慣れたはずの湖(沼か)が思いの他美しくて
写真をフランスにいる夫にLineしたら
「アヌシー並だな」
と喜ばれたり(?)
出向いた美術館の企画展で
私のスマホに貼られたマリメッコのステッカーに気づいて
(植物モチーフの何かを身に着けていたら入場料割引ありらしい)
入場料が割引になると教えてくださった受付嬢がいらしたり
ヒマつぶしのはずの美術館での滞在時間が思った以上に心豊かになれる内容であったり・・・
等々
ホント 「ツイテルナ♡」 ばかりのことが起きる
・・・・・と思うのは 私がめでたいのだろうか?(笑)
今回の帰国の目的は
人間ドックの<厄介な>項目に引っ掛かっているからだった
あまりにも厄介な項目 されど 誤反応も少なくはない項目
・・・・ということで 再検査をしたが
この再検査で さらに1項目を加えた 厄介な項目で
<ギリギリ>アウト
結局 紹介状を頂戴して
大きな病院での再検査 の予定なのだが
そういう病院 ガンバッテガンバッテ・・・・・も
予約が入るのが ちょいと先になってしまい
自覚症状もなく、ヒマ~なまま 地元で過ごして数週間 なう なのだ
ま、 不思議なほど
「〇〇だったらどうしよう・・・・・」 という不安は<全く>無くて
絶対大丈夫だろう・・・と絶対がつくほど
やけに根拠はない(値は悪い)のに自信があるのだが
いくら何でも これ以上私に課題与える必要ないんでない? とも思うし
親友のロワールの彼女曰く
「ママ まだ(来なくて)いいわ~」 と我が娘が全力で遠慮している姿が想像つくようだ と言い
二人で爆笑した
ま、 周囲には不安を与えてるやもしれないが
私自身は
ヒマな中にも
田舎なりにも
故郷の中での 楽しい ステキ 美しい を見出しながら過ごしている
8時間の時差のあるフランスの夫も
双方が起きている時間をめがけて
連絡をしあっている
一緒にいて ヒステリーばかり起こされるより
彼にとっては この距離感 なかなか良いのかもしれない(笑)
毎日 「今日の新曲」 と
私のフルートの演奏(?)を収めた動画を送るのだが
一昨日は 日曜とあって
彼の家の滞在時間目掛けて生演奏を画面越しに無理やり聴かせた(笑)
覚束ぬ 息絶え絶えのメリーさんの羊にエーデルワイスを
どんな表情で聴けばよいのか? 恥ずかしいらしく
手で目を軽く覆いながら
それでも微笑みながら 夫が画面の向こうで聴いてきれている
その姿を見ながら
80の両親が 小声で
一緒に エーデルワイスを歌ってくれる・・・・・・
こんな風景
「しあわせ」 と表さないで
何といえばいいのだろう・・・・・
この何とも言えぬ <くすぐったい>時間こそ
しあわせ以外の何者でもないんだな・・・・・と
しあわせは 過ぎてこそ実感するのだ・・・・・と思っていたけれど
今まさに 「しあわせ を噛みしめることができること」 自体が
しあわせ なんだ
そう 両親に夕食伝えると
父は同じようにくすぐったそうな表情を浮かべ
母は メガネをはずし涙をぬぐっていた
一人子を亡くし
これ以上の不幸はない と 嘆き苦しんでいたはずだ
どこかで 幸福 を認めてはいけない と
己に課していたはずだ
けれど
人は幸福になれてしまうんだ・・・・・
それが悪いことだと
多分 娘は私を責めやしないだろう・・・